調査(釣査)の渓

渓流釣り遡行記2012
渓流釣り遡行記2012
 2012/4/1 晴れ 吉野川水系 
春彼岸、渓から帰って来なくなった若い渓師のお墓参りで、久しぶりに「まっちゃんの渓流と里山」のまっちゃんにお逢いした。
四国の渓流が全面解禁になり気が狂ったように渓通いしている時期なのだが、若い渓師のことを思い出し手を合わすことができる、優しい心を持った渓師だと感じた。
積もる話は沢山あるので日を改めて飲み会の段取りができあがった。場所は、わざわざ俺の地元に設定していただいた。飲み会のためだけにこちらに来ていただくのも何だから、飲み会の前に釣りに行くのもいいだろうと思い。 会話の中に出てきたまっちゃん希望の渓に誘ってみたら一発で喰らいついた。

この渓はアプローチがむずかしい。

わかってしまえば歩く距離が長いだけで簡単に入渓できる。
むかし、ある人に教えたことがある。後から人伝いに聞いたのだが、その人はかなりの回数通っていたそうだ。一人で渓に入るのがダメな人だから誰かを誘ってってのことみたいだ。そうなればアプローチがむずかしいから、たくさん釣れる渓は、次から次に釣り人が入り釣れない渓になってしまったようだ。
それをどうこう言うつもりはない。釣れなくなった原因を作った張本人は俺だから・・・人を見る目がなかっただけのことである。また、釣り人同士の関係がおかしくなる原因ってこんなことがよくあるんじゃないかな。教えてもらったことへの、謙虚な気持ちを持たないとダメだと俺は常々思っている。
釣れなくなって釣り人が「ダメ渓」の烙印を押した渓だが去年あたりから、アマゴが増えてきた。1年経って今年はどうなんだろう。
「大物が出るのは最初の大場だからね・・・・」
気合いが入り、慎重に仕掛けを流すまっちゃんだが魚の反応が悪い。
ちと、プレッシャーをかけすぎてしまったか・・・・・。

釣れる魚は大体こんな感じで7寸クラスが多い

朱点が殆どなくパーマーク10個、紅い朱点、オレンジの朱点が多い
多種多様って感じだ。
10年以上前に釣ったアマゴ
黄みかかった個体と少なめの朱点と均等が取れたパーマークが特徴
もう殆ど見かけなくなってしまった。
それ以前のことを知らないから単純に在来種の判断はできないがそれぽいアマゴだ。
2条の滝を釣るまっちゃん
渓相は抜群に良い

右支流の出合

支流入り口付近の渓相

支流の入り口で掛かったアマゴ7寸弱
右支流には、魚が居ないことになっている。
出合いの少し上で7寸弱が掛かったので少し釣り上がったがやっぱり魚は居なかった・・・・。本筋から遊びに来たアマゴなんだろう。

連瀑帯になると魚が釣れなくなった。やはり、よく釣れていた頃の魚止めが下がってしまったのか、そろそろ終わりにしようかと思っていると小さなアタリがあった。針掛かりには至らなかったが「魚が居る」となればこのまま終わるわけにはいかない。

いやいや、そろそろ終わりにしないと宴会の時間に間に合わなくなってしまう。
頭の中で時間配分を計算する。
納竿→車止め→帰りの時間→温泉でサッパリする→宴会に向かう。
余裕は30分くらいか・・・・「温泉でサッパリする」時間を削れば、まだ釣りができる・・・まっちゃんと相談→→→「もう少し釣り上がろう」に決定!!

連瀑帯を過ぎたところで4寸が掛かる。

連瀑帯の下で釣れていたタイプと違うようだ小さな朱点がちりばめられたアマゴだった。
来種の生き残りか????帰ってからこの渓に通い始めた頃の写真と比べたがそれとも違うから在来種ではないようだ。
もう、終わりにしないと、「温泉でサッパリする」を諦めても、宴会に間に合わない。最後と決めた小淵で8寸前(23cm)が釣れた。
釣れなかったまっちゃんはあきらめが悪い。もう一つ上の淵で、これで本当の最後といいながら見事8寸を釣り上げて嬉しそうに帰ってきた。
もう少しで水線切れ付近、まだアマゴはいるようだ。魚止めの確認は、また来年の楽しみにすることにしよう。

携帯の電波が通じるようになって飲み会幹事の銀次郎さんに電話を入れた。

宴会スタートの時間を延ばしてもらい「温泉でサッパリする」時間を確保した。
いやぁ 楽しい宴会で「明日は仕事」を忘れて飲んでしまいました。
当日データ
 釣果:38匹  最大23cm キープ2匹
 吉野川水系(祖谷川)

 
 
 

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