渓流釣り遡行記2011 2011/4/10 晴れ
東予水系
東予水系
3年前、タイムアウトで届かなかった最源流部の魚止めが気になって仕方ない。
一人で行くには、嫌な核心部を通過するのが怖い。
核心部を通らず最源流部だけならなんとかなるかなどと思いを巡らせていた。
そんなとき、久しぶりにLさんに電話すると、なんとなく『最源流の魚止め』釣行の話ができあがった。
支流の滝で竿を出すがアタリがない。
支流を過ぎると伏流して水がなくなる。
しばらく遡行を続けると再び流れが現れアマゴが釣れ始めた。
何も知らないと釣り人は引き返してしまう。
渓が直角に曲がった核心部の滝、滝横の壁面を立木と根っ子を頼りに右からぐるりと回り込んで滝上に出るのだが、嫌な感じだ。
Lさんのルート取りに私のストロークに合わず何度か引き上げてもらった。
Lさんは、独特の釣技もさることながら遡行技術の確かさは感心させられる。
核心部でいいアマゴが1匹
パーマークがちょっと違うかな
パーマークがちょっと違うかな
核心部の滝を釣るLさん 9寸クラスが釣れたそうだ。
核心部を過ぎると渓が緩くなる。再び水が伏流するがしばらくすると流れが戻ってくる。
3年前は8寸9寸が釣れ始めた場所、今日は7寸が精一杯だった。
3年前は、左の渓尾根を高巻いたがとんでもないルートだった。
その左隣の尾根に林道があるのは知っていたが、右に取り付けば連瀑の滝壺をいくつか釣れるかも知れないとういう淡い期待を持って右ルートを選択した。
滝上から長竿でアプローチする。
連瀑帯のアマゴ
大物の期待があったが8寸に届かなかった。
連瀑が続く
殆どの滝壺に竿を出すことができた。
たぶん、この滝上で渓は緩くなる目的の場所、張り出した尾根は垂直に切り立っている。
ナメた谷筋が厄介だが樹木の境界を頼りに尾根を巻き込んで、少し広くなった尾根筋立ち渓に下降する作戦をとった。
なんとか、かんとかで尾根に立ったが渓までの斜面はムチャクチャな急斜面だ。
斜めに進路をとり立木に掴まりながら慎重に下降した。1時間の大高巻きだった。
いかにも源流ぽい素晴らしい渓相だ。
結局、オレンジの朱点が多いアマゴしか釣れなかった。
3年前、釣り上げた後、しばらく見とれるほど感動を覚えた在来種には出遭えなかったのは少し残念だった。
3年前の在来種(たぶん)
あと2、300mも歩けば魚止めなんだろうが、またしても魚止めの確認ができなかった。
たぶん、この辺りがそうなんだろうという源流の風景にとりあえず満足した。
さて、帰り道だが渓沿いの何となく道がむかしあったのだろういうところを辿って登り地点まで戻ってきたのはいいのだが3年前に残した目印の赤テープが見つからない。
どうせ30分登れば横林道にぶち当たるだろうと急斜面に取り付いた。
しかし、30分経っても40分経っても横林道と交差しない・・・・・、見逃してしまったのか、まだ上なのかわからなくなってしまった。
高度計が1000mを越えたところで登りすぎてしまったことに気づきヘトヘト状態。
上を見ると樹木の隙間が薄くなったところが尾根筋らしい。
下っても横林道が見つかる保証はないから尾根まで登り切った。
時間は4時半、後は下るだけだから一安心・・・・・地形調査のピンクテープに導かれるままどんどん下っていく。
途中の別れ尾根を気づかないままどんどん下ってしまった。
もうすぐ渓が近づく頃になって道が間違っていることに漸く気がついた。
このままでは大滝上に出てしまう。
夕闇が迫る中、大滝横の岩場をヘツリ返すのだけはごめんだ。
下流に向かって急斜面を立木に掴まりながら滑り落ちた。大滝はクリアーしたが下の支流までは林道がない大急ぎで渓通しを下る。
車止めに辿り着いたのは6時半、暗闇になる寸前だった。
疲れ果てて何もする気が起こらないままへたり込んだ。
危険な場面もあったし、ミスも何度かあったけれどムチャクチャ楽しい源流釣行だった。
Lさん 同行ありがとうございました。
当日データ
釣果:二人で60匹くらい 最大24cm キープなし
釣果:二人で60匹くらい 最大24cm キープなし
渓流釣り遡行記2011
渓流釣り遡行記2011一覧 納涼釣行 核心部にある滝です。15mの豪快な滝、その上に左から2本の小支流が滝となって流れ落ちる。見たこともない深山幽谷の光景の中にいる幸せ苦労して来てよかったと思える瞬間だ。
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