渓流釣り遡行記2009 2009/8/29 晴れ
吉野川水系(本川)
吉野川水系(本川)
長いダートを30分以上走って来たのに
『2Km先車道崩壊、通行止め』の看板が・・・・・
「林道の入り口に書いておいてくれないとなぁ・・・・」と文句を言う
そう言えば尾根越えの迂回ルートにも通行止めの看板があったのを思い出す。
引き返して北側の山越えルートはどうだろう?
2時間は掛かるなぁ、何年か前に通ったことがあるが、とんでもない悪路やった。
引き返して別の谷へ行こうか?
いや待てよ車が通れないってことは、めちゃくちゃええ釣りができるんじゃない!!!
車のボンネットに地図を広げて作戦会議
2km先ってことはこの辺りか?ここからだと目的の渓まで5~6km、歩いて1時間半ってところだろうか。
ウハウハの渓が待っているとすれば歩く価値は十二分にあるだろう。『決定』
車で2km走ると、泥で埋めた橋が陥没して大きな穴ポコがあいている。
「これじゃ、車が通るのは無理やなぁ、歩くしかない」
歩き始めて20分
「なんか、車の音が聞こえるでぇ」
車の音って、どっから来るんよ」
渓筋の向こうを1台の車が走っていくのが見えた。
えーーーなんで?????」
「どう見ても、あれは釣りの車やでぇ」
「南からの山越えルートがあるにはあるが、あんな道通ってくるん???」
「釣り人って怖いなぁ」
このとき、ウハウハ桃源郷の夢は儚くも消えて引き返すことにした。
さて、どうする?
こんなことで落ち込んでいる我々ではありません。
少し下流に小さな渓があります。小さな渓ですが馬鹿にはできません尺の実績がある渓です。大きな期待をして
入渓してみると新しい足跡がベタベタでモツゴしか釣れません。
誰も考えることは同じみたいです。完全に落ち込んでしまいました。

さて、どうする?Part2
再び地図を広げて路上作戦会議
「たぶん、この渓やと思うんやけど、Yさんが若い頃、山に仕事で入ったとき渓をのぞくと『太いのが沢山浮とった。』って話を聞いたことがあるやけど」
「Yさんが若い頃って・・・・2、30年前の話やな」
地図を確認すると小さな渓だけど、何となく気になる地形をしている。
気になる地形ってのは『滝に閉ざされてアマゴが居そうな地形』のことです。
このまま車を走らせても迷走するのは目に見えている。行くだけ行ってみるか。?
車道の終点まで来たが地図にある林道の入り口が見つからない。
地元の爺さんに道を尋ねてみると
「その林道やったら。ちょっと下の神社の横にあるわ」
どうやら、集落の車道が延びて通り過ぎたようだ。
「釣りかいな、モツゴしかおらんでぇ」と付け加えてくれた。
林道は、初め急な登りだったが、やがてだらだらとした登りに変わり連瀑帯を通り過ぎたところで渓と交わる。
普通の釣り人やったら下から釣り上がったとしてもこの滝を釣り上がろうとは思わないだろうし、猛者の釣り人やったら釣る距離が中途半端やし20年前のロマンは存在するかもしれないな。
渓は地図を見て感じたより細く水量が少ない。
覗き込むと爺さんが言った通りモツゴだらけである。
餌が水面に落ちた瞬間にモツゴが咥えているって感じだ。
しばらく釣り上がったがモツゴしかいないので諦めた。
「爺さんの言った通りやなぁ」
「もう2本渓があるけど、どうします?」
地図を確認する、次の渓は急な200mの登り
「しゃぁないな、20年前のロマンに付き合いますか?」

はたして、この滝の上に20年前のロマンはあるのだろうか?

居るじゃない。
20年前の子孫かどうかは判断が付かないがいい感じのアマゴだ。


これも綺麗なアマゴだ。

たまりの真ん中に浮いていた。
『浮いているアマゴは、餌を前に落とすより後ろに落とした方がヒットする確率が高い!!』
この前、飲み会で聞いたJUNNさん理論を試してみた。
アマゴの後ろに餌を落とすと、アマゴが反転して餌をパクリと咥えた。
凄いぞ理論通りや。今後使えそうや。

もう婚姻色が出始めている。

深みに餌を落とした瞬間、黒い影が走って食らいついたそうである。
3本目の渓へ

急斜面を100m下る。
20mの滝 いい感じの滝淵が見える。

残念ながら、滝淵にはモツゴしか居なかった。
3本目の渓は、この滝淵の10m下流が合流点になっている。

水量が切れて、もうこれ以上は釣りにならない。
うまい具合に林道らしいものが交差していて、元の林道に戻ることができた。
3本目の渓もモツゴしか居なかった。

20年前のロマン話に引き寄せられた釣り旅だった。
当日データ
釣果: 3匹 最大27.5cm
釣果: 3匹 最大27.5cm

渓流釣り遡行記2009
渓流釣り遡行記2009一覧 祖谷川支流 源流の魚止めです。今年も源流へ行ってきます。
コメント