渓流釣り遡行記2006 2006/3/31 晴れ
吉野川水系(嶺北)
吉野川水系(嶺北)
西条で飲んで単身赴任のTさんのマンションに泊めてもらった。4時に気だるく起きて釣行先に向かう。もうすぐ4月だというのに、再び2日程前から寒波が来ている。
寒風山トンネルに入る前に路側帯に少々雪が残っていた。トンネルを抜ける間際、トンネルを抜けたトラックがブレーキを踏んで止まった。「なんや。なんや!!!」
徐行しながらトラックを抜くとその先はアイスバーンになっていた。トンネルの中を走っていたスピードで突っ込むとヤバイとこやった。
それにしても、もう2日で4月がくるんやで・・・・
「なんやこれ・・・・先々週、スタッドレスタイヤ外してしまったわー 大丈夫かいな??」
SGの駆動を4駆Hに入れて、スピードを出さず、ブレーキを踏まず、ただひたすらゆっくりと前進して行った。幸いなことにアイスバーンは、道の駅「木の香」の手前で終わったが冷や冷やもんで二日酔いは完全にさめてしまった。
439さんとの待合せ時間には、まだ時間がある。ゆっくりと車止めに向かった。
車止め付近も水溜りはバリバリに凍っている。 439さんが来て
「こりゃダメやわ この渓は危ないとこが何箇所あるからもっと下流へいかへん」
「賛成」
1時間くらい走っただろうか?支流と本流出会いに車を止めて
「ここまでくれば、もう大丈夫やろ この支流上流で釣ろうや」
が、しかし、支流の林道はどんどん高度を上げて車止めは真っ白けっけの白銀の世界、高度計を確認するとさっきの谷の車止めと同じ高さになっているではないか。
十分に陽が当たるようになるまで、1時間ほど睡眠をとってから出発した。
渓変わりの車止め
439さんが釣った。
アマゴ23cm
釣り始めは、こんな風景
風が吹くと植林の上に積もった雪が落ちてきて猛吹雪、数メートル先が見えなくなった。
二又を過ぎて、渓に陽が当たるようにり暖かくなってきた。雪も融け始めてずいぶん歩きやすい。魚は漸く6寸、7寸クラスが針掛かりするようになった。
「たぶん、ここが魚止めの滝やと思うんやけど、もうチョット上流にいかん?」
「上に行ったらええ事あるん?」
「・・・・・魚止めの確認や。」
あまり、気乗りはしなかった。雪が無ければ直登できそうな滝だが今日は無理。横の斜面は急でまだ雪が残っているから歩きにくそうである。魚止めの滝で何匹か釣るには釣っているがサイズが今一だった。もう、この辺で納竿したいが本当の気持ちだった。上流へ行くのを渋っていると439さんが魚止めの滝で粘って綺麗な9寸を引き上げた。
「綺麗なアマゴや。大将、やりまんな。 ほな上行きますか?」
「ここで、やめるんと違うんかい」
「そいつで、やる気が出てきました。魚止めの確認いきまっせ」
案の定、雪が残った急斜面はよく滑る。3、40mの高さだがハァーハァーいいながら滝上に辿りつき流れを眺めると数匹のアマゴが浮いていた。
「いるじゃない!」
暫定魚止めの滝
439さんが暫定魚止めの滝で粘って引き上げた
アマゴ9寸(27.5cm)
朱点と尾ひれが綺麗なアマゴだ。こいつが釣れなかったら滝上に行くことはなかっただろう。
小さな淵ですが、深みはありました。杉の葉の下で掛けました。
アマゴ9寸(28.7cm)
幅と厚みがある。凛とした姿が印象的だ。
もしやと思い魚止めの滝を越えて釣った超源流の満足のいくアマゴです。
滝壺まで詰めましたが。
魚棲める深みはありませんでした。もう、これ以上は無理でしょう。
ここが新魚止めの滝です。
納竿点から下流を望む
魚止めを確認できたことの他に、もう一ついいことがありました。それは、若い植林の中に林道を発見しました。楽勝とは行きませんでしたが、雪が残る危険な渓通しで帰ることはなかったのです。ラッキー!!
当日データ
釣果:二人で30匹 最大28.7cm
釣果:二人で30匹 最大28.7cm
渓流釣り遡行記2006
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