水線無の小谷 吉野川上流部

渓流釣り遡行記2006
渓流釣り遡行記2006  2006/3/21 晴れ
  吉野川水系(本川)
先週釣りの帰りに素敵な渓を発見した。
家に帰って、カシミールで確認すると水線はないが流域は広い・・・・ひとつ気になったのは谷の横にある道が近いということだ。たしか、車から見たときは谷の横が崩れていたような曖昧な記憶・・・・「まぁ、こんな谷、誰もいかへんな 。もしかしたら大爆釣かもしれなぁ」と一人勝手に決めつけて釣行の計画を練った。

仕事が終わって直接吉野川上流へ向かう。途中、道の駅「木の香」で一人寂しく、コンビに弁当で晩飯を食べた。あまりにも寂しいんで439さんに電話をした。

ちょうど淳さんが来ていて明日の釣行に備えて前夜祭の最中だった 。
「会長、どこでおるん」
「木の香で弁当食ってる」
「四国渓師会の会長やったら 車止めで焚火しながら飯くわなあかんな」
「今日は一人やから・・・・」
「怖いんやろ!山姥がおるでぇ  幽霊が出るでぇ イッヒッヒィーー ちょっと淳さんに代わるわ」
「もしもぉ--し 会長、首怪我したんやって、痛いんやったら山姥に首切ってもろたらええのに・・・・」

一人で寂しいから慰めてもらおうと思っていたのに、反対に脅されてしまった。

やっぱ、友達は選ばないとなぁ
渓の車止めで行くことを止め、『木の香』の駐車場で眠ることにした。
4時に起きて、目的の渓に向かう途中、土砂崩れで車が通れない。崩れた岩を退ける作業に10程かかった。一人ではなかなかしんどかった。

林道を突き進むと土砂崩れの現場に遭遇
一人で岩を退けるのに10分以上かかってしまった。

谷の前で闇が明けるのを待つ。明るくなると先週からイメージしていたより水量が少ない。「大丈夫かいな?まぁ釣れんかったら早めにやめてもう1本やろう」っと思った。

谷の入り口
水量は少ない

本流に下りてみると、最近のものと思われる足跡があった。

「こんな谷、誰もいかへんな・・・・」なんてことはなくってガックリした。

本流との出会いで 5寸のチビアマゴが釣れた。初めての落ち込みでも7寸のアマゴが釣れた。そして、6寸、7寸クラスを何匹か釣った後で8寸が針掛かり・・・・支流には誰も入っていないようだ。「シメシメ。読みが的中や。今日は凄いことになるでぇーーー」
しかし、8寸を釣った後、アマゴのアタリはなくなった。変わってモッチャンのモゾモゾ攻撃がはじまった。
「もう、終わってしまったんかいな・・・・」

1匹目の8寸(24cm)

アマゴ8寸(24cm)
下の写真の右側の緩い所からアタリがあった。

 



 
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  『水線梨谷の尺もの2本』
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尺伝説(大物記録) 吉野川水系 2006/3/21 晴れ 1尾目の尺アマゴ  30.9cm♀ 2尾目の尺アマゴ  30.0cm♀ 1尾目の尺アマゴ 30.9cm♀渓に傾斜が現れはじめ、小規模だが良淵が連続するようになってきた。しかし、アマゴ...

尺を釣ってからアマゴのアタリが戻ってきた。渓相がさらに良くなり、規模はそんなに大きくないがミニ連瀑帯がはじまった。滝横を直登できるから面白い。そして2匹目の8寸が釣れた。ミニ連瀑帯を過ぎて渓が緩くなってもアタリは続き3匹目の8寸が針掛かりした。

ミニ連瀑帯がはじまった。
この滝は滝の右横に手がかり、足がかり意外と簡単に直登できた。

2匹目の8寸(25.2cm)

手前の浅瀬で6寸を1匹
アマゴが釣れはじめモッチャンのアタリはなくなった。上の8寸は滝壺の深みがあるところで針掛りした。
この滝も左のヘリから簡単に直登できた。
「無用の高巻き かえって危険!」の言葉通りだった。

やがて谷は緩くなったがアマゴのアタリは止まらない。

3匹目のアマゴ8寸(25cm)

写真下の落ち葉の中に隠れていた。
2月、3月の早期には意外と落ち葉の中からアタリがでる。

2本目の尺を釣ってから、渓は完全に平沢になってしまった。水量はもともとそれほど多い谷でないため傾斜なくなると細い流れになってしまう。しかし小さな水溜りから5寸、6寸が針掛かりする。地図を確認するとあと50mほどで渓が散り散りになってなくなってしまうから納竿することにした。20mほどの斜面を上がると車が通れる立派な車道が現われた。車道の入り口で大きき崩壊しているから何年か人が入らなかったのだろう。

 まさか、水線無の小谷で尺2本に8寸3匹とは驚いた。
 読みが当たったとはいえ、これほどのことは考えていなかった。

渓が緩く、水量がなくなり納竿
20m程斜面を上がると立派な林道に出られた。
50m先で渓は2又になり散ってしまう。

渓の入り口で林道が崩壊していた。これが人を寄せ付けない要因だろう。

当日データ
  釣果:21匹  最大30.9cm(キープ8匹)

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