四万十川遠征2

渓流釣り遡行記2004
渓流釣り遡行記2004  2004/3/27
  四万十川水系  
序文
四万十川遠征Part2
10年以上前、黒尊川へ行ったことがある。行きが5時間、帰りが6時間・・・・釣りをしていた時間よりはるかに長い時間を道中にかかった。 高速が須崎ICまで延び四万十川流域の道も相当良くなっているようだ。
 
去年の暮れから「来年は四国南西部を何渓かやる」と四国渓師会のなかで宣言していた。高知支部長の439さんから「四万十川の支流なら、いい渓があるから暖かくなったら、一緒にいかない?南国から車止めまで2時間くらいあったらいけるから」・・・・・私の家から南国ICまで1時間とちょっと『2時間の短縮』である。   3月中には、四万十川釣行が、去年の年末から約束が出来ていた。

車止め
林道に崩れた石を踏み越えてここまで来たが
林道を塞ぐ土砂崩れに遭遇
少しバックして安全なところに停車
車内で1時間ほど宴会後2時間仮眠を取った。

四万十川支流

ほぼ時間通り、林道の入り口に辿り着いた。林道を進むと落石がところどころにあった。新スペースギアの突破力をもって林道を奥へ奥へと進んできたが土砂崩れが林道を塞いでいた。いくらなんでも、新スペースギアでもこれ以上は行けないと少しバックして、少々落石があっても大丈夫なところへ車を止めて小宴会が始まった。小宴会後、3時間くらいウトウトと眠っただろうかセットしておいた携帯で目を覚ました。

車道から20m谷底に降りると、川原状の平瀬が迎えてくれた。まずはアマゴ、次に、アブラハヤ、それからカワムツ・・・・・オイカワはいなかったけど、多種多様の魚のお出迎えだった。「やっぱり四万十川は、こんな感じかな」と思いながらの遡行をはじめた。

1時間ほど遡行して、小さな滝を過ぎたところからアブラハヤはいるにはいるのだが猛烈なアタックをしてこなくなった。渓の流れが右側に寄って深くなっているいるところから9寸が飛び出しアマゴのみの渓となった。

入渓地点の渓相
川原状態、しかし、渓相はV字谷
もう少し遡行を続けると落差が出てくるらしい
どんな渓なのか楽しみだ

アマゴ寸(27cm)

落ち込みに仕掛けを入れ、白泡が切れたとこでアタリ
掛けたのは手前の岩向こう側

 
 
1~2mの落込みが現れだし、渓の様相が変わってきた。程好い落込み、程好い淵、水量は多い・・・・上流に向かえば向かうほど地図上からは想像もつかない良渓となり、四万十川のイメージは大きく変わった。8寸が何匹か後は6~7寸のアマゴが針掛かりした。

川原状態から渓相が良くなってきた
水量は少し多めの適水

大木が横たわる落ち込みに竿を出す
439さん

この滝の手前で
439さんが去年置き去りにしたロープを回収した。

去年は左の滝を越えると8寸9寸が乱舞したそうだ。
今回もサイズは小さいが入れ食い状態だった。
滝を越すと、惚れ惚れするような渓となる。
地形図からは想像も出来ない。

アマゴ8寸(24cm)
丸々と太っていて、いい引きをしてくれた。

左壁中央の深みからアタリが出た

アマゴ9寸前(26.5cm)
雌だったので、流れに帰ってもらった。

手前の浅瀬に浮いていた。
少し上に餌を投げ入れると喰いついてきた。

落ち込みを狙う439さん
439さんは軽仕掛けで誘いながら釣る。

439さんが釣った8寸前
色鮮やかな綺麗なアマゴだった。

小支流からの滝、30m以上あるだろうか?
垂直に落ちる様は迫力があった。
V字渓 支流?から何本もの雄大な滝があった。

魚止めの滝

439さんの華麗なロープワーク
頑張って滝を越えたのに滝上に魚はいなかった。
桃源郷を想像していたのに・・・・・

やがて去年439さんが、越えることが出来なかった2段の滝が現れた。左、右どちらから高巻くのか時間をかけて大いに迷った。去年439さんは左から巻けなかったから右が正解のように思えたが右の斜面はかなりキツそうだ。

帰り道は左にあるのは確認済みだから、もし高巻き出来なかったことを考えて左を選択した。左側の斜面に取り付いて、滝の落込み口の少し上を、立ち木に掴まりながら平行移動する作戦を取ったのだが最後数mで立ち往生した。壁を高巻く手も考えたが相当登ってから下降するしかないようだ・・・・ここでロープを取り出し滝横の危険な斜面を439さんの華麗なロープワークで切り抜けた。

2段の滝を越すと8寸、9寸ウジャウジャ・・・あわよくば尺物が乱舞する『桃源郷』を思い浮かべていたのだがアタリがない。良さそうな落込みをそぉーーと覗き込んでも、あまごの姿がない・・・・・・しばらく遡行したが反応が全くない

「頑張って滝を越したのに・・・・・」
「さっきの滝が魚止めの滝だったんかいな・・・・水量は、まだまだ十分なのに・・・・」
『桃源郷』の夢破れて納竿となった。しかし、悪いことばかりではなく渓沿いに植林が現れ薄っすらとした踏み後(獣?)を辿って尾根道へ、尾根道を辿ると林道と交差した。林道を2時間歩き続けて車止めに戻った。
当日データ
  釣果35匹(キープ2) 最大27.0cm
  439さん(35匹)
渓流釣り遡行記2004
渓流釣り遡行記2004一覧 魚止めを求めて源流を彷徨う。滝を高巻き、杣道を辿り、遡行を続ける。流れがある限り魚は棲む・・・一体、何処が魚止めなのか?それなら源頭を目指してさらに遡行を続ける。たぶん、さっきの小滝が魚止めだったのか・・・・驕り...

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