渓流釣り遡行記2003 2003/4/29
吉野川水系(祖谷川)
吉野川水系(祖谷川)
序文
GWに入り、普段では行けないようなところに遠征しようかと思っていたのだが、四国渓師会の仲間からGWとなり、「渓は人がいっぱいで、かなり釣り荒れているよ」との情報が入った。やっぱり有名筋はだめかなぁ・・・・・・ここで方針変更、有名筋を外し、あまり人が行かない(行けない)ところの源流部へ出かけることにした。候補は2、3渓思い浮かんだのだ。その中で魚止めの確認がまだできていない渓を選んだ。
祖谷川支流
5時過ぎに車止めに到着、少し明るくなるのを待って植林の急斜面を登りはじめた。まだ、薄暗い植林の中を60~70m登ると林道に出合った。今日は、魚止めの確認を目的 としているため、植林を利用して林道と谷が交差しているところから釣り始めようと思っていたのだが、渓と林道が近づき、なんとも形容しがたい良淵が目に入った。
「勿体無いなぁ・・・・ここから釣り上がろうか?・・・」
良淵の誘惑には勝てず、林道から渓へ降りた。・・・・・まだまだ、こんなことでは修行が足りないな・・・反省
先週から、ウェダーを脱いで遡行ズボンとスパッツの夏仕様に変えた。先週は、気温が高かったせいだろうか?それとも激しい遡行だったせいだろうか?股下まで立ち込んでも 、なんとか持ちこたえたのだが、今日の水は冷たい。水温を計ると10℃を切っていた。「どおりでね・・・・」 できるだけ水の中に入らないようにしていたのだが遡行する上でそうもいかず、水に浸かった足は、ほどんど感覚がなくなってきている。釣果のほうも、あまりパットしない2時間遡行して5寸クラスがが5匹 ・・・・太陽の光が渓に届くまで、焚き火で温まりながらしばしの間、待つことにした。
植林のなかを登り林道に出合う
薄暗い林道を渓と交差する地点を目指す。
薄暗い林道を渓と交差する地点を目指す。
誘惑の良淵 水の透明度、渓相は抜群だ。
車道との出合いから林道と交差するまでを釣りあがる
人が多いせいだろうか?
出合から良渓が続くのだが魚影は意外と少ない
車道との出合いから林道と交差するまでを釣りあがる
人が多いせいだろうか?
出合から良渓が続くのだが魚影は意外と少ない
冷水で足の感覚がなくなり、しばしの休憩
焚き木を集めて(いくらでもある)、
予備の餌箱に火を着けるとごらんのとおり・・・・
湯を沸かし、コーヒーをつくりサンドイッチをほおばると、元気「はつらつ」だ
焚き木を集めて(いくらでもある)、
予備の餌箱に火を着けるとごらんのとおり・・・・
湯を沸かし、コーヒーをつくりサンドイッチをほおばると、元気「はつらつ」だ
もう少しで渓に陽の光が届く
二又を過ぎたあたりから、魚がポツポツと出始める。サイズは6寸クラスが中心、もう少し大きいのがほしいと思っていると7寸が混じり始めた。滝下を滝の壁面に沿って 落ちる滝で8寸前を追加した。この滝を右から高巻くと平瀬となる。平瀬をやり過ごすと適度な落ち込みを持つ中淵帯が現れる。この中淵帯でもアマゴはポツポツといった感じだ。
アマゴ7寸(22cm)
右上の岩下に餌を沈めるとアタリがあった。
二又を過ぎた辺りから7寸クラスが混じるようになった。
二又を過ぎた辺りから7寸クラスが混じるようになった。
アマゴ、7寸(23cm)
垂直に落ちる滝(10m)の下を滝の壁面に沿って落ちる滝(7m)
滝つぼの中に餌を沈めた時にアタリがあった。
滝つぼの中に餌を沈めた時にアタリがあった。
上流の二又前の浅淵、本来の目的はここから上流だ。
少々、ここまで時間をかけすぎたことを反省
アマゴ8寸(24.5cm)
左上の落ち込みからアタリがあった。
魚止めの確認
上流の二又に到着(右支流はほとんど水の流れがない)。今日の目的はここから上流部の魚止めの確認 なのだが、少々下流で時間をかけすぎた。・・・・・・源流部となり水量は少なくなっているのだが、渓が細くなり、適度な斜度がでてきて、小さな淵が連続し始めた。淵ごとに魚信があり7寸クラスのアマゴが竿を絞り込む。 入れ掛り状態になった。
アマゴ7寸(22cm)
よく太った、徳島の放流アマゴの特徴オレンジの朱点をもったアマゴだ。
まさか、こんなところに放流することはないだろう。
虫かごが何個か落ちていたから発眼卵放流かな?
天然化するにはもう少し時間がかかるようだ。
腹部の黒点がまだ少ない。
よく太った、徳島の放流アマゴの特徴オレンジの朱点をもったアマゴだ。
まさか、こんなところに放流することはないだろう。
虫かごが何個か落ちていたから発眼卵放流かな?
天然化するにはもう少し時間がかかるようだ。
腹部の黒点がまだ少ない。
左の落ち込みと右の落ち込みの真ん中でアタリがあった。
セオリー通りだな!
アマゴ8寸(24cm)
上に1段の滝(3m)下に2条の滝(2m)三つ巴の滝
左上のアマゴは右の落ち込みからアタリがあった。
左上のアマゴは右の落ち込みからアタリがあった。
10年位前に、伐採があったのだろう。山容が若い。不思議なことに大樹がところどころに残っている。
植林はしてないようだから、数十年たてば、素晴らしい自然林を取り戻すことができるだろう。大木が倒れ渓をふさいで、その上を水が流れて落ち込みとなっている。何ともいえない風景だ。こんな風景に出合うために渓へ訪れているのかもしれない。
アタリがなくなって、3つ目の落ち込み、この辺りが魚止めなのだろうか?・・・・まだ水量はあるし、上の方にいくつか落ち込みも見えている。・・・・地図で確認する。あと、高度にして50m位の区間、魚が棲めそうな感じがする。魚止めはもう少し上なのかもしれない。
3時半、納竿予定を30分以上オーバーしている。
上流の二又から150m近く登ってきてしまった。これ以上は、無理と判断して左の滝で納竿した。
当日データ
釣果72匹(キープ無し) 最大24.5cm
釣果72匹(キープ無し) 最大24.5cm
渓流釣り遡行記2003
渓流釣り遡行記2003一覧 ホームグランド、祖谷川源流部にある滝です。こんな素晴らしい風景のなかで渓流魚達に出会える喜びは感無量です今年は、どんな感動が待っているのやら・・・・・
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