吉野川水系(貞光川)
「貞光川のS谷に行きたいんだけど・・・・」
渓の入り口には、全く水がない、岩と岩が重なり合い苔が生えているだけ。本流から見ても『ただの窪み』としか思えない。理由は、50mほど上に電力の取水があり、完全に水を止めているからだ。
電力取水までに行く途中に、小さな水溜りがあり8寸クラスが2匹泳いでいた。竿を取り出し餌を送り込む・・・・・餌を咥えた・・・・大きく合わせる。・・・・・ポチャン・・・・先週、尺近いアマゴを落としたことが頭の中をよぎる。・・・・・淳師匠から「岩魚がいる」って聞いていたから合わせはきびしくしてるつもり(岩魚はアマゴより、口の中が硬く針掛が悪い)なのにどうして??????たぶん、今年になってから、使っている。『スーパー熊太郎・太ミミズ』、まだ、早期で食いが浅いから餌が大きすぎて餌の先だけしか口に咥えていないせいかな?
渓の入り口
全く水がない、この上に流れがあるとは・・・・・
本流から、ほとんどの釣り人は気づかないだろう
やっぱり、地形図を持っていないとね。
左の写真が本流から50mほど上にある電力の取水 全く水を流していない。
遡行は、階段状に登っていくって感じだ。淳師匠が「あの渓は、ずーっときびしいから・・・」のイメージがだんだん分かってきた。渓の斜度はかなりあるのだが、渓が小規模なため巻きの苦労は大したものではなかった。
「この分じゃ、上流の緩いところまで楽勝かな、師匠が言っていたように『昼までに終わって、もう一渓』いけるんじゃない」っと思っていたが、地図上の等高線が混んだ部分にさしかかると、渓相は一転した。階段状の流れから天井から水が流れ落ちてくる状態に変わった。大滝下の滝つぼを釣ろうとすればかなり危険な遡行を強いられた。
アマゴ9寸(27cm)
右側白泡が切れる岩下から一発で喰らいついた。
遡行困難な連爆帯が続く
テープを使って淵に降りた。
2匹目の9寸、いやいや尺物を狙って
一つ上の滝下の淵へ行こうとして
壁面を登ろうとしたのだが・・・・・・
途中で立ち往生・・・・・
背負っている荷物を下に下ろして撤退した。
一人で遡行する場合、リスクを考えないとね
上流部
小雪が舞い、寒くて仕方なかったので上流の二又で廃屋が見えたところで納竿した。
納竿地点から廃屋に向かって歩くと林道にぶつかった。林道を少し歩くと天岩戸神社の案内標識があった。こんなところに神社?あまり気持ちがいいものじゃないけど、標識に導かれるままに神社への石の階段を登っていった。
アマゴ7寸(22cm)
尾鰭と朱点の鮮やかな赤が印象的なアマゴ
岩魚8寸(26cm)
小さい魚が大きな餌を、もてあそんでいるところ
黒い影が走り巣穴に餌を持っていかれた。
納竿地点の二又
魚影は極端に薄くなるが、まだまだ、魚はいる。
アマゴと岩魚の混生だ
こんな山奥に「天岩戸神社」 あまり気持ちのいいものではない。神社から天岩戸へ平らな岩が重なり合って神秘的な雰囲気だ。ここから古代へと続いているかと思うと不思議な感じだった。
たぶん、この寒さで凍死したのだろう。このような、自然の造形に拠り所を求めるのは、人間も動物も同じかもしれないなぁ
天岩戸に岩魚、もしかしたら、釣ってはいけない魚を釣ってしまったのか?
釣果20匹(キープ4) 最大27.0cm
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