吉野川水系(祖谷川)
少々、二日酔いが残っていたが。午前3時起床、よく目が覚めたものだと自分自信に感心しつつ、釣の準備に取り掛かかった。
車止めから下降地点に向かい歩き始めた。何処から入ろうかと迷ったが、植林帯の中にある廃屋付近から林道を下った。小尾根を見つけて下降にはいったが、斜面が急だ、よくもまぁこんな急な斜面に植林を作ったものだと感心しながら下降を続け渓の流れに出る。今週初めに雨が降ったが水量は、少なめだった。早速釣りの準備に取り掛かる。3つ目の淵でにアタリがあり5寸ほどのアマゴがかかった。
釣始めて2時間、連爆帯までに10匹、7寸が1匹と後は6寸以下、まだキープできていない。連瀑帯の下は(2,300m下流)は、連瀑帯下の斜面と連瀑帯途中の斜面が崩れていて、岩で渓が埋まっていた。雨が降れば崩れた斜面から土砂が流れ込んでくることが予想できるため、今後の釣りは厳しくなるかもしれない。
崩れた岩が渓を埋めているから、連瀑帯は以前に来たときより登りやすい、喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら複雑な気分だ・・・・・連瀑帯の途中にも何箇所か小さな淵があるのだがそこから魚は出なかった。やはり、悲しいことだった。
連瀑帯より上は、斜度が緩くなる。植林が途切れて、人工物は一切なくなり原生林そのものとなる。素晴らしい渓だ。連瀑帯の上から魚がウジャウジャいる。しかし不思議なことに針掛りするのはチビ助ばかり、大きいのも(7寸~8寸)餌を咥えるのだが直ぐに吐き出してしまう。くわえた瞬間に強引にあわせてみるが、空を切るか水中にポチャリと落ちる。その後はチビ助もかからなくなる。
そんなこともあって少し疲れてしまったので早めのランチタイム、最近はコンロでラーメンとコーヒーを作りのが楽しみとなってしまった。ランチタイムの後、山ワサビを少々採集した。この渓は山ワサビの多い渓だ。
気が落ち着けると全てがうまくいく、 見える魚の1mほど前に餌を投入して流す。アマゴが餌に反応して、餌を咥える。「まだまだ」 餌を離しても、自然に流れた餌であればもう一度アタックしてくる。糸にテンションがかかった瞬間にあわせる。快い魚の重みが伝わってくる。「こんなことだったのか・・・・満足満足」
よく見える魚は釣れないと言うがそんなことはない。確かに午前中の魚は釣れなかった。しかし、源流部の魚は、魚を見て釣る。見える魚は釣れるのだ。主導権は魚のほうにあるが、要は、魚が初めに何を見るかだ、魚が最初に人を見たのであれば、まずその魚は釣れないが、最初に餌を見たのであれば、魚は餌に夢中になり釣り人など眼中になくなり釣れたも同然になる。
午前中の釣りを払拭するように快調になり何とか目標の8寸(25.5cm)も釣上げ、短い区間ではあったが入れ掛りとなった。
登山道に到達した安堵感があったが、車止めまでのルートを確認するために地図を広げると、確かに車止めまでの尾根筋は続いていた。しかし車止めの南側に「○△山」があった。「もしかして、この登山道は○△山へのいくためのものなのか?」少々不安になった。引き返しても車止めまでは時間が掛かる。今更登ってきた道を引き返すのもなんだしこのまま登山道を辿ることにした。
不安は的中した。登山道を辿っていくと分かれ道に到着したが車止めに向かう道がない。こうなれば、尾根筋を辿るか、登山道を少し下って渓筋を下るかである。渓筋は遡行困難なところがあってはまずいと思い、車止めへの尾根筋を下り、植林帯を発見して、そのまま植林帯に下降していつもの林道を見つけて車止めに向かうルートをとった。
車止めまでの尾根筋は、全く人が歩いた形跡がない。尾根筋だけを頼りに、笹が生茂る中をヤブコギしながら下っていった。
「もう、この辺かな?」
地図で確認したが良くわからないが、下の方に植林帯が見えたので、植林帯を目指して、尾根筋から下降していった。急な斜面を小尾根と、小渓のルートを使い分けながら植林帯をめざした。やがて植林帯に突入、植林に取り付きながら強引に下降。 渓の流れる音が聞こえだし、プロトレックで高度を確認するともうそろそろ林道に交差する頃具合
釣果32匹(キープ1匹) 最大25.5cm
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