間伐で釣りにならず 祖谷川深淵

渓流釣り遡行記2000
渓流釣り遡行記2000  2000/5/27
  吉野川水系(祖谷川)  
三加茂町より棧敷峠まで一気に1000mの高低差を車で約30分け上がる。松尾川ダムのバックウオータより上流域を総じて深淵と呼ぶ。
深淵とは実にいい響きのある地名だが、深淵と呼べるのは、バックウオータから現在禁漁区に設定されている辺りまでの短い距離の区間だけで、それから上流部のかつての深淵は多かれ少なかれ土砂の中に埋もれている。
どうやら大規模に行われている植林とその大伐採に原因があるようだ。

朝方降り始めた雨は、大荒れの天気予報であったが、やや渇水気味の深淵の水量を一気に押し上げるにはいたらなかった。

今回の入渓は最上流部の支流、ここは、5m程度の落込みが中淵を形成する美しい渓だ。
入渓地点に立ち入りを制限する立て看板がありいやな予感がしていたが、入渓して直ぐに間伐した杉が淵を埋めていたこの状況は二又までと右支流の200mまで続いている。間伐は必要なことだとは思うが、明らかに渓に向かって切り倒すのはどうかと思う。
大雨が降り切り倒された杉によって土砂がたまり下流のように淵が浅くなるのが心配である。それとここは朱点が異常に多い天然アマゴが釣れる貴重な渓だから大事にして欲しい。
左支流、右支流とも上記の理由で釣果のほうはあまり芳しくなかった。
それと以前、落合峠からの帰り道に気になっていた小支流を高度100m程釣りあがったが水が流れ落ちるだけで溜まりがなくこちらも惨敗に終わった。 

これは放流アマゴ(18cm)幾度かの世代交代で天然化している。
落込みの手前からでた 写真モデルとして少々付き合ってもらったが元気よく流れに帰っていった。
水量は雨で少々増えているが渇水気味
ここが二又が交わる淵
山ワサビが多い渓だ。葉ワサビには時期を逸した模様
茎は小さく今回は鑑賞のみ・・・・ワサビが目に入ると釣りがおろそかになる。
右支流にかかる鉄橋
明らかに渓に倒すことを前提にした間伐、淵を完全にふさいでしまっていた。
遡行も困難・・・・下界でこのようなことをすれば大きな問題となるはずだ。
車道から二又までと、二又から右支流200m程続く 
当日データ
  釣果14匹 最大22cm
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渓流釣り遡行記2000
渓流釣り遡行記2000一覧  2000年度の渓流釣り遡行記です。写真は那賀川槍戸川の源流深い原生林が渓を覆いその中を清い水がゆったりと流れます。その流れに棲むアマゴは凜々しくて美しい。私が大好きな場所です。

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