写真で語るフォトブログ No216
2025/11/6
2025/11/6
稜線が近づくと登山道脇に現れた樹氷に喜んでいたが、冷たい暴風が連れてきたガスに包まれ風景がなくなった。『三嶺-天狗塚』の道標まで来ると風に逆らい立っているのがやっと状態・・・・稜線を踏むことなく逃げるように撤退を決意した。標高差100m下った風裏で待つこと30分、強風でガスが上空に押し上げられ稜線が見えだしたので再び稜線まで登り返した。
ガスに視界を遮られ何も見えなかった笹の斜面に樹氷の低木が点在していた。紅葉が終わった低木は茶系色の地味なイメージになりがちだが樹氷を纏うことで少し華やかさが加わったように思えた。
山歩きは景色の有無で感情のテンションが変わってくる。
【No216-2】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:5.0 S:1/1600sec ISO:400
天狗峠稜線の奥に天狗塚が見えだした。
樹氷を付けて寒々しい天狗塚と暖色系の紅葉が残る稜線を対比させた。天候が回復傾向にあるとは云え低い空にはガスが漂い白けた感じが否めないので空の面積は狭い方がいい。
【No216-3】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:5.0 S:1/2500sec ISO:400
東稜線には西熊山が見えだした。
手前に斜めの笹斜面と樹木に挟まれた西熊山を見せるようにした。西熊山の斜面には葉を落とした樹木と紅葉した樹木が入り交じって見えているけど写真的には枯れ木の茶色が支配的になっている。
陽の光が欲しいな。
【No216-4】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:16 S:1/40sec ISO:400
白骨林にピントを合わせF16に絞り込み撮影した。
手前の樹氷と黄色い紅葉が良い感じを出している。中間の斜面は笹原・針葉樹・紅葉した広葉樹の組み合わせで色の疎ら感が面白い、奥の山々のボケ感はこれくらいで良いだろ。
贅沢を言うなら尾根ピークに当たった陽の光が斜面に降りてくれたら最高だったのにね。
【No216-5】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:6.3 S:1/500sec ISO:400
天狗峠から綱附森に向かう稜線の取り付きにこんもりと盛り上がった地蔵ノ頭
地蔵ノ頭の北斜面の樹木にはビッシリと樹氷が付いている。撤収を決意した頃に吹いていた冷たい暴風が北から吹き上げていたことが分かる。
自然の造形に厳しい自然条件が加わった時、想像も付かない美しい風景が形作られる。山歩きで写真を撮るには安定した天候よりも変化のある天候の方が絶景に出合える機会に恵まれるのかも知れない。
それにしても、朝の暴風は怖かった。
【No216-6】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:7.1 S:1/600sec ISO:400
三嶺から見た西熊山はこんもりとした丘に過ぎないけど、天狗峠から見た西熊山はゆったりとカーブしながら標高を上げていく様が美しい。
西熊山の斜面の紅葉は光が足りなくて茶系統の地味ないるになっているけど、手前左下の紅葉と樹氷が華やかさを付け加えてくれた。
【No216-7】 LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF:5.0 S:1/800sec ISO:400
お亀岩避難小屋と西熊山
陽の陽が直接当たって居ないけど雲の厚みが薄くなり、紅葉に当たる光の量が増えてきた。天狗峠を下る前にこれくらいの光が欲しかったね。
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