四国の山歩き 2025/10/23 晴れ
何年か前に見た写真
次郎笈のトラバース道、緑一面の笹原に紅葉した楓の暖色が映えていた。
機会があれば写真に収めたいと思っていた。
時期は10月20日前後、天気が悪くて何日か伸ばした。
桜の花みたいに一夜にして散ってしまうことはないだろう。
今シーズンのオフトレ山歩きは剣山・次郎笈から始めることにした。
Google Earthによる3D遡行図

遡行データ
日時:2024/11/20 9:00~21:30
標高差:980m
登り:1180m
遡行距離:12.6km
Start
名頃登山口(910m) ⇒9:00
林道登山口(1200m) ⇒10:45
ダケモミの丘(1517m) ⇒12:30
三嶺(18930m) ⇒15:30-17:25
林道登山口 ⇒20:00
名頃登山口 ⇒21:15
Goal
※山行途中で写真・動画撮影しているので遡行時間はアテになりません。
遡行地図

ヤマレコ 行程地図と標高グラフ

天気は良くなる方向なんだけど、WindyのMeteogramで上空2Km以下にある雲の塊を気にしていた。
ドラマチックな雲海になる・・・・ナイトハイクの準備を始めた。
第5ヘヤピン当たりから濃霧の中に突入した。
10m以下の視界、ガードレールや側線との距離を確認しながら運転しないと前に進めなかった。
見ノ越登山口は霧に加えて細かい雨に包まれていたので雨具に着替え4時過ぎに出発した。
日の出の時間まで余裕があったはずなのに、オイラの足じゃギリギリの時間になってしまいそうだ。
予定時間通りに西島駅、休憩所で一休み・・・・扉を開け再出発しようとしたら雨が吹き込んできた。
「朝陽は無理やね」
扉を閉めて雨が弱まるのを待った。
夫婦池付近で空を見上げガスが薄くなっているように思えたのは願望に過ぎなかったようだ。
剣山頂手前で雨がやんだけど山頂はガスに覆われて真っ白けっけだった。


日の出の予定時間から1時間弱、ガスが薄くなり槍戸山の雲の中に朝陽が登っていた。
剣山の周囲は雲海に囲まれ、次郎笈から西に続く稜線には滝雲になっていた。
ガスが取れるのがゴールデンアワーの時間帯だったら、凄い写真が撮れたのにね。


取り敢えず剣山山頂の写真
雲海で一ノ森から槍戸山に向け岬状に浮かび上がった。
次郎笈 雲海タイムラプス

雲海は静かに動きながら無秩序なガスを放つ
四国一美しいと称される次郎笈の稜線に動的な美しさが加わった。
次々に変わる感動的な風景、先を急ぐのは勿体ない。
剣山を下りながらタイムラプス撮影に勤しんだ。

三嶺・西熊山・天狗塚が雲海に浮かび上がった。

手前が塔丸の稜線
奥は祖谷山系の山々が連なっている。


次郎笈の望遠で切り取ったダイナミックな風景
笹との境界線にある樹林帯が紅葉して暖色系の彩りを添えているところにガスが流れ込み幻想的になった。
彫りの深く入り込んだ正面の斜面は明暗や色彩などのコントラストが複雑に絡み合ってカッコイイ
次郎笈 トラバース道の一本楓




次郎笈の一本楓
剣山のピークから小さく見えていた。
トラバース道の分岐まで来て、先に行くか?次郎笈を登った帰りにするか?
ガスの晴れたタイミング、いつまたガスに覆われてしまうかもしれないので先に一本楓を見に行くことにした。
少し先の方の葉が落ちた枝もあったけど緑とオレンジのコントラストが最高だね。
笹一面に楓だけだと物足りないかも知れないがトラバース道の一筋が全体を引き締めてくれる。
4枚目はアクションカメラで撮影した写真、少し彩度が高めだが悪くない。
広い画角が欲しい時はこれで十分である。

深谷最源流に続いている谷筋の紅葉
笹地に黄色いのもいいね。

次郎笈西側斜面の紅葉 陽が当たると鮮やかな色になった。

トラバース道西側の分岐
次郎笈に登るのが面倒になってきたが、ピークに立てば西稜線の滝雲をタイムラプスにできるかも知れないと思い直した。
最後の登りをヨタヨタ登り切ったら『ニコニコ』笑っている人がいた。
オイラの疲れ切った様子がそんなに面白いのだろうか?・・・・失礼なヤツやなぁ
「コンチワ」と声かけられた。
「????」・・・・なんだ、モッコク池でよく会うフライマンのNさんじゃないの
加茂川がホームだと聞いていたけど剣山周辺の渓にも精通していることに驚いた。
山頂にいるのに渓の話ばかりで盛り上がった。
そうそう、次郎笈はガスに包まれタイムラプスどころではなかった。

次郎笈を下りはじめるとガスが消え、剣山がクッキリ・ハッキリ見えるようになった。
『欲張るとうまくいかない!!』
まぁ、今日はそんなもんやね。

剣山に登るときは、西島駅から遊歩道を遠回りし『祖谷川源流』にご挨拶を忘れてはいけない。
関連リンク
写真で語るフォトブログ⇒ 『次郎笈の紅葉』
写真で語るフォトブログ⇒ 『次郎笈の紅葉』




コメント