渓流釣り遡行記2001 2001/8/10
吉野川水系(祖谷川)
吉野川水系(祖谷川)
雷鳴轟く谷へ
平地では、殆ど雨が降っていない、昨日から早明浦ダムの貯水率が50%をきり、第2次取水制限が始まった。 「渓の水量は大丈夫なのだろうか?・・・・・」
それと、「渓はアブだらけ」との情報が寄せられているし・・・・・・・・・・。
「渇水に、アブ 嫌だなぁ」色々と不安を抱きながらの出発であった。
徳島県に入り山の上の方が時どき稲光で明るくなる。暗くてよく分からないが厚い雲に覆われているようだ。
「雨が降っているのかな 降ってて欲しいなぁ」
祖谷方面に入ると路面が濡れていて、目的の渓への道を曲がると水溜りが現れた。
「山奥は結構降っているんだ・・・・・へっへへへへ」
やがて車止めに到着すると車止めから見える2段の滝から水が勢いよく流れ落ちている。濃く覆われていた霧も晴れて天気は回復傾向だ。
「水量は申し分ないな、アブもいないし・・・・今日はいい釣りが出来るかも」
準備を整え、まだ薄暗いから、車の前に座り込んで、腹ごしらえをしていると
「ブーン・・・・・・・・ブーン・・・・」車のタイヤ周りを1匹のアブが飛び回る。「この時期、居ないわけないか・・・・・・・・・・・・」、集まってくると面倒だから早々に、少し明るくなった2段の滝を高巻いて渓に立った。
車止めから見える2段の滝
水量は抜群だ
右に滝を巻くサブルートがある
心配していたアブも渓の中には殆どいなかった。時どき数匹偵察に来るが追い払うといなくなる。滝上から釣り始める。M渓は小規模な渓だが落ち込みと中淵が連続する素晴らしい渓相で。水の透明度も抜群な渓である。ただ、魚影は薄い・・・・
滝上から、ポツリポツリと魚信があり7寸前後のアマゴが針掛りする。しかしなかなか連続しない。
アマゴ22cm
小規模な連瀑帯が始まる前の淵
右側の小さな落ち込み付近から
上流二又から魚が出だす
連瀑帯にさしかかった場所からアタリがなくなった。竿を出さずに、そっと覗き込んでも魚影が見えない、水量、場所とも申し分ないのだけれど・・・・・、連瀑帯を過ぎて、淵が連続する場所でも状況は変わらない。林道と渓が交差する崩れた吊橋から6寸が、ポツリポツリと釣れ始める。
「やはり、魚影は薄いのかな・・・・・」
上流の二又上の淵で2度バラシタが3度目で8寸が針掛り、その上の淵でまたもや8寸、強い引きを味合わせてくれた。その後、淵ごとに6~7寸がが連続して釣れる様になった。二又の右側に林道があるから「通常は二又までで納竿するのだろうか?」
8寸の連続
一匹目は木の手前の白泡の中なら、2度バラしたが3度目に針掛りした。活性は高い
二匹目は中央の岩のエグレに餌を送り込んだ時にアタリがあった。
二匹とも強い引きを味あわせてくれた。
雷鳴が轟く中納竿
大滝を越えた辺りから、雨がポツリと来る。
辺りは、晴れているし「にわか雨かな」っと思っていると、周囲がだんだんに暗くなって来て、木々が立ちこめる中、餌を付けるのもままならない暗さになる。しかし、魚信は、ハッキリしているので魚は釣れてくる。「これじゃ夜釣りだなぁ・・・・」
これからどうしようかと思っていると周りが急に明るくなって
「バリバリバリバリ・・・・・ドカーーーーーーーンーーーー」
そこら中に雷が落ち始め、大粒の雨が落ちてくる。木々が立ち込めているから落雷の心配はないだろうけど、あんまり気持ちのよいものではない。まだまだ、魚信があるから、これより上流を確かめてみたかったがこれにて納竿、逃げるようにして渓を後にした。
降り始めた雨のおかげで帰り道はアブにまとわり付かれることはなかったけど、雨具をしていても全身ずぶ濡れになって車止めまで帰ってきた。
天候が悪くなってきて
木々の重なり合う中、渓は真っ暗になった。
そこら中に落雷があり、水量も増してきたので
逃げるように渓を後にした。
当日データ
釣果28匹(キープ9) 最大24.0cm
釣果28匹(キープ9) 最大24.0cm
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渓流釣り遡行記2001
渓流釣り遡行記2001一覧 この渓は、吉野川水系祖谷川支流の最源流部の魚止めの滝です。標高は1250mで山頂までには高度で400m近くあります。何故、源流を目指すようになったのだろうか。わざわざポンコツの足に鞭打って、魚止めにこだわる理由...
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