吉野川水系(祖谷川)
昔から、紀州の谷を釣り歩いているが、最近になって、いろいろな渓を歩きたくなった。連休は九州の渓を釣り、今回は四国の渓を釣りたいと思うようになった。しかし、一人で溪にはいることを由としない釣り人です。何故なら、恐いから・・・・・・hpをみて四国の渓を案内していただけないか っというものだった。
私は、根っからの餌釣りだ。それもキジ餌のみを使う。理由はいくらかあるが、餌を一定にすることにで、出かけた渓ごとのアマゴの反応をわかるからだ。まぁ川虫を取るのがめんどくさいってこともあるのだが‥・・・釣ることに対しては、「餌釣り」が最も有効だと思っているが、春先を過ぎて連休の辺りから、アマゴの目の前に餌を落としても、見向きもしない時期がある。羽化した水生昆虫にしか興味を持っていないような素振りだ。
宿泊地、釣行場所、釣行計画の段取りがだいたい出来て、悪童さんに電話をしたとき。
「今日、NHKのニュース10で特集がありますから、興味があったら見てください」
後でインターネットで検索してみると、竹株渓遊さんはテンカラ界の10本、いや、5本の指に、入る有名人じゃないですか。そんな方と知り合いならさぞかし「凄い人」かもしれない。
午後4時、「平成荘」に着くと早めに到着した悪童さんが出迎えてくれた。
悪童さんは、直ぐにわかった。何故かって?アマゴを模った朱点倶楽部のジャンバーとTシャツを着ていたからだ。「右の本格派って感じですね」っと挨拶も早々にテンカラのレクチャーが始まった。
「ほぉーーーーー」
部屋に上がって夕食までの時間、夕食が始まって酒を酌み交わしながらの時間、長めの夕食が終わり部屋に戻り眠るまでの時間、テンカラの話、竹株渓遊の話、紀州の渓、四国の渓の話、アマゴの話、会の運営の仕方、それぞれの釣りへの思い・・・・・・・・話は尽きない。
七夕の日にオッサン3人を合わせてくれた「アマゴに乾杯」と高原の夜はふけていった。
左は悪童さんが主催する朱点倶楽部のTシャツ、右は、お土産にいただいた竹株渓遊氏の本 「紀州のテンカラとふるさと」、どちらも悪童さんのデザインとか、名刺を拝見すると「グラフィックデザイナー」、憬れの職業ですなぁ
ここをベースに穴吹川、祖谷川を釣るには最高だ。
何より標高1000mを越えていて、下界の熱さを忘れさせてくれる。
朝食が7時半から、平成荘の前で記念写真まで撮っていたものだから出発は8時を過ぎていた。
テンカラ釣りっと云うことで、広めの明けた感じのD谷を選択していたが、目的のD谷へ向かう途中、各支流の入り口には、何処も彼処も、釣り風の車が止まっていた。
「この時間じゃ、空いてる谷はないなぁ D谷大丈夫?」
期待通り?D谷入り口には、車が止まっていた。「上流へ行きますか」 と上流の車止めまで林道を登りつめた。D谷の車止めには、釣りとも山登り見分けがつかない車が10数台止めてあった。
渓まで林道を辿って下降して釣り始める。やはり誰か先行した様子で、全くアタリがない。テンカラ28年の妙技をもってしても駄目だった。いけないのは淳師匠、いつもの釣りと違うため調子がでないのか、固着した1番2番を直していて、渓の流れに1番2番を呑み込まれてしまった。
30分くらい遡行しても、アタリが全くないので「秘密の沢へ行きますか?」
秘密の沢へ到着して、淳師匠は下流へ、悪童さんは何淵かテンカラを振り込んで「渓の風景を楽しみますから・・・・・上、釣ってください」
上で、チビアマゴを何匹か掛けて帰ってくると、下に行った淳師匠も戻ってきていて
差し出した、未10寸アマゴは、沢のアマゴらしく厳つい顔をしたオスアマゴでした。それと同時に、先ほどまで戦闘意欲をなくして落ち込んでいた顔には笑顔が戻っていた。
テンカラを振り込み悪童さん
私のにわか毛鉤釣りと違い
確実にポイントに毛鉤が打ち込まれる。
しかし、先行者と立ち込める木立の中では
厳しい釣りになったようだ・・・・・
全く釣れないので
秘密の沢へ
悪童さんから
「どうぞ、釣ってください」っと
お許しが出たので上流へ
何とか5寸くらいのアマゴが針掛かりした。
「4寸位のが掛かったよ」っと
淳師匠に告げると
「俺のは10寸くらいあったよ」っと
「じっじっすん・・・・・・尺のこと?」
29.7cmのアマゴを差し出した。
かなり満足げ だった
回想
本流へ戻り、テンカラをふる悪童さん
今度、四国に来たときには
必ず、べっぴんさんの天然アマゴを
お世話いたしますので期待しててください。
釣果3匹(キープ1)
最大29.7cm(淳さん)
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