釣れなくても楽しい渓 祖谷川支流

渓流釣り遡行記2002
渓流釣り遡行記2002  2002/4/29
  祖谷川支流  
今日は、あめごさんとの釣行、連休中ということもあり少し早めに待ち合わせた。
4時過ぎに車止めに到着、車中で明るくなるのを待った。
「誰も来ませんね・・・・・」
「ちょっと拍子抜けって感じですね」

5時過ぎ、釣り支度を整え、本流への斜面を下った。目的の渓は、下ったところから直ぐ枝分かれしているのだが、少々飛ばして鉄エンテ下から釣り始める。

昨日くらいの足跡があり、アタリはあるのだが、なかなか針掛しない状態が続く・・・・・餌に興味を示し餌の先だけを突っついて岩陰に隠れてしまう。魚の警戒心が強いようだ。当然そこで合わせると空振り天空の枝を釣ってしまう。少し待つとアタリはそれっきり・・・・・「どうしたものか???」   初めて針掛りしたのは本筋から外れた脇芯、典型的な竿抜けのポイントだった。

「釣れませんね・・・・」
「途中の短いゴルジェ帯を越せば何とかなると思いますよ」
「それにしても、いい渓ですねぇ。渓相は抜群だし、若葉がまぶしい」
「エンテから上は人工物は全くありませんから・・・四国でも、原生林が今も残っている渓はなかなかありませんよ。これで釣れれば最高なんだけど・・・・・・・・」
「釣れない分、景色を楽しむコトにしますか(笑)」
「まぁ、釣れなくっても楽しくなる渓ってことですかねぇ」

ゴルジェ帯を過ぎると足跡はなくなった。ポツリ、ポツリと魚が出るようになったが厳しい釣りには変わりなかった。ここでしばし休憩、昼食とした。

滝横を高巻きするあめごさん

魚止めまで難所は数箇所
ルートさえ間違えなければ安全に遡行できる。

アマゴ7寸(22. 0cm)

本筋(左側)ではなく奥の緩いところでアタリ
竿抜けじゃないとアタリが出ない厳しい釣りになった。

 

 

原生林 若葉の中を釣る

黄緑がまぶしい

若葉のトンネルの中を釣り上がる。
釣り人にとって至福の一時だ
「もう少し釣れればなぁ・・・・・・」
贅沢だろうか?

苔の多い谷だ
渓相は抜群・・・・・・

昼食後、上流の二又を目指して遡行を続けた。

あめごさんが言ったように釣れない分、渓の風景を楽しんだ。
釣ることばかりを考え、魚だけを目で追っていたのでは、この渓の素晴らしさは解らない。若葉の眩しい一年中で最もいい季節、原生林の中をさまよいながら渓流釣りができる喜びを感じ ずにはいられない二人であった。・・・・・・釣れない言い訳か?

やがて上流の二又、「もう少し水量が多いと、ここからおもしろい釣りができるのですが・・・」っと云っているとあめごさんが良型を掛けて満足顔、帰りのこともあるしここで納竿することにした。

納竿地点の渓相 上流の二又付近

右、左支流とも魚は、まだまだいる
水量がもう少し多ければ、おもしろい釣りができるのだが・・・

当日データ
  釣果    12匹   最大22.0cm
  あめごさん  7匹   最大22.0cm
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