04年度馬路温泉ツアー

渓流釣り遡行記2004
渓流釣り遡行記2004  2004/4/29
  高知東部水系 奈半利川  
先週の釣り大会の時 、連休は何処に行こうか?と、源流3バカトリオは密かに連休の計画を進行していたのだが、飲みすぎていたせいだろうか計画が煮詰まらないまま釣り大会が終わりそのままになっていた。

副会長から電話があり

「連休、泊まりなんだけど一緒に行く?」

「行く!行く!・・・でっ何処へ行くの?」

「さっき439さんから電話があってね。彼は凄いこと考えているらしいよ・・・・・」

話は、こうである。
車止めにロープが張ってあって、釣り始めまで4、5kmくらい有るから歩きだと1時間くらいかかる・・・・・帰りも長い道を永遠と歩かないいけないからロープから入渓地点まで傾斜緩い林道だから自転車で乗り付けて帰りは自転車にのって楽勝で帰ってくる作戦らしい。

さて、自転車だが、車に積み込んで行くには折りたたみの自転車が必要だ。新車を下ろそうか?と迷ったのだけど・・・・・子供用の自転車があった。しかも、変速6段 パンクの修理をして、サドルをサスペンションのいいものに変えて準備は整った。ただ、この自転車を買ってやった娘は来年成人式を迎える。凸凹林道に耐えられるかどうか?少々不安がある。まぁ、そのときは、その時である。

馬路温泉ツアー
副会長と2台分の自転車を積み込んで出発

魚梁瀬源流
南国で439さんと合流、馬路を経由して魚梁瀬源流の車止めを目指した。林道に差し掛かりしばらく走ると先行していた439さんの車が止まった。
「どうしたの?」
「おかしいな。去年はここが車止めだった筈なんだけどロープがない・・・・・ない!」
ここが車止めだったら、大抵の釣り人は手前の支流に入るはずだし、最源流まで歩いていったとしても魚止めには多分辿りつけないから魚止め手前からワンサカ釣れて自転車アクセス作戦は大成功というのが大方の読みであっただが・・・・・嬉しいような、ガッカリしたような複雑な気分だ。
自転車アクセス作戦は不発のまま、車を進めた。ほぼ入渓地点の二又手前に車止めのゲートがあった。渓を覗き込んで車まで帰ってくると「シュゥーーー」車から嫌な音・・・・・後輪がパンクである。先のとがった小石を踏んでしまったらしい。
自転車のパンクは考えたことはあったがBFグットリッチがパンクするとは考えても見なかった。空気があるうちに平らな処へ車を止めてタイヤの交換は帰ってきてからと言うことで入渓の準備にかかった。

車止めにてパンク
自転車のパンクは考えたことあったが
BFグットリッチがパンクするとは
トホホホホォである。

入渓地点の渓相
二日前の大雨で渓は増水状態
渓流靴にスパッツのスタイル
朝早くから渓を渡渉するのは辛かった。

林道を少し歩いて小支流の手前から入渓した。二日前の大雨で渓は増水していた。渓流靴にスパッツのスタイル・・・・・朝早くから渓を渡渉するのは辛かったが陽が渓まで届くようになってから はバシャバシャと腰まで浸かって大場所を攻めました。この季節水に浸かる爽快感は特別なものがある。

川原状態から渓相が良くなってきた
水量は少し多めの適水

腰まで浸かって大場所を攻める副会長

本日最大8寸前(23.7cm)
渓相、水量抜群、魚もどんどん出るのだが
大物が出てこない。

右側の岸が曲がったたるみから
渓が細くなって水深が深くなると渡渉が困難
正面突破をあきらめて戻ってくる副会長

林道の終点
もう少しで林道の向こう側に出るところだった。

帰り道から渓底を眺める。

交差するまで、どんどんと遡行する。水量が多いせいだろうか?渓が豊かなせいだろうか?魚影はすこぶる濃い・・・・・ただ、大物が顔を出さないのはちょっと残念だった。

水量が少なくなって13時30分納竿。林道は直ぐ交差したが、もう少しで見逃すところだった。左の支流を辿ったのが正解で左の支流と林道が交差しているところが林道の終点だった。それからトボトボ2時間半車止めまで歩き続けた。(途中、林道上の支流でちょっと竿を出したけど)
 
車止めまで帰ってくると、やっぱりパンクしていた。・・・・ まずは、無事帰ってこれたお祝いに車中のクーラーでビンビンに冷えたビールで乾杯(運転手以外・・・誰)、それから、3人で手際よくタイヤの交換をした。スペアータイヤがないのはなんとなく不安を抱きながらダート道を宿泊地の馬路温泉方面へ向かった。

魚梁瀬源流部の原生林

殆ど山頂まで伐採されていた。林業不況の中、原生林がなくなっていく。とんでもない急斜面だからよほどのことがない限り植林はされないだろう。この原生林が復活するには百年単位だろうか?その間に土砂は渓へ流れ、渓は埋まってしまう。

馬路温泉

源流3バカトリオ

宿泊は馬路温泉のバンガロー

今日はどれくらい歩いただろうか?標識が正しければ往復20km支流も1本やったから24、5kmだろうか。ひ弱な足は豆ができる寸前・・・・かなり疲れた。バンガローに着くなり「ビールは温泉から出てからの方がうまいよ・・・」副会長からの忠告をよそに『プシューーー』っと缶ビールを開けた。
「旨い!!!」
入浴料金が別料金だったのは不満があったが馬路温泉の効能は大したもんで疲れた体は回復して『極楽気分』この分だと明日も釣りに行けそうだ。勿論風呂上りにも一本いただきましたがね。
それから源流3バカトリオは宴会モード突入大酒のみ3人衆に変貌していった。疲れていたのか?明日もやる気満々だったのか?11時前「もう寝る?」との甘い誘いに反論はなかった。
 
 
 
渓流釣り遡行記2004  2004/4/30
  高知東部水系 安田川源流  
明けて次の日、5時過ぎに起床  昨夜の宴会の段取りに引き続き、439さんが朝飯を作ってくれ、昼飯のおにぎりまで用意してくれた。釣りに対する情熱もさることながら、こうゆうところにも頭が下がる思いだ。

さて、本日の釣りだが支流へ行く二人と別れて、一人安田川本流の上流をのんびりと釣り上がることにした。(二人が行こうとしている渓は、数年前行ったことがありかなり厳しい印象が残っていた。昨日のロング遡行で疲れた足で、厳しい支流を釣り上がるのは『堪忍してよ』という判断だった。)午後1時過ぎの約束でそれぞれの渓へ別れた。

安田川の上流部はゲートがあり、そこが車止めとなっている。折角自転車を持ってきたのだから、昨日は夢と化した自転車アクセス作戦を実行することにした。(今回はあまり意味をもたない作戦なのだが、hp的には面白いかも・・・・・)

自転車を持ち上げてゲートを越え、「あらよっと」自転車をこぎ始めたのはいいのだが思うように前に進まない。路面はダート、自転車はまやかしのマウンテンバイクしかも子供用・・・・・・あまり長くない足なのだが、ストロークを十分に持て余してのスタンディッグスタイルに切り替えたのだが脚力が続かない。「これだったら押すほうがマシやな」と自転車を降りて押し始めた。ゲートから1.5kmくらいのところから急な長ぁーい坂となった。「やっぱり、歩いたほうが楽やな」と、とうとう自転車をデポしてしまった。 

折角自転車を持ってきたのだから
『自転車アクセス作戦』を実行に移した。

入渓地点の渓相
水量は十分、極端に緩い渓だった。

林道を2km歩いたところから入渓した。水量は昨日に引き続き十分、魚は程よく釣れはじめたが小さい。渓の緩さが少し気にかかったところに大エンテ、大エンテを越えるとその上は砂利で埋まっていた。大エンテの高さまで遡行すると砂利がなくなり渓相は幾分良くなるのだが、しばらくすると、また大エンテが現れ・・・・その繰返しとなった。あまりに単純な遡行で面白くない。

支流に活路を求めたがここはアブラハヤの渓・・・・しばらく釣り上がったが状況は変化せず本流に戻ってきた。

支流に入ったが
ここはアブラハヤの渓だった。

本日最大
アマゴ7寸23.0cm

エンテの落ち込みが緩んだところから

上流の二又からエンテがなくなり渓相は良くなってきた。渓も本来の姿を取り戻した。もう少し上流部を詰めれば楽しい世界に突入するのだが、約束の時間が近づいてきたので12時過ぎに納竿急な斜面を約70m登って林道に出た。そこから自転車をデポしたところまで45分歩き、後は下り道を自転車で楽勝にゲートまで帰ってきた。

上流の二又
ここから渓相は良くなった。

渓底から林道まで約70m
とんでもない急斜面を登ってきた。

帰ってからビールを1本、それからお昼寝・・・・・・

ビール1本の酔いを醒ますには十分な時間がたった頃、支流に行った二人が帰ってきた。
当日データ
  魚梁瀬源流 130匹(キープ10) 最大23.7cm
         ・・・・・・3人の釣果
 
  安田川上流  30匹(キープ無) 最大23.0cm
渓流釣り遡行記2004
渓流釣り遡行記2004一覧 魚止めを求めて源流を彷徨う。滝を高巻き、杣道を辿り、遡行を続ける。流れがある限り魚は棲む・・・一体、何処が魚止めなのか?それなら源頭を目指してさらに遡行を続ける。たぶん、さっきの小滝が魚止めだったのか・・・・驕り...

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