四万十川源流の岩魚 四万十川

渓流釣り遡行記2005
渓流釣り遡行記2005  2005/4/9
  四万十川水系源流  
西条から寒風トンネル越えでR439 を経由して四万十川源流入り口まで100kmノンストップで約2時間の道程だった。意外と近かった。待ち合わせ場所で遅めの夕食(弁当)をパクついていると439さん登場
「ネクタイ締めて釣りするんかい?」
シマッタ仕事が終わって直ぐに走ってきたから通勤姿のまんまだった。
「しがないサラリーマンやから・・・・・」
「車止めまで行って入渓祝いしょうか」
渓沿いの林道に車を進めるといきなりダートがはじまった。清流で有名な四万十川の源流やから観光地化していると思っていたのだが意外な感じがした。まぁそのほうが我々にとっては良いに決まっているのだが・・・・・
大体の入渓点は決めていたのだが少し行き過ぎて林道から渓が離れてしまった。狭い離合場所でハンドルを何回も切り返しバックして入渓予定地点の広い場所に車を止める。最近どうもナビに頼りすぎる傾向がある。入渓前に、もう少し地形図を頭に叩き込む必要がある。
ビールで乾杯、次に日本酒、日本酒がなくなると焼酎に手をだしいつものパターンだ
微かに聞こえるせせらぎと「ヒ イーッ、ヒ イーッ」と奇妙な泣き声が聞こえる。
「あれ、なに?」
「ヌエや」
「ヌエって・・・」
「夜行性の鳥でトラツグミと言うんやけど・・・・横溝正史原作の映画『悪霊島』のキャッチコピー「鵺の鳴く夜は恐ろしい」って聞いたことがある?」
「そういえばなんかそんなんあったような・・・あんまり気持ちのいいモンじゃないなぁ」
眠りに付くまで「ヒ イーッ、ヒ イーッ」とヌエが泣いていた。

車止め
四万十川の源流点と言う事で観光地だと思っていたが、ご覧の通り荒れたダートの林道脇で一夜を明かした。

朝起きて渓を偵察していると車止め近くに渓への入渓路を発見すんなりと入渓することが出来た。入渓地点の渓相は穏やかで川原状・・・源流のイメージはない。

釣り始め
総じて緩やかな渓だ
水量も、ポイントも申し分何のだかアタリが全くなかった。

 
 
 小さなアタリがあるけれど針掛りしない。渓が緩いからアブラハヤかと思っていると最初に針掛りしたのは岩魚だった。
「四万十川の源流に来て岩魚かよ・・・・」
それからアマゴ1に対して岩魚3の割合で釣れてくる。
ここの岩魚はオレンジの斑点とオレンジの腹が特徴である。そういえば15年以上前に四万十川に釣りに来たときに同じような魚体を釣ったことがある。その時は何の魚かは判らなかったが多分同じ種類の居付き岩魚だろう。

岩魚7寸
最初の一尾は岩魚だった。
嫌な予感

岩魚8寸
色鮮やかな魚体
オレンジの斑点にオレンジの腹

岩魚8寸のポイント
白泡の辺り 少し流芯から外れていた。
ここら辺から、大岩が重なり渓谷らしくなってきた。

上流の二又付近まで来ると、渓に傾斜が現れ始め渓流ポックなってきた。

まずは水量の多い左支流を釣りあがることにした。

渓相が良くなってきた。
二又手前から入れ掛りになってきた。(ただし439さんだけどね)

久し振りの岩魚8寸
ここの岩魚はオレンジの斑点と腹が特徴だ。

439さんが釣った岩魚 8寸
腹がパンパンに膨れていた
多分、沢蟹を数匹のんでいるのだろう。

小さな落ち込みを狙う439さん岩魚釣りは439さんに軍配・・・手を変え餌を変えて挑んだがダブルスコアーの大差がついてしまった。

上流の二又
まずは、水量の多い左支流へ

左支流の魚止め近くで439さんがアマゴの8寸を釣り上げた。やっぱり岩魚よりアマゴがいい。「岩魚に負けるなよ」と流れに返した。

岩魚とアマゴが混生する場合、大抵は岩魚が多く繁殖するようになる力関係では岩魚の方が上である。最近、四国でこんな渓が増えてきた。四万十川の源流が岩魚の渓になってしまったのが残念なことである。自然繁殖ならともかく、アマゴの渓に無秩序な岩魚の放流は止めて欲しいと切に願うばかりだ。

魚止め近くで アマゴ 8寸
やっぱりアマゴがいい

左支流魚止め
少し上流を探ったがアタリはなかった。

右支流の入り口は土砂が入り水は伏流してしまっていた。やがて渓に傾斜が現れると渓相はすこぶる良くなった。右支流は全て岩魚の渓だった。

林道を経由して右支流へ
左支流より、水量は少し少ない 此方は完全に岩魚の谷だった。

 

 

車道と交差した。
一旦車道へ上がって下るよりトンネルを潜った方が楽勝である。(あまり気持ちいいものではないが・・・・)

車道下の鉄管を潜ったところで昼飯

本日は、どうも針掛りが悪い昼飯の時点でダブルスコアー、完全に439さんのペースである。釣技は439さんの方が上手いのは確かなことなのだがここまで離されると自信がなくなる。渓は細くなり代わり番こに釣り上がっていった。次は私の番で久し振りの落ち込み・・・
「ちょっと自信がないんで横で見てますから」と439さんにポイントを譲った。
439さんが淵尻に餌を入れると落ち込みから黒い影が走り餌を咥えて落ち込みに戻ろうとしたところで合わせた(完全に向こう合わせ)
「デカイ、デカイ、尺あるんじゃない!!」と私は興奮気味に玉網を出して黒い影を救い上げた。検寸すると30.5cmの尺岩魚
「ありがとうございます。」
「今日はこんなもんやね 俺が竿出していたら尺は拝めんかったかもしれん・・・・」

439さんが釣った尺岩魚
30.5cmあった。

淵尻に餌を落とすと落ち込みの中から猛突進してきて餌を咥えた。

右支流 納竿点
水量が少なくなってきた。
5寸程度の岩魚が浅い水溜りを走る。魚止めはもう少し先かもしれない。

四万十川ツアーということで、本日のお宿は四国渓師会会員No14カドヤンの実家に泊めていただくことになっていた。その前にカドヤンの実家近くの下津井温泉で疲れた体を癒した。鄙びた温泉だが風情がありお勧めである。

下津井温泉
2、3日前だと桜が満開だったかもしれない。

湯船は小さいながらも石風呂だった。窓を開けると梼原川が見える。風が吹くと花びらが川面に舞う。それはそれで風情があっていいものだ 。
渓流釣りと温泉のセット
疲れた体には、これが一番だ

四万十川名物 沈下橋

R439さん記 「四万十川二日目」 に続く
四万十川二日目
渓流釣り遡行記2005  2005/4/10 四万十川水系本流  439道中記朝七時にカドやんの声で目覚める、玄関の向こう10m下にはアメゴの棲む谷が流れ、対岸には鹿が遊ぶことがある田んぼと栗山が広がり、鳥の声が小さくこだましている、まさに...
当日データ
  二人の釣果60匹 最大30.5cm(岩魚)
渓流釣り遡行記2005
渓流釣り遡行記2005一覧  面河川源流 御来光の滝です。厳しい遡行の末、神々しい風景が待っていました。滝壺には魚影はありませんでしたが満足感一杯の遡行でした。今年は、どんな感動が待っているのやら・・・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました