統治東部水系五渓
大きな期待を賭けていた
SK谷、林道や植林から大量の土石が流れ込み、一昨年あった渕が埋もれている。
少し遡行をしてみたが「じぇんじぇんダメー(TT)」状態、ソソクサと竿をたたみ隣のNK谷へ直行。
NK谷のBW入渓点
満水時このあたりは水没している
BW直前のゴルジェへ下降するといい渕が連続していた、交代に竿を出していくが全くアタリがない?、先行者があるとか、魚が少ないとか言った問題じゃなくモヌケの殻でモツゴさえいないのである、これにはびっくらこいたのだ。
NK谷下流の渓相
渓相は抜群しかし魚の気配がしない
いや、生き物の気配がしないのは
なぜだろう?
茶色の藻が発生している。
NK谷納竿の渕
一昨年は水深もあったが、今年は浅く茶色の藻が発生している。 これから大雨が降る毎に埋まっていくのだろうか、それとも押し流して深くなるのだろうか? 山の保水力が低下しているのが原因か、大雨が降る度一時に増水し、すぐに減水する、これを繰り返すと谷は荒れていくのだろう。
少し遡行して林道へ這い上がり、一昨年試し釣りをした小屋の上へ緊急移動したが、ここも全く魚が棲んでなく、谷は埋もれて土砂が堆積していた。
昼まで粘ったが、ここも「じぇんじぇんダメー(TT)」状態、3人ともグリコの看板(お手上げ、バンザーイ)。
「もしかしてこれって・・・俗に言うBOUZU?それもマルBOUZU!」、自慢じゃないけど今まで釣ってきて、谷でマルBOUZUなんて経験していないので、かなりウロタエてしまった、遠くは岡山、香川から来ているのに申し訳ないです・・・。
せっかく作ってくれたキムチ味ラーメンも喉を通らないありさまで、気まずい谷飯宴会に陥ってしまった。
3匹釣ったらDVC担当を交代するはずだったが、もちろんそこまでに至らなかった。
なんとかBOUZUを脱却しようと気を取り直し、ガイド役として昼からの谷を決めさせてもらった、行く先はSS川だ。
キムチラーメン
袋入りラーメンにキムチの素とチュウブ入りのニンニクを入れる。これがなかなか美味いのだが、ボーズ のことが頭から離れない。
SS川は緩いが適度に落ち込みがあり、途中に堰堤があってその昔めちゃくちゃ釣れた思い出がある(かなり昔の話)、「439さーん・・・それって風呂屋の看板(ゆーだけ)じゃないの?」、
「・・・」。
SS川では何とかチビアメゴの姿を見ることができたが今日は超大撃沈だった、記念すべきボーズ日になってしまった。
期待が大きかっただけに落胆の色を隠せない、「K谷2本でボーズだったから、カメカメボーズですな」と、つまらない洒落を言ってみても傷心は癒えるはずもない。
「今度からボウズだったら合言葉はカメとしましょう」、「さしずめ今日はカメカメってとこですか?」、「いやいや、マルボーズやから丸亀じゃないの」、「ハハ・・・」。
なんとか気を取り直す手がかりを探りながら、重たい足をズリズリとヒコズリながら、緩い林道を撤退するマルカメ隊だったのだ。
林道崩壊の復旧工事は終わっていたが、前の川原は壊滅状態、この土石が下流に流れている、SS川も埋まっていた。冗談でこの瀬に餌を流してみたが、虚しさが増すばかりだった。
釣果:(TT)
高知東部水系W川 439道中記
右支流の8寸
良渕
谷筋に付けた山道跡の傍らに炭窯の跡が距離を置いて幾つもあり、撤退路の目印になっている。
炭窯への道はキンマ(木馬)道と言って木のソリを使うため、一般の山道より幅があり石垣等を施して比較的頑丈に作られていた。
木炭は戦後復興時の燃料不足を補うため大量に生産され、山間部では現金収入のよりどころであったとおもう。
何日も学校を休むとおなご先生が炭焼小屋に来て、チャンと学校に通わせるように親を説得していた、親は「炭焼きの倅に読み書きはいらん」などと反論していたのを思い出す。
昭和40年代中頃まで炭焼きは盛んに行われ、雑木の伐採は範囲を広げ、その跡には杉や桧の植付けが進んだ、「孫の代で使えるように」と計画を立てての植林だったが、時代の変化は急速に進み、今やPC、携帯電話、DVCの世の中である、植林の世話をして後の世代に引き継げる人は、今はもう稀であるとおもう。
いけない!・・・魚止めをはるかに越えているようだ、早く二股に帰って左支流も釣り上がろっと。
二股から左支流は右より水量が若干多い、しかし左側に林道が延びているから釣り荒れているだろうと思っていたが、足跡もなく本年度一番乗りだった。
堰堤上には真新しい砂利が堆積して満杯、どこかで土砂崩れでもあったのだろう、そういえば下に通行止めの看板が倒れていたなー。
釣果:32匹、キープ8匹 最大27cm
高知東部水系A川支流T川
439道中記
仙人さんさんが南国に到着したので高速の様子を聞いてみると、雪の為50kmの速度規制がかかっていたそうだ、しかし善通寺から1時間10分で南国まで?、チョッと計算が合わないんだけど・・・(e?e)。
ちびあめご
今年は魚影が極端に薄くなっている、型も小さくて、たまにヒットする。
ゴルジェの手前に入渓、大洪水だったのか岸のかなり上まで削り落とされている、その時の谷の様子を想像してみると、とても魚が流されずにすむとは思えない。案の定アメゴはヒットしない、たまに痩せたモツゴがヒットするぐらいで我慢の遡行が昼前まで続いた。
源流二股手前からやっとアメゴがヒットしだし7寸も出た、やっぱり源流でないと魚がいないのか?。左支流は二股から50m上に滝がありそこが魚止めだった。滝上の山葵が生えている陽だまりで昼飯、
仙人さんが湯を沸かしてくれたので、味噌汁のカップを点検(穴が空いていないか)してから山葵の葉を摘んでカップに入れた、仙人さんも山葵を摘んでいる。湯を入れてかき混ぜるだけで出来上がり、便利なもんやなー、「山葵の味がします?」、「いやまだ小さいので薄いですなー」。
右支流へと山道が降りていたので折り返しは楽勝だった。
源流部も天然林に覆われているからか渓は健全そのものだった、下流は荒れていたが源流部は爪あとが少ない。
二股に到着、最初左に釣りあがったが魚影がなく、折り返して右支流へ、8寸が釣れたが痩せていたのでリリース、タバコに火を付けて仙人さんを待ったが、2本吸ってもまだ上がってこない、心配になったので降りていったが見当たらない、二股まで降りたがまだ見つからない「おおーーい」、「うおーーいい」、どうやらすれ違いで左に入ったみたいだが、気づかなかったなー。
仙人さんと合流し8寸を釣った次のカーブから、また釣り始めた。
魚止めの渕に竿を出す仙人さん
霞を食し雲を掴むような会話で皆を翻弄する仙人さん、9寸が釣れてご満悦でした。
納竿の滝7m(標高500m)
渕は浅いが魚の棲める条件は整っている、
しかし魚信はなかった
結局薬局ここが魚止めとも知らず期待に胸躍らせて高巻き、滝の上へ降りたが全くアタリがなくとうとう標高500mにある7mの滝に遭遇したところで納竿とした。
納竿PM1:30、車止め2:30、1時間の撤退だった。
T川は中流から下流が荒れていた、源流部の僅かなポイントから魚が出たが、ほとんどアメゴのいない渓になってしまった。
釣果:2人で16匹 最大27cm(仙人さん) 24cm(R439)
「仙人さん、リュウホウさんに携帯入れてみたら」、「どれどれ、あれ・・・エンガイですわ」、「う うううーん・・・もしかして圏外のこと(e?e)」。
さあ帰りますかね、車中いろいろ霞話をしながら楽しいドライブだった。
「私、休暇少なくなったら忌引き休暇をもらおうと思うんですけど、あれって証拠書類(ショウコショルイ)要りませんよねー?、何人もってのはやばいですけどね」と言うと、「ショウコウシュね中国のあれキツイですねほんとハハハ」、「・・・(e?e)」。
やったーやっとつれましたー」
まるで子供のようですな(^^。
昨年は度重って台風が襲撃してきたが、比較的高知県の東部は雨量が少なかった、にもかかわらず荒れた川が目立っている、崩れやすい地質が潜在的な要因になっているとは思うが、台風さんもうちょっと遠慮がちに訪問してくれたらいいのになー、お願いしますよ、ホントm(__)m。
* 参考 昨年の大雨(ヤナセ24h雨量)
2004/06/21 260mm
2004/07/31 514mm
2004/08/30 344mm
2004/09/12 229mm
2004/10/20 411mm
コメント