四国の山歩き 2024/11/8 晴れ
剣山系で未踏になっている赤帽子山に登る。
丸笹山には登ったことがあるのでトラバース道から直に行くルートが楽そうなのだが丸笹山から斜め下から見た次郎笈は捨てがたいので行きは丸笹山経由で帰りはトラバース道から周回することにした。
Google Earthによる3D遡行図
遡行データ
日時:2024/11/8/ 7:40~15:30
標高差:260m
遡行距離:9.9km
Start
丸笹山登山口(1450m) ⇒7:40
丸笹山(1711m) ⇒9:10
赤帽子山分岐(1610m) ⇒9:35
赤帽子山ピーク(1620m) ⇒11:45
赤帽子山(1611m) ⇒12:30
赤帽子山分岐 ⇒14:20
丸笹山登山口(1400m) ⇒15:30
Goal
※山行途中で写真・動画撮影しているので遡行時間はアテになりません。
遡行地図
国土地理院web地図
登山口までの地図
丸笹山の登山口はラフォーレつるぎ山の奥にある。
登山口に着いた時にガスが漂っていたので慌てて準備したがガスは消えてしまった。
ガスがあれば森の中に差し込んで来る光がもっと違った風景になっていたはずだ。
丸笹山の登山道はモミやツガの針葉樹が多いのと標高が高くて紅葉の時期を過ぎてしまったようで森の中に色づきが殆どない。
黄色い鮮やかな色彩が目に入り、少し登山道を外れてでも写真を撮りに回り込む。
樹々の隙間から差し込んで来る光を玉ボケにする。
赤いのがあれば良いのだけど見つからない。
仕方ないので、落ちたモミジを手に持って玉ボケの中に翳した。
だんだん傾斜がキツきなる登山道
樹林帯を通り抜けると見通しが開けた風景に変わり剣山と次郎笈が目の前に現れた。
登山道の樹々の隙間から雲海が見えていたが山頂近くで見通しが利くようになると雲海はちりちりに別れて消えて行く最中だった。
見えている山は祖谷山系で正面が矢筈山だと思う。
斜め下から見る次郎笈は西に続く稜線に広がりがあって、これまたカッコイイ・・・・次郎笈の魅力は樹木がないシャープな稜線と陰影が付いた彫りの深い尾根との組合せだ。
真ん中の写真は手前が塔丸と奥が三嶺
下の写真は丸石、この辺りの紅葉は終わっているようだがこの深い森は魅力的だ。
丸石の笹の先端まで行ってみようと思っているがなかなか実現しない。
丸笹山山頂(1711m)
丸笹山の東は濃い雲海に包まれ木沢の山々のピークが浮かび上がっていた。
山頂に特徴のある建物は高城山のレーダー塔、雲早山は雲海の中に隠れているようだ。
これから行く赤帽子山も雲海に包まれていた。
赤帽子山分岐を過ぎ広い笹原に出た。
笹原には松やモミ、ツガの針葉樹が点在している。目を引くのは白骨林が多いことだ・・・・次世代の灌木が少ないのでいつかは笹原だけに変わっていく運命なのかも知れない。
分岐と赤帽子山は同じくらいの標高になっている。
間に小ピークが2つあって標高差100mもないのだがUp・Downが地味にキツい。
背の低い笹の中に付けられた美しい登山道、もう少し道幅があれば歩き安いと思う。
2番目のコルにR438へ下る道標があった。
どうやって下るのか?踏み跡は見当たらない。
ヤマレコのみんなの道を見るとなるほどココを通るのかって感じだ。
登山アプリのユーザーはYAMAP派が大多数を占め直近の登山情報を得るメリットは大きいが
みんなの地図とスマートウオッチが予備地図になるだけでヤマレコ派を名乗る価値がある。
みんなの地図とスマートウオッチが予備地図になるだけでヤマレコ派を名乗る価値がある。
3つ目のコルを越え赤帽子山の斜面に取り付く。
急斜面ではないが地味に長くてヘトヘトだ。
斜面を登りきると赤帽子山のピークは奥まったところにあって漸く山頂の看板が見えてきた。
「まだ、遠いなぁ」
西方面に視界が開けて遠くに愛媛の高い山々が見えている。
あの山々の中に石鎚があるはずだ。
赤帽子山山頂でコーヒーをいただく。
今年の渓歩き・山歩きは、アルコールストーブを背負っている。
気の利いた調理には向かないがお湯を沸かすには最高の山道具になる。
コンパクトに収納できて重量が僅か161g・・・・重さを感じさせないチタン仕様
山と渓の違いは現場で水が調達できないこと、これだけ道具が軽くても水を担がなければならないのは理不尽としか云いようがない。
渓の道具箱⇒『エバニュー アルコールストーブ』
赤帽子山のピークは山頂標識のある場所で地図上の山頂は三角点のある次の小ピークになる。
何かややこしいなぁ。
中尾高原に続いている笹原の斜面は紅葉が真っ盛りだった。
枯れ木と紅葉の風景、奥に見えているのは槍戸アルプスの折宇谷山か?
赤帽子山分岐まで戻ってきた。
休憩ついでに、ザックを置いて笹原の見通しが利くところまで足を伸ばした。
白く見えているの建物がラ・フォーレつるぎ山
トラバース道が標高差100m下るなら紅葉の中を突っ切るはずだ。
結構、荒れた急斜面を下ると紅葉が現れた。
貞光川源流、そんなにお世話になっていない貞光川だが一応挨拶だけはしておいた。
トラバース道が平坦になると快適な登山道が続いている。
もう、ラ・フォーレつるぎ山は近い。
剣山系の有名筋を見通しせる赤帽子山に続く笹の登山道は想像以上に素晴らしかった。
反対側の稜線も魅力的だったので、機会があれば中尾高原から登るのも面白いかも知れない。
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