最終釣行2024

渓流釣り遡行記2024
渓流釣り遡行記2024  2024/9/28  曇り
最終釣行を向かえる。
7月初めの釣行で足を痛め、更に平地で追い打ちをかけ2ヶ月近く釣りに行くことができなかった。足の痛みがなくなったことで再スタートを掛けたが長い距離を歩いたり急斜面を這い上がったりすると足が上がりが悪くなる。
足の痛みを抱えての遡行は百戦錬磨で慣れているが、足を捻ったのは5cm未満の段差だった。源流遡行では足を出す度にこれくらいの段差は当たり前で足元も不安定だ。
『また、やってしまう』かもって不安もあった。
あの時の痛みは耐えがたいものだった。
足の違和感と不安を抱えての2釣行だったが、山に入れることの幸せと渓に身を置くことの気持ち良さを改めて感じることができたのは、遡行がスローペースになれば待ってくれ、疲れたと云えば文句も云わず一緒に休み付き合ってくれた相棒の存在には感謝しかない。
最初の淵はアタリがなかった。
いつもなら岩場を這い上がり3m程の垂直に近い段差を下り次の淵に降り立つのだが水量が少なくて水深が浅九なっているうな気がしたので岩の壁際をヘツると膝までしか濡れずに通過できた。
この水量の少なさは困ったなぁ。
連瀑最大の淵
手前に仕掛けを入れると水面に良型2尾が寄って来るのが見えたけど何も起こらなかった。
渕際に張り出した岩を跨ぎ、淵中央に仕掛けを入れるといい感じのアタリに合わせると竿が曲がった。
引き寄せ大事を取って玉網で掬う。
魚体に婚姻色が出はじめた秋アマゴを感じさせる8寸だった。
奥の張り出した岩上に左足を置き、右足を伸ばし壁際の窪みに体重を掛け、竿目一杯で落ち込みを狙う。小さなアタリがあるものの針掛かりしない・・・・それなら落ち込みの際を横移動させると喰ってきた。
この釣り方はアタリが渋いときに極めて有効だ。魚が動いている餌を喰ってくるのでバラシも少ない。コツは流れに合わせゆっくりと竿を移動させるに尽きる。

さっきのアマゴよりサイズアップ、何を喰っているのか腹回りがデップリとしていた。

相棒が8寸2尾を収めた玉網からアマゴをリリースした。

「ホラ、3尾いますよ」
婚活中の相手を心配して寄ってきた雌のようだ。
婚活が上手くいけば連瀑のアマゴが増えれば来シーズンも楽しませてくれるだろう。
この渓で最も美しい場所
二条の滝淵を釣るには腰上まで水に浸からないと取り付きに届かないのでパスすることにしている。
今日は水量が少なくて膝上だったので久しぶりに登ってみた。
右手でクラックを掴み、左手で体を押し上げ右足を足場にのせる・・・・・数年ぶりの登りだったにもかかわらず何となく体が思えていた。
「やっぱりアタリがない」
二条の滝淵をパスするのは釣れたためしがないことも関係している。
連瀑を越えると渓を越えると渓は少し緩くなる。
連瀑は淵の深さで水量の少なさが目立たなかったが平水の半分以下しか流れていない。
テンカラ向きの渓相になってきたので
「ソロソロ竿出したら・・・・」と相棒に促した。
「こんな水量で竿出したらボーズ確定じゃないですか。竿を出さなければボーズじゃないですから・・・・」

謎理論で竿を出そうとしない。

さて、この先谷は益々緩くなる。
流れの弱いところはアマゴが出る気がしないし、今後深みのある淵は数えるばかりしかない。
帰りの林道交差を通り過ぎ源流まで辿り着かないと退渓できない。源流の淵が連続する場所に期待はあるが、それとてこの水量じゃどうなっているのかわからない。
以前、大物が出た淵が釣れるかどうかで判断することにした。
嘗て大物が自由に走り回った淵は深みがない小さな淵に変わっていた。
「これはダメだね」
8寸2尾で満足したし、相棒はやる気がない。

潔く、早めに納竿するのも良い選択だろう。

退渓途中、美味しそうなキノコを見つけた。
上を見上げると、朽ちかけた老木に大量の同じキノコが生えている。
キノコに詳しくなれば9月の源流遡行は違ったものになるだろう。
無知で手が出せない臆病さを脱却しなければと思うのだがね。

二又反対の入り口にある深淵で極偶に大物が釣れることあるので竿をだしみた。

アタリなしだった。

こちらの谷は前の谷より3倍くらい水量が多い。
以前、カシミールで雨水を受ける流域面積を比べたら大きな差はなかったような気がする。
ピークを境界に南北に別れる両谷の水量の差はどうしてなのか?
水量があるなら、もう少し辿ってみようかと大淵を越えた。
この谷は魚影が薄く、あまりに釣れないので入渓するのを止めていた。
相棒も同じ印象を持っているようだ。
釣れないから谷に対しての持っているイメージが徐々に悪くなっていたが
「こんな良い渓だったけ」
渓相も自然林の植生も抜群・・・・釣れないのは変わらないけどね。
谷に入ってから長い間アタリがない。泳ぐ魚も見ていない。
チョコッと初めてのアタリがあって合わせたら4寸ほどのアマゴが針掛かりした。
「勝利や!!」
釣れたアマゴを高く掲げ相棒に見せつけた。
その後5寸と6寸を追加
一旦、今シーズンの納竿をしていたのだから、深追いして欲にまみれなくても良いだろう。

この先の小さな支流に小屋跡があって自然林と植林の境が帰り道らしい。植林なら50m程上に見えているから谷筋に面した緩い斜面を斜めの登りはじめた。

今シーズンの渓流釣りが終わった。
源流を楽しむためにやりたいことが沢山合ったのに中途半端だった。

体力の衰えを取り戻すには、解禁までのオフトレが肝になりそうだ。

今シーズンのお付き合いありがとうございました。
遡行データ
  2024/9/28   曇り  吉野川水系
  遡行距離:4.3km 標高差:150mX2 
  釣果:7尾 最長寸:25.0cm

コメント

  1. 阿久津晴彦 より:

    1年間、ありがとうございました。アマゴは、こちらにはいませんが・・・。無事で何よりです。

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