渓流釣り遡行記2013
2013/6/1 曇り 那賀川水系
2013/6/1 曇り 那賀川水系
まっちゃんと那賀川に行く約束である。
久しぶり四国に雨が降った。毎日、積算雨量をウオッチしていたが渓の水量が回復したと思えるのは四国の南方面に限られるような気がしている。
目的の渓は、那賀川を代表する渓の一つだ。標高差はそれほどないが深くえぐれた規模の大きいU字谷で生半可な釣り人を寄せ付けない。深く底が見えない大淵がいくつもあるのが魅力だ。しかし、大淵を通過するのに難儀する。
こはダメだろうって場所には先人によってお助けロープやボルトが打ち込まれていて何とかギリギリでクリアーできる。最後に入渓したのは10年前・・・・朽ちていないか心配である。車止めの到着予定が6時過ぎ。奇しくも今日は鮎の解禁日、渓には釣り人がいない!という読みだ。
深く切り込んだU字谷の底が目的の渓
車止めから、小尾根を辿り支流を跨いで反対の斜面に取り付いて渓に下降
垂直門の懐かしい風景が待っていた。水量は平水より少々多め、これ以上だと遡行が難しくなるからベストだろう。
ギリギリ8寸
朱点が少なめのいい感じのアマゴだ。
朱点が少なめのいい感じのアマゴだ。
本日相棒のまっちゃん
規模の大きさに戸惑い気味だった。
規模の大きさに戸惑い気味だった。
2匹目の8寸(26cm)、木の下に仕掛けを入れると一発で食らいついてきた。
ここは腰まで浸かり通過する。
大淵、期待は大きかったが7寸止まり
この淵の高巻きは左斜面、怪しそうなお助けロープが3本
1本はホース、1本は荷物を結ぶナイロン紐、もう1本は電線の平行コード
・・・・どれも怪しそうである・・・・木の根っ子を手繰って高巻いた。
へつり
先人が張ったロープとボルトが頼りになる。
先人が張ったロープとボルトが頼りになる。
あれ、ボルトが1本ない・・・俺の歩幅では次の足場まで届かない・・・・
体重の殆どがロープ1本に掛かり怖かった。
底の見えない大淵
久しぶりに大場所狙い長竿の出番、8寸止まりだった。
久しぶりに大場所狙い長竿の出番、8寸止まりだった。
淵の高巻き、お助けロープが2本掛かっている。10年前はロープがヘリの岩に固定されていたので難なく登ることが出来たが、今回ロープの固定がなくなって垂れ下がっているだけ・・・・体重をかけると淵の斜面に振られてオーバーハングぎみに登っていく感じで怖い。
それよりもロープ横にある頭大の岩が邪魔・・・・登っている最中に落ちてきたら大変なので2本のロープを操って淵に落とした。
あれ?まっちゃんが来ない
どうやら反対から巻いているようだ・・・・そっちはダメなんだって・・・・結局、岩壁に突き当たりロープで引き上げられる羽目になる・・・・何も知らない谷なのだから先人に従ってくれればいいのにね。
どうやら反対から巻いているようだ・・・・そっちはダメなんだって・・・・結局、岩壁に突き当たりロープで引き上げられる羽目になる・・・・何も知らない谷なのだから先人に従ってくれればいいのにね。
漸く渓が緩やかになってきた。
大滝が現れた。
前回は439さんと30分かけて左から大高巻きした滝だ。
前回は439さんと30分かけて左から大高巻きした滝だ。
釣りを終えて仕掛けを仕舞っているとまっちゃんが右斜面を登り始めた。どうするのかと見ていると滝横に取り付いて難儀している。下から見る限りその上にルートはない・・・・落ちたらどうしようかと最悪のことを考えながら「下りろ」の合図を送り続けて漸く降りてきた。聞けば足まわりのスパイクが滑って怖かったらしい。
ある程度無理をしないと遡行技術は向上しないと思うが、その先にどの程度のリスクがあるのか考えながら行動することが大切だ。若い人と釣りに行く機会もあるようなので、安全遡行についてじっくり考えて欲しいと思います。
源頭まで辿り着きたかったが上の滝を高巻いたコルから細尾根を登り切って撤退した。
当日データ
釣果:30匹 最大26.0cm キープなし
遡行距離9.5km
那賀川水系
釣果:30匹 最大26.0cm キープなし
遡行距離9.5km
那賀川水系
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