源流釣り入門 写真で語る源流釣り
うだるような下界の暑さを遠ざけるには標高が1000m以上の渓が良い
更に原生林の渓なら谷筋を覆い被さる巨木が真夏の強い陽射しを遮ってくれるので快適だ。車止めの温度は15℃前後、少し肌寒ささえ感じられる。周囲が明るくなったのを見計らい、まだ薄暗い林道を歩きはじめた。
徒渉点に差し掛かるが水が冷たく岩場を伝いながら進む方向を定める。真夏の源流と云えど谷筋に陽射しが届くようなるまでは水に濡れたくはない。
湿気に満ちた朝の源流
浅い角度で光が渓に差し込んでくれば幻想的な光芒に包まれる。釣りを優先するのか?撮影モードに入るのか?悩ましい選択を強いられる時間帯だ。迷っている間に光芒は薄れ消えて行くことが多いのが現実です。
水際に座り込み源流アマゴをローアングル撮影
夏の陽射しが届くようになれば濡れることは全く気にならなくなる。むしろ、積極的に水の中に入ろうとするのが真夏の源流釣りだ。
もう少し滝をしっかり入れるには縦構図で水面ギリギリから煽るのも有りだったと思う。
フライやルアーなら竿と釣った魚を一緒に入れた写真を撮ろうとするが偶々、竿を置いた場所がアマゴと滝の間だっただけで意図はない。
緑の苔に囲まれた日陰の滝
チョットした高巻きを終えた後の暖まった身体に滝から漂ってくるミストが気持ちいい。
手前にある苔の付いた岩で滝からの飛沫を防ぎながらスローシャッター撮影、苔の付いた岩が下側で重しとなり安定した構図に仕上がった。
午後は、渓に覆い被さった樹々の隙間を突いて夏の強い陽射しが降り注いでくる。
カメラのF値を絞り込んでやれば太陽の光が綺麗な光条になります。紫のフレアはカメラ内の処理である程度は押さえられる筈なんだけどカメラとレンズのメーカが違うのが災いしているのかも知れない・・・・絵的には陽射しの強さが伝わるので『良し』としました。
樹々の隙間を潜った陽射しで谷筋に光と影の疎らな境界ができる。
気温は20℃前後だろうか?
日向は真夏の陽射しなのに汗が噴き出してくる程ではない。身体を動かし暑さを感じたら水の中に入りクールダウン、濡れた衣服が乾いていく感覚が心地良い。
帰り道、谷筋から離れる尾根の登りで汗が滲んできた。
尾根を越えると本流から吹き上げてくる冷たい風が実に気持ちいい。本流で顔を洗い、首に巻くタオルに水を含ませ最後の登りに備えた。
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