四国の渓流釣り 尺伝説
    
 幽霊谷の尺あまご

四国の渓流釣り

東予水系 2004/3/13
  8寸が6匹、9寸が3匹そろそろ尺物が出そうな雰囲気は多分にあった。小谷が崩落した場所を過ぎると渓相は良くなったのだが釣れてくるあまごのサイズは6寸〜7寸にダウンした。
 「もう、サービスタイムは終わりかな?」と思いながら2m程の落ち込みを高巻いて、下の細長い朝淵を覗き込むと淵尻に7寸、上の落ち込み下に8寸が浮いていた。

 いきなり上の落ち込みに仕掛けを入れたのでは、淵尻の7寸が落ち込みに逃げ込んでしまい8寸に気づかれてしまう。ここは先に淵尻の7寸を片付けてから上の落ち込みの8寸を狙うことにした。両方に気づかれないようにそっと淵尻に餌を落とす。作戦通り7寸が餌に反応して餌をパクリ・・・反転した瞬間竿を大きく合わせて抜きにかかった。「ヨッシャー」と言ったか言わないかの時7寸がポチャリと水面に落ちた。。。。。。
 「アチャ・・・ヤッチャッタァーーー上の8寸は・・・・いるわけないか。」
 流れの横に下りてダメ元で落ち込みの中に餌を投入。下の石まで流れたところで仕掛けが止まった。小さく合わせを入れると落ち込みの方へ走り出した。
 「これは、8寸かな?」
 竿を立てて、こっちへ引き戻そうとしたがなかなか寄ってこない。
 「これは8寸の引きじゃないな! もう1匹大きいのがいたんかいな」
 竿を溜めてなんとか広いところまで引き寄せてくると9寸オーバーはある。針はガッチリ掛かっている。一度空気を吸わせてから水面に泳ぐ姿を写真に納める余裕・・・・引きずり上げようとしたが手前のワイヤーが邪魔してうまくいかない。水の中に入り玉網で掬った。

 玉網に入った魚体を見ると、これまでの9寸より大きくて太い、念のため検寸定規で測定すると「チャンと尺あるじゃない。ラッキー! でも、完全にまぐれやな」

  

左の写真: 左の砂地に7寸、右中石の下手に8寸が浮いていた
右の写真:尺物の辺りが出たのは白泡が切れた深み、白泡の中まで持っていかれた。

 初めは尺物とは思わず泳ぐ姿を写真に撮って引きを楽しんだ。
玉網で掬ってビックリ!!

アマゴ ♂ 30.2cm 280g
流覇 5.6m硬調  仕掛け寸法 4.0m

小さなオレンジの朱点が綺麗だ。
精悍な顔つき 下あごが少し発達している。
久しぶりの雄尺 やっぱり雄がいいな
 
 
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源頭前の尺アマゴ
31.5cm ♀  03/04/19 那賀川水系
時刻は、2時半を過ぎていた。いつもなら、釣りを止めて帰りの準備をする時間なのだが・・・・・今日の予定は、渓の源頭をつめ尾根筋に出て、尾根ルートを利用して車止めに帰還することになっていた。渓の流れも細くなって、もう、渓をかなりつめてきていると思うのだが・・・・

尺アマゴ+尺岩魚
33.5cm ♀
30.2cm ♀
 02/04/06 那賀川水系
岩魚は本筋、アマゴは淵尻から、この渓の主導権は完全に岩魚に移っているらしい。岩魚の口はアマゴより硬い。アタリがあってアマゴの調子で合わせると取り込むとき針外れすることがあるためいつもよりきつくあわせる様にしていた・・・・

紅葉アマゴ
30.2cm ♂  01/09/22 高知の谷
3段滝の最初の滝壷、落込みから離れた岩下に餌を沈めた。水量が多く流れが早かったのだが、餌がスーっと底に落ちて行ったのが解った。 「絶好のポイントだなぁ」 と思っていると小さなアタリあった。小さく合わせると穂先が曲がったまま・・・・

滝の主
30.4cm ♂  01/02/10 東予水系
左支流から戻ってきて本流へ、正面に25mの大滝がある。滝の水深は、何かの大水で埋まってしまったのか意外と浅く1mより深いところはない。去年ここで釣ったのは5寸程度のチビアマゴが2匹あまり期待はできないと思った。それよりも滝上にある淵に魅力を感じていた・・・・

北日浦の大アマゴ
30.4cm ♀  00/07/01 吉野川水系
車道の終点から汗だくになりながら1時間強かけて渓の下降地点に到着、それから15分かけて渓に下降した。ゴルジュ帯の渓は日差しが届かずまだ薄暗いままだった。目的の滝上は、まだ、下流のため渓から10mほど離れた獣道を辿り滝上に向かった。ふと渓に目をやると絶好の淵・・・・

名古瀬谷支流のモンスター
34.9cm ♀  96/07/28 東予水系
下流部の取水の上の淵で40cmはあろうかとてつもなく大きい魚の影が淵の底で動いたような感覚あったためエサを流したが反応がない。そいつはもう一度底に現れたが何事もなく夢、幻と終わってしまった。この辺はニジマスを放流した噂を聞いていたため「ニジマス?」と思ったが・・・・

谷川支流のサビ尺
31.5cm ♂  95/02/11 東予水系
その日は寒かった上流の渓を目指していたが道が凍結していたために断念して下流の支流へ、 本流から二又した後の橋から入渓 釣りの方も上々で同行の小政氏も8寸を釣り上げている。(小生はまだ) 小雪も降り出したため・・・・