四国の渓流釣り 尺伝説
    
 滝の主

四国の渓流釣り

東予水系 2001/2/10
 左支流から戻ってきて本流へ、正面に25mの大滝がある。滝の水深は、何かの大水で埋まってしまったのか意外と浅く1mより深いところはない。去年ここで釣ったのは5寸程度のチビアマゴが2匹あまり期待はできないと思った。それよりも滝上にある淵に魅力を感じていた。また、滝からの飛沫が降り注ぎ冷たいのなんのってありゃしない。滝横はその飛沫で氷の壁ができていた。フードをかぶり定石どおり滝からの流れ込み、左右の脇芯を探った。最後に滝の落ち込み横にある岩の手前に餌を沈めた。アタリがない。やはりこの淵に魚はいないのかと思いゆっくりと仕掛けを上げた。(冷たさで動作が緩慢になったためゆっくりになった。)すると餌を追って魚が浮いてきた。餌がないのに気づいたのか、また、潜っていった。

 「デカイ・・・・」
 反射的に水面ギリギリに餌を沈めた。再び奴が浮いてきて餌を追わえ、餌を喰った。「まだ、まだ」餌をくわえて反転した瞬間に軽く合わせた。まるでスローモーションを見ているようだった。テンションを感じて奴が滝下に走る竿が大きく曲がる。

 魚の大きさを見ているだけに無理はできない。魚の動きに合わせて滝下へ移動した。滝の飛沫などなんのその、やがて奴も力尽きたのか左の淵尻へ誘うことに成功、玉網ですくおうとしたが網が開かない。こちらがすきを見せた瞬間に奴は右へ走る。私も右へ移動、今度は右淵尻に誘い込む、玉網ですくうのはあきらめて淵尻の砂利上に引きずり上げた。やや細めだが尺はありそうだ。検寸すると30.4cmの雄、今年は幸先よく解禁2日目にして尺物
検寸の結果30.4cm
230g ♂
滝の落ち込み右横の大岩から浮いてきた
滝横は飛沫が岩について氷の壁ができていた。

高さ25mの滝
水深は意外と浅い


 尺伝説 バックナンバー

北日浦の大アマゴ
30.4cm ♀  00/07/01 吉野川水系
車道の終点から汗だくになりながら1時間強かけて渓の下降地点に到着、それから15分かけて渓に下降した。ゴルジュ帯の渓は日差しが届かずまだ薄暗いままだった。目的の滝上は、まだ、下流のため渓から10mほど離れた獣道を辿り滝上に向かった。ふと渓に目をやると絶好の淵・・・・

名古瀬谷支流のモンスター
34.9cm ♀  96/07/28 東予水系
下流部の取水の上の淵で40cmはあろうかとてつもなく大きい魚の影が淵の底で動いたような感覚あったためエサを流したが反応がない。そいつはもう一度底に現れたが何事もなく夢、幻と終わってしまった。この辺はニジマスを放流した噂を聞いていたため「ニジマス?」と思ったが・・・・

谷川支流のサビ尺
31.5cm ♂  95/02/11 東予水系
その日は寒かった上流の渓を目指していたが道が凍結していたために断念して下流の支流へ、 本流から二又した後の橋から入渓 釣りの方も上々で同行の小政氏も8寸を釣り上げている。(小生はまだ) 小雪も降り出したため・・・・

吉野川源流の尺二本
31.5cm ♂
30.0cm ♀
 92/08/17 吉野川水系
吉野川の最源流を釣るために、たかさんと白猪谷へ何度も道を迷いながら白猪林道の終点へ、この頃白猪林道は源流橋の手前までしか伸びていなかった・・・・

谷川上流のプロローグ
30.0cm ♂  92/02/10 吉野川水系
前年の弟の結婚式で淳師匠に遭遇 後日、色々話を聞かせてもらううちに、「今までの釣りは何だったのか? 脳天から、足の指先までショックを受けた。 そんなこんなで、淳師匠に教わった準備できる装備と渓流釣りのイメージを頭の中に叩き込んで92年度解禁を迎えた・・・・

土器川の銀化
34.0cm ♀  90/09/30 讃岐水系
この頃、土器川はよく釣れた。まだできてなかったビレッジ美合の前、谷田から川奥にかけて、下福家川、真鈴川、川東の中流部、自宅から近いこともあり休日に雨が降り始めるとよく出かけた。現在のようなちんけな枯れ川ではなく水量も豊かだったように思う・・・・

番外編3
31.2cm ♀  04/05/30 吉野川水系
アタリも魚の姿も全くないまま左支流から二又まで帰ってきた。地図では、左支流のみに水線が記入されているが、二又に流れ込む水量は、ほぼ同じくらいだ。この二又が魚止めなのか?あまり期待しないまま右支流への斜面を登った・・・・