四国の渓流釣り 源流釣り入門
      春はアケボノツツジ | 
      ![]() 四国の渓流釣り  | 
    
| 写真で語る源流釣り | 
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| 東尾根ルートを考えてみた。 ・車道の回り込みで標高差が100m低い ・遡行距離が短くなる。 ・下林道からアプローチし上林道からエスケープすれば源流を詰めることができる。 ・尾根には登山ルートが通っている。  | 
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| 初めてのルートには不安要素がつきものなので日中時間が長くなるこの時期を待っていた。 また、渓の斜面にアケボノツツジが咲きはじめる時期も大事なことだった。 緩かった登山道は急にキツくなった。 解禁日から10回以上の遡行で足は少々の急斜面でも耐えられるようになってきたが,、ここまで急登が長いとヘコたれて立ち止まる回数が多くなってきた。 メリットとして考えていた『遡行距離が短くなる』はこういうことだと予想はしていたものの現実は想定以上だった。  | 
    
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| 急斜面の登山道も終盤、岩場を這い上がると見晴らしの良い場所に出た。 花の季節 シャクナゲがつぼみ付け今にも開花しそうな状態、キレンゲツツジの群生が登山道に覆い被さっていた。 キレンゲツツジは大きな花で沢山咲いているのだけど全然、目立たない。  | 
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| 岩場に立つとアケボノツツジの群生が山肌をピンクに染めていた。 そして、アケボノツツジの斜面を彷徨うことになるとはこのときは思ってもみなかった。  | 
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| GPSを頼りに下林道との分かれ道を見つけた。 何となく続いているように思えるが直ぐに途切れる不明確な道・・・・ GPSを確認すると点線道上に軌跡が沿っているので前進することにした。 通行不能の岩壁に突き当たり回り込んでいるとルートを外れるが岩壁途中に道があるとは思えない。 渓に下ることも考えたが谷筋間際にある蓑虫マークが嫌らしい。 幾つかの小さな谷筋を越え小尾根を回り込むと深い谷筋に出くわす 点線道が谷筋を渡るのはここしかないだろうって場所 「あんなところを通るのか?」 リスクが大き過ぎて足を踏み出す気になれない。  | 
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| 下道に迷い込んで3時間近くが経ち心身共にヘトヘトになった。 気持ち的に追い込まれていないのはなんとか尾根まで這い上がれば帰り道があることに加え 綺麗なアケボノツツジに囲まれていることだった。 たぶん、岩場に立って見たアケボノツツジの群生の中にいるのだろう。  | 
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| どんどん押し上げられ谷筋がなくなり大きな尾根のピークに出た。 計画段階で、最悪この尾根を下れば源流に立つことができるって考えていた場所だ。 釣りができる時間は、精々3時間だろう。 3時間あればなんとか・・・・って考えたが帰り道の上林道が下林道と同じ調子だったら山中ビーバークになりかねない。・・・・もう、釣りは諦めた。  | 
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| 尾根登りも灌木に行く手を遮られ登山道に出るまで最悪だった。 もう、足が動かず登りは嫌だ!! なんだけど、交差した登山道は上林道までそれ程距離がないので入り口の様子を見に行った。 上林道には分岐の指標と赤テープが続いているようだった。 これならアプローチの道は長くなるが計画の修正ができそうな感じがした。 まぁ、竿を出せないメチャ厳しい山歩きに終わったが次につながればリカバーできそうだ。 春はアケボノツツジ、山は源流釣りに最適の季節を向かえようとしている。  | 
    
| 写真で語る源流釣り バックナンバー | 
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      最源流の撤退ルート | ||||
| 尾根の突端を下り連瀑を越え長い渓を最源流まで詰めてきた。 渓通しで撤退するには距離が長いし、最後の登り返しが急斜面でメチャシンドイことになる。渓から標高差が短くなった尾根に乗り最短距離を下り帰還できるルートを開拓した。原生林の揺尾根は自然の奥深さを感じることのできる贅沢な空間です。  | 
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      巨木の森を流れる渓 | ||||
| 林道から渓筋に足を踏み入れると周囲の景色は一変する。V字の斜面には巨木が立ち並び渓に被さり深山幽谷の雰囲気が漂っている。 水は大岩が重なり合った間を流れ落ちている。背丈の倍ほどの岩の重なりは正面突破が難しいけど脇に回れば簡単に巻くことができる  | 
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      真夏の源流釣り | ||||
| 過うだるような下界の暑さを遠ざけるには標高が1000m以上の渓が良い。 更に原生林の渓なら谷筋を覆い被さる巨木が真夏の強い陽射しを遮ってくれるので快適だ。 車止めの温度は15℃前後、少し肌寒ささえ感じられる。周囲が明るくなったのを見計らい、まだ薄暗い林道を歩きはじめた。  | 
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      新緑の頃 | ||||
| 先週まで殺風景だった源流の風気が若葉色の明るい色彩に変わった。 南向きの渓を選んだこともあるが一気に春めいてきた感じがする。  | 
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      魚止めの釣査 | ||||
| 過去に知る限りの魚止めは既に越えていた。 渓の流れは細くなったけど少しでも深みがあればアマゴが反応してくれる。源流アマゴ求め源流を彷徨う渓師にとって至福の時間はいつまで続くのか?上へ上へと導かれることに何の抵抗も感じなくなった。  | 
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      原生林の源流を辿る | ||||
| 新緑が芽吹きが終わり深緑に移り変わろうとする時期の源流が好きだ。 渓へのアプローチを下りはじめると人工物がなくなる。広葉樹と針葉樹が混じり合った多様性のある原生林に辺りを見渡し歩みを止めた。疎らな低木の茂みが原生林の奥深さを物語っている。彼らは巨木が倒れいい光が差し込まない限りこれ以上大きくなれない自然界のルールに従っている。  | 
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      最源流の終わる場所 | ||||
| 黄金週間の釣れない釣り 水線を越えた辺りで見切りを付け渓変わりしようと思っていたが9寸を掛けた。「もう少し行ってみるか・・・・」相変わらず釣れないまま源流の二又に差し掛かる。右谷は崩落したガレに埋まり水が流れていない。本筋はガレの積み重なりが消え渓本来の美しさを取り戻しよさげな落ち込みと淵が続いていた。  | 
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