四国の渓流釣り 源流釣り入門  

  巨木の森を流れる渓


四国の渓流釣り

 

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林道から渓筋に足を踏み入れると周囲の景色は一変する。
V字の斜面には巨木が立ち並び渓に被さり深山幽谷の雰囲気が漂っている。
水は大岩が重なり合った間を流れ落ちている。
背丈の倍ほどの岩の重なりは正面突破が難しいけど脇に回れば簡単に巻くことができる。
斜面には大きなブナが間隔を空けて立ち並んでいた。
しかし、この渓で巨木としての存在感を示していたのは大トチ達だった。
大きな枝を自由に広げ上へ上へと伸びていく姿が力強い。
重なり合う葉々っを通して漏れてきた透明感のあるグリーンをバックに樹の造形をどう切り取るのか?
写真撮影のポイントはそれしかない。


狙うのは落ち込み下の深みや大岩下のエグレがポイントになる。
まだ、林道から離れていないのかアタリは少なく釣れてもチビアマゴしか遊んでくれない。 
滝下がカーブすることにより形成された唯一の大淵
原生林の巨木と組み合わさって素晴らしい渓相になっていた。
大物への期待値が高まり慎重に細部を探ったがアマゴの気配は無かった。
この渓のシンボル的な大トチの巨木
渓の真ん中に立ち、どんな大水が出ても負けずに長い年月を過ごしてきた逞しさを備えている。
心配なのは左斜面が広い範囲で崩れ風通しが良くなったことだ。
大水に巻けず、風に負けず何時までも渓のシンボルであり続けて欲しい。
漸く良型が出たのは終盤の小さな落ち込み
青石の浅場に寝かせると源流アマゴらしい顔付きがカッコイイ
この大トチを撮影するために超広角ズームをザックに忍ばせてきた。
太い幹の途中から自由に立ち上がる太い枝は造形美そのものだ。
写真の構図が云々もあるが源流は素材そのもが素晴らしい場所です。


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巨木の森を流れる渓
林道から渓筋に足を踏み入れると周囲の景色は一変する。V字の斜面には巨木が立ち並び渓に被さり深山幽谷の雰囲気が漂っている。
水は大岩が重なり合った間を流れ落ちている。背丈の倍ほどの岩の重なりは正面突破が難しいけど脇に回れば簡単に巻くことができる

真夏の源流釣り
過うだるような下界の暑さを遠ざけるには標高が1000m以上の渓が良い。
更に原生林の渓なら谷筋を覆い被さる巨木が真夏の強い陽射しを遮ってくれるので快適だ。
車止めの温度は15℃前後、少し肌寒ささえ感じられる。周囲が明るくなったのを見計らい、まだ薄暗い林道を歩きはじめた。

新緑の頃
先週まで殺風景だった源流の風気が若葉色の明るい色彩に変わった。
南向きの渓を選んだこともあるが一気に春めいてきた感じがする。

魚止めの釣査
過去に知る限りの魚止めは既に越えていた。
渓の流れは細くなったけど少しでも深みがあればアマゴが反応してくれる。源流アマゴ求め源流を彷徨う渓師にとって至福の時間はいつまで続くのか?上へ上へと導かれることに何の抵抗も感じなくなった。

原生林の源流を辿る
新緑が芽吹きが終わり深緑に移り変わろうとする時期の源流が好きだ。
渓へのアプローチを下りはじめると人工物がなくなる。広葉樹と針葉樹が混じり合った多様性のある原生林に辺りを見渡し歩みを止めた。疎らな低木の茂みが原生林の奥深さを物語っている。彼らは巨木が倒れいい光が差し込まない限りこれ以上大きくなれない自然界のルールに従っている。

最源流の終わる場所
黄金週間の釣れない釣り
水線を越えた辺りで見切りを付け渓変わりしようと思っていたが9寸を掛けた。「もう少し行ってみるか・・・・」相変わらず釣れないまま源流の二又に差し掛かる。右谷は崩落したガレに埋まり水が流れていない。本筋はガレの積み重なりが消え渓本来の美しさを取り戻しよさげな落ち込みと淵が続いていた。