四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2018年度) 

  真夏の源流を楽しむ


四国の渓流釣り

吉野川水系

2018/7/20 晴れ 

 
 朝5時過ぎ、車止めの気温は20度を切っていた。
 ヒンヤリとした木立の中を快適に歩きはじめた
 急登に差し掛かると身体全体の汗が噴き出しスローペース、立ち止まる間隔が増えた。
 本流の出合いから釣りはじめたのでは魚止めに届かない・・・・
 去年のオフシーズン、山歩きで見つけた山道からいきなり源流に入るショートカットルート
 この標高差400m・1時間半の登りはメチャしんどかった。
 渓に急降下する前に一息入れたが、既にペットボトル1本分の水分を消費していた。


 いつものように支流から釣りはじめた。
 山道歩きでほってた足を渓の水に浸すと足先に感じる水の冷たさが気持ちいい。
 深い緑に覆われた渓筋はヒンヤリとした空気感が支配的
 連日、猛暑のニュースが伝えられる下界とは別世界だ。
 年々浅くなってゆく支流の淵
 6寸・7寸アマゴが遊んでくれるが、そんなもんじゃないだろうと丁寧に攻めても変わらない
 魚止め手前支流最大の淵、ここだけは淵の広さも深さも変わらない。
 沈み石のエグレの奥から8寸
 ここで8寸クラスが釣れないのなら、この先厳しい釣りになると思っていたので一安心した。

 本流に戻る
 西日本豪雨から10日余り、源流の水量は落ち着きを取り戻していた。
 いつもは涸れている小谷から水が流れ込んでいるから平水より少し多めの水量だと思う。
 この辺りは2000㎜近い総雨量があったと思うが目立った崩落はない。
 原生林の保水力には驚かされるばかりだ。

 程よい水量なのに釣れない・・・・
 小さな落ち込みの白泡に仕掛けを入れたら喰って来た。
 強い引きに少し慌てたが早い水流の流れに乗せて玉網に収めた。
 アマゴ9寸(27cm)
 この水系の雄アマゴはカッコイイ

 源流の二又を釣り上がる。
 地図を見る限り稜線まで奥が深くない、
 出合から良さそうな淵が幾つか続いた後、水量が少なくなるのでそこが魚止めだと思っていた。
 今日はもう少し詰めてみようか・・・・
 小さな支流との合流点で6寸が釣れた。「まだ居るじゃない」
 渓に傾斜が現れ、少しずつ伏流していた水が復活してきた。
 狭いけど深みのある落ち込みの奥から9寸(28cm)が飛び出して来た。
 「こんな場所で9寸が釣れるとは・・・・」
 ますます止められなくなってしまった。

小さな滝を2つ越え渓がカーブするとガレがなくなり渓相も周りの風景も良くなった。

  アマゴ9寸(27.5cm) コイツもカッコイイ雄
 極短い区間だったが釣れれば8寸か9寸の桃源郷・・・・メチャ楽しい釣りになった。
 伏流で忘れられた源流、頭の中だけで見切りを付けていたことを反省
 実際に釣り上がり詰めてみないと何が起こるかわからないのが源流釣り
 報われないことも多々あるのも確かだけどね。
 二又を越え水量が2分するとアマゴは姿を見せなくなった。
 更に詰めるとトチノ木の巨木が斜めに張りだした源流の原生林らしい風景
 もう既に魚止めを過ぎていることを納得し納竿となった。

尺伝説『崩落谷の尺上』へ

 渓間から青空と雲の真夏らしい源流の風景
 晴れているのに風が吹き、時々俄雨にも満たない細かい雨が落ちてきた。
 涼しい渓筋を離れ山道を歩くには丁度良かった。
 
釣果:
30尾 最大30.3cm キープなし 遡行距離15.7km 標高差450m 
 


大雨後の源流
7月11日
釣果:37尾 最大26.0cm 遡行距離:10.5km 標高差350m
大雨後の源流に行ってきました
もう少し釣れると思っていたのに・・・・

峠越えの入渓ルート 新規開拓
6月28日
釣果:32尾 最大:29.5cm 遡行距離:20.5km 標高差700m
峠越のルートを使えば歩く距離が短くなると考えた
9寸4尾は出来すぎだった。

苔生す緑の渓
6月22日
釣果:39尾 最大:26.0cm 遡行距離:10.1km 標高差450m
苔生す緑だらけの大好きな渓
この渓は最源流まで詰めないと終われない

梅雨の晴れ間の源流釣り
6月16日
釣果:62尾 最大:29.0cm 遡行距離:10.5km 標高差510m
梅雨の晴れ間、源流に行ってきました
大滝で水と光の光景を目にした。

凜々しい面構えの尺上2本(尺伝説)
6月7日
釣果:36尾 最大:30.5cm 遡行距離:7.7km 標高差:350m
都合により渓流釣り遡行記はありません
源流の厳しい環境に合わせて固有化した貴重なアマゴ


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