四国の渓流釣り 源流釣り入門

  ルート開拓 淵連続の渓


四国の渓流釣り

 

関連遡行記

2009/9/19
 淵連続の渓

2010/4/25
 標高差700m
 +100mの渓


2012/9/29
 造林小屋跡の渓
 

  淵連続の渓 その名の通り滝と淵が連続する長く厳しい渓だ。
 初めて遡行したのは20年前、魚止めを目指した。たいして釣れた記憶は残っていない・・・・いやいや、この渓は渓相を見て期待は大きくなるが数も大物も出ない。美しい滝と淵、変化に富んだ地形を楽しみながら遡行する渓なのだ。いきなり、どうすることも出来ない連爆帯を250m高巻き50m下降して渓に立った。次から次に現れる滝に困惑気味で少し竿を出しては遡行に専念した。退渓路は東ルートにある2本の林道のどちらかを予定していた。1本目の林道に到達したのが昼過ぎ、ここから2本目の林道までは緩くなるので魚止めの確認は余裕があると思われたが一向に辿り着かない。「見逃したのか?」何度も地図と周りの地形を確かめたがまだのようだ。2本目の林道に到達したのは3時過ぎ・・・・まだアマゴが走るが、もう魚止めの確認を諦めざるを得なかった。 林道は明確ではなかった。薄らと続く踏み跡や鉈目を頼りに前進したが支尾根に騙されて大きくロス。漸く引き返して植林に入った。薄暗い急斜面を一気に標高差600m下降した。膝はガクガクで袋はぎは今にも痙りそうな状態、やっと車道まで降りてきた時は、もう1歩も歩けなり地面にへたり込んだ。

 しばらく魚止めの確認は諦めた。水線の半分まで釣り上がり渓通しで帰ることが続いた。
 あるとき、小支流に古い石積みの道を見つけて辿ると林道と交差し西ルートがあることを知った。少し遠回りになるが渓通しで帰るより安全なルートが確保できた。

『魚止め』2回目の挑戦
 2本目の林道を越えたが魚止めに届かない。タイムアウト寸前、釣りは相棒に任せて帰り道を探る。今回は尾根を150m登って登山道から帰るルートを計画した。(もう、東ルートはコリゴリだ)尾根筋の突端を見つけたが地図上に書かれた林道がない・・・・尾根は林道がないと厳しい斜面、ここまで来るのに疲れ切って、無理矢理登る気にはなれない。仕方なく渓沿いの林道を下っていると石積みの道と交差した。「ここかぁ」迷わず飛びついたが一向に高度を上げない平行な林道・・・・「大丈夫か?」しかし、後戻りする時間は残されていない。休みを取らないで1時間ほど歩くと登ることなく広い尾根筋で登山道と交差した。あとは登山道を下るだけ予定外のルートに救われた。

『魚止め』3回目の挑戦
 2回目と同じルートを辿ったが前半のロスが響き魚止めには届かなかった。
『魚止め』4回目の挑戦
 「下から釣り上がったんじゃ魚止めには届かない」という結論に至った。
 KEIZOUさんが少し前に開拓したルートを案内してもらえることになった。急斜面に取り付いて長く苦しいアプローチ、林道と渓が近づいた場所から入渓して釣り上がった。ようやく20年来の念願だった魚止めを確認することができた。帰り道は源流の渓沿いの林道がアプローチに使った林道に続いていた。地図に記載されてないから存在を知りながら利用するのを避けていた。時間に余裕があるときならチャレンジできたかも知れないがそんな余裕がある釣りはなかった。
 
魚止めを越える。

ルート開拓 地図4枚の渓 ルート開拓 地形図4枚の渓 
源流釣りのルート開拓 実践編⑥

単純に水線だけで判断して見落としていた渓
1/25000の地形図が4枚ないと遡行が難しい
地図を見るには、いろんな要素の分析と経験が必要です。

ルート開拓 取水の右支流 ルート開拓 取水の右支流 
源流釣りのルート開拓 実践編⑤

左支流は魚影が薄い
右支流も序盤は魚影が薄いが交差する林道を越えると濃くなります。
なぜなのか?・・・・地図を読みながら考えてみました

ルート開拓 カシミールで見つけた渓 ルート開拓 カシミールで見つけた渓 
源流釣りのルート開拓 実践編④

カシミールで見つけた渓
本流の出合いから200mの連瀑が続く
地図にある林道の入り口が解らず苦労しました。

ルート開拓 河原の源流 ルート開拓 河原の源流 
源流釣りのルート開拓 実践編③

河原の源流
地図を見ると最源流に広い河原があることは解っていた
大滝が連続する厳しい渓相故、なかなか辿り着けない
やっとのことで辿り着くと想像以上の素晴らしい場所でした
そして、魚止めは何処なのか気にするようになった・・・・

ルート開拓 原生林の渓 ルート開拓 原生林の渓
源流釣りのルート開拓 実践編

原生林の渓
帰り道で迷い偶然発見した原生林の渓へ続くルート
大規模な植林伐採でバラに覆われ消えてしまった
しかし、まだ新ルート開拓を諦めてはいなかった