四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2018年度) 

  昔よく釣れた渓へ


四国の渓流釣り

吉野川水系

2018/6/3 晴れ 

 近くに、この水系でも釣り安く魚影が濃いことで有名な渓があってサブ的な存在
 入渓は簡単なのだがいきなり連爆がはじまり帰り道がややこしく万人受けしない渓
 林道が途切れ水量が少なくなり源流域に突入、やがて傾斜が現れ渓が狭まり程よい淵が点在するようになると良いサイズのアマゴが釣れはじめることが多く、1年に1度は必ず訪れる渓だった。
 それが殆ど釣れず、底に溜まった泥を気にしながら遡行してみると源流域で車道工事の真っ最中、次の年は大きな砂防エンテが出来上がっていた。源流に車道とエンテ・・・・大好きだった渓相は失われ、その後入渓回数が減ったのは云うまでもない。
 四国は今週の初め梅雨入りとなった。
 雨が降らないままの梅雨入り宣言に少し驚いたが週半ばにはそれっぽい天気になった。
 車を走らせながら薄明るくなった本流を横目で見ると流れが弱い
 「そんなはずはないだろう・・・・」と思いながら渓の入り口に到着したら十分な水量だった。


 5時過ぎに入渓した、車道は明るくても渓の中は薄暗い
 最近どうも視力が落ちて鳥目状態・・・・目印が分かり難い、もっと目印を大きくしななければ
 2投めで7寸が釣れた、今日は良いかも知れないと思ったがその後が続かない。
 この渓のアマゴは魚体やパーマークが青っぽく綺麗だ、青石を保護色としている。

 連爆を釣り上がる。
 今日は水量が多く最後の滝壺は白泡の中に隠れているだろうとパスする。
 最後の滝にさえ竿を出さず斜面に取り付けば、連爆の遡行ルートは簡単になる。

 連爆途中で7寸が2尾、アタリは4回しかなかった・・・・今日も釣れないのか???
 連爆を越えれば渓は緩くなり幾分釣り安くなる。
 深みがあり複雑な流れを持つ絶好の淵が連続するのにアタリがない。
 釣れないのは折り込み済みなのだが・・・・チョットね。
 アマゴ9寸(29cm)
 力強い引きは尺かと思ったが1cm足りず得意の泣き尺
 今シーズン5尾目の泣き尺・・・・シーズン半ばにして去年の実績を越えた。
 幸運と云えば幸運、不運と云えば不運
 さて、どっちなんだろうか?
FaceBook動画 水際のスローな世界

 アマゴ9寸(27.5cm)
 次の淵で連続となる9寸、顔つきが格好良くてオレンジの朱点が綺麗だ。
 アマゴ8寸(26cm)
 大滝の壁縁で小さなアタリがあったので粘っていると8寸が釣れた。
 いつもは粘る釣りはしないけど、数少ないアタリに光明を見いだそうとした。
 滝底の流れに乗りなかなか浮き上がってこないのでこれも大物かと思ったが9寸に足りなかった。
 デップリとした魚体、そりゃ引くわ

 9寸2尾と8寸、全然釣れなかったことがウソのように大物が顔を見せてくれた。 
 さぁこれからだと思ったがこれ以降アタリすらなくなった。
 釣れれば大物、チビを沢山釣るよりいいに決まっているけど
 コンスタントに釣れてくれないとモチベーションが続かない。
  嘗て8寸9寸が入れ食いだった桃源郷のような場所
 大石が積み重なり深縁は埋め尽くされ大石の間を水が流れているだけだった。 
 しばらく釣れない遡行を続けると大崩落現場
 崩れた土砂に渓が塞がれていた、この状況だと雨が降れば崩落が止まる気配はない。
 根が浅くて背が高い植林、強い風が吹けば地面を揺すって崩落を誘発しているようなもの
 経済性を考えて渓際まで植えられているが渓を壊した責任は誰が取るのか?

  車道と砂防エンテを越えて最源流に入る。
 少し崩れた場所に工事用の杭が打たれていた。こんな奥地で護岸工事でもやるつもりなのか?
 「はぁはーん、砂防エンテを守ろうというのか」
 また、コンクリート臭い泥の沈殿に嫌気がさしてアマゴが居なくなってしまう。
 そんな予算があるのだったら下流の大崩落をなんとかしてよってね
 渓に重機が入るのも嫌だなぁ、崩れ際の植林を10m程切れば崩落は止まると思う。
 もう、来年からこの渓に来ないような気がしてきた!!
 帰りは3通りの選択肢
   ①渓通し  ②車道の遠回り  ③ショートカット林道
 当然、ショートカット林道を使う。
 林道には車が通れる幅の作業道が出来て林道の踏み跡が見当たらなかった。
 ショートカットの筈が葛籠折れになっているので10倍くらいの距離を歩かされる。
 作業道が途切れたらどうしようと思っていると、やっぱり途切れた。
 今更、作業道を登り返す元気は残っていない。
 GPSで本来ショートカット林道が通っているであろう位置を割り出した。
 分け入ってみると踏み跡らしきものを見つけたが獣が踏んだ跡のように思える。
 しばらく辿ってみるとGPSの軌跡と地図上の点線が一致しているから間違いない
 獣も傾斜がある場所では歩き安い楽な道を通るようで人が歩かなくても踏み跡はできる。
 だから、傾斜のない広い場所に出くわすと踏み跡がなくなり進行方向が分からなくなる。
 山中では尾根筋と谷筋が最も分かりやすい目印
 林道と尾根、谷の位置関係を頭に入れておけば踏み跡がなくても迷わない。
 どうにも進めなくなったら標高差100m下にの釣り上がった渓まで下れば何とかなる。  

 
釣果:
5尾 最大29.0cm キープなし 遡行距離11.6km 標高差480m 
 


大滝越え 源流の二又 右又
新規開拓
5月27日 吉野川水系
釣果:33尾 最大:26.0cm 遡行距離:11.0km 標高差:400m
大滝2つを越えないと釣れない渓
右又は新規開拓、左を最後まで詰めた方がよかった

源流で渓泊まり  源流で渓泊まり(2日目)
5月15日 5月16日    東予水系
釣果:17尾 最大:28.0cm(岩魚) 遡行距離:14.0km
標高差:600m
源流に渓泊まりに行ってきました。

アプローチのシンドイ渓
5月11日  吉野川水系
釣果:34尾 最大:26.0cm 遡行距離:11.8km 標高差:700m
標高差500m以上を2時間辿ってからの釣り・・・・
いつまでこんな釣りが出来るのだろうか?

謎の渓 釣査隊 新規開拓
4月29日  四国南東部の渓
釣果:4尾 最大:25.0cm 遡行距離:15.2km 標高差:400m
地図で想像した以上の面白い渓だった。

桜吹雪舞う渓を釣る
4月22日  那賀川水系
釣果:46尾 最大29.0cm 遡行距離:7.7km 標高差:300m
山桜の花吹雪が舞う渓でアマゴを追う
贅沢な釣りだった。


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