四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2018年度) 

  源流で渓泊まり


四国の渓流釣り

東予水系

2018/5/15 晴れ 

 寒さも一段落、眩しい若葉が枝を広げ、虫も少ない・・・・
 源流に最高の季節がやってきた。
 梅雨に入り天気が読みにくくなる前に渓泊まりを考えていた。 
 数年前に見つけられなかった山道を探った。
 渓側には入り口を示す赤テープ、地形図の記載もあるから山道がない筈がないと思っていた。
 GPSで見当を付け灌木を分け入るとそれらしい踏み跡と赤テープを見つけた。
 地図に書かれた線ととGPSの軌跡が重なるのを見て、この山道で間違いないことを確信した。

 渓泊まり道具と食料、酒類、釣り道具、カメラ機材などを担いでいる。
 最低限の荷物を詰め込んだつもりだがザックの重みが肩に喰い込み足元がフラつく
 もっと渓泊まりを楽しむには荷物の重量に負けない体力と脚力を付けるしか方策はないようだ。
 あとは気合いだな!!


  渓まで下ってきた・・・・疲れた・・・・もう1歩も歩きたくない。
 テン場の候補地を見定めるがガレが堆積していい場所がない。
 テント1張りが精一杯のスペース、ガレを整地すると砂地が現れわれた。
 宴会会場は渓横に大きく平らな石のテーブルがあった、焚き火の風よけとしても使える。
 今宵の野営地はこの場所に決定した。

 テントを設営する前にビールと焼酎を渓の流れで冷やした。
 今宵のテン場、なかなかのロケーションじゃない。
 出発の準備に手間取ったのと通勤時間帯の渋滞、重い荷物を背負い足取りも重かった。
 テントを張り終え釣りに向かったのは昼を大きく過ぎていた。
 まぁ、帰らなくていいのだから時間はタップリある。

 刺し身サイズの大物なら下流の大場所がいいと思った。
 しかし、どうしたことかどの滝もアタリが全然ない・・・・
 まだ、GWの影響が残っているのか?
 予定していた2段の大滝まで下るのを諦めてテン場まで戻って来た。 

 このままでは、宴会用の魚がない
 テン場より上流を少し釣り上がることにした。
 上流は滑の渓相、1枚岩の落ち込みに良淵が点在する。
 両岸は原生林、二抱えでは届かないような巨木が次から次に現れる。
 これほど気持ち良く竿が振れる渓は、四国でそうあるもんじゃない。
 岩魚8寸(25cm)
 なんとか塩焼きサイズを2尾確保した。

 この渓の源流域はアマゴが棲む渓だったが現在は岩魚しか居ない。
 石鎚山系や剣山系の四国を象徴するような源流には岩魚が個人放流されている。
 「何故、岩魚なのか?」
 意図的理由なら許しがたいことだ。
 これ以上の岩魚の拡散を止めないと四国の特徴である『四国はアマゴ域』は失われてしまう。
 テン場周辺を一回りすると一晩では燃やしきれないほどの薪が集まった。
 着火剤として使うガムテープを忘れてきた。
 2日前の雨、湿った落ち葉に火が燃え広がらないで苦労したが、まぁなんとか着火した。
 三、四本の太い木をメインに燃やす、次の候補は火の横に置いて含んだ湿気を乾燥さす
 焚き火の跡を残さないようにするには後半の世話が大事になってくる。
 広がった熾火を段々小さくしながら完全燃焼させ灰にすれば、次の日の片付けが楽になる。
 理想は朝残った熾火に小枝を乗せると再び火が燃え出すなのだが、まだその域に達していない。

 焚き火を見ながら少しずつ酔っ払う。
 暗闇がそこだけ明るくて、聞こえてくるのは沢音と薪が弾ける音だけ・・・・
 これ以上贅沢な酒場は他にない。
 酔っ払ったらテントに潜り込むだけだ。
 
 
 『源流で渓泊まり(2日目)』に続く
 

 
釣果:
7尾 最大25cm キープ2尾 遡行距離6.5km 標高差500m 
 


源流で渓泊まり  源流で渓泊まり(2日目)
5月15日 5月16日    東予水系
釣果:17尾 最大:28.0cm(岩魚) 遡行距離:14.0km
標高差:600m
源流に渓泊まりに行ってきました。

アプローチのシンドイ渓
5月11日  吉野川水系
釣果:34尾 最大:26.0cm 遡行距離:11.8km 標高差:700m
標高差500m以上を2時間辿ってからの釣り・・・・
いつまでこんな釣りが出来るのだろうか?

謎の渓 釣査隊 新規開拓
4月29日  四国南東部の渓
釣果:4尾 最大:25.0cm 遡行距離:15.2km 標高差:400m
地図で想像した以上の面白い渓だった。

桜吹雪舞う渓を釣る
4月22日  那賀川水系
釣果:46尾 最大29.0cm 遡行距離:7.7km 標高差:300m
山桜の花吹雪が舞う渓でアマゴを追う
贅沢な釣りだった。

原生林の最源流を2渓
4月18日  徳島の渓
釣果:39尾 最大:26.0cm 遡行距離:11.1km 標高差:350m
原生林の源流を2渓 春の息吹を感じられる遡行だった


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