四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2015年度)
    
原生林の渓
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吉野川水系

2015/9/22 晴れ

 好きな渓を数えて10本の指に入る。
 昔は沢山釣れたこともあったが最近はソコソコ釣れればいい方だ。
 型は8寸が掛かれば大満足、たぶん尺を越えるような大物はいない。
 魅力は、連爆を越えた先にある原生林の中を流れる渓、とても気持ちが良い空間だ。
 新緑の春先もいいが緑が深いこの時期が最高だ。
 目的は、最源流を遊び楽しむこと・・・・釣りはその一部に過ぎないと思える。
 電力の取水上から釣りはじめる。
 気がかりは水に少し濁りが入って源流テンカラ師は難しそうな顔をしている。
 もしかして今日は釣れないんじゃ・・・・原生林に入ればなんとななるだろうと楽天的
 餌も二淵目でアタリがあって落としてからは全くアタリがない釣りが続く
 漸く7寸が掛かったので一安心。

 釣れないと遡行が早い。もう連爆までやって来てしまった。
 連爆下は大石や倒木でガラガラになっていた。
 途中の谷筋が大崩落、押し寄せてきた岩や土砂や倒木に埋まって平になってしまった。
 上を見ると、まだまだ崩れた来そうな雰囲気
 これより下流域の復活は、俺の現役中は無理かも知れないなんて思うほどだ。

 連爆途中の大崩落の場所を通り過ぎると水の濁りが取れた。
 しかし、大きな岩がゴロゴロと積み重なっている。
 この辺りは、いい感じの落ち込みが連続していた筈なのに大岩で埋まっている。
 どれ程の大水が出たのか?まだ上流に崩れた箇所があるかも知れない。

 いつもの原生林の渓に戻った。
 斜面は樹木の間隔がゆったりとした原生林、渓間は陽が差し込んで明るい。
 チョットした落ち込みや広くなった小淵にはアマゴの泳ぐ姿が見える。
 こんな素晴らしい原生林の中で釣りが出来る幸せを感じずにはいられない。

 餌には寄ってくるが喰わない。
 村兆さんの毛鉤が調子よくなってきた。テンカラに8寸が掛かる
 大きなパーマークに小さな朱点・・・・素朴な感じが昔釣れていたアマゴによく似ている。

 
 魚止めが近くなり水量が少なくなってきた。
 水量が減っても渓の幅が狭まれば、流れが集まりある程度の水深になる。
 「えっこんなところに・・・・」本日最大8寸(24cm)がでる。
 この源流域にアマゴがいれば、いずれ下流域が復活したらアマゴは戻るだろう。 


 魚止めの滝で納竿・・・・滝壺でアタリはなかった。
 比較的緩い斜面(比較的ね)から尾根まで登り尾根道を辿り車止めまで下る。
 尾根道はしばらく天然林が続く
 樹木の間隔が広く、落ち葉の堆積した地面はクッションとなり歩き安く疲れにくい。
 大木が根を張り保水力を持った山が残っていれば、大雨が降っても大きな災害は起こらないだろう。
 効率とか経済性も大事だがそればかりにとらわれていると、大きなしっぺ返しを喰らうことになる。
 いつも最後は急斜面から車止めの真上に続くルートを取っていたが
 緩斜面の尾根を辿ると膝に負担を掛けることなく車道に出ることができた。


釣果:9尾 最大24.0cm キープなし 
遡行距離10.1km 標高差650m
 


 渓流釣り遡行記(2015) バックナンバー

秋の渓流釣り
9月18日  徳島の渓流 吉野川水系
釣果19尾 最大34.1cm 遡行距離10.1km 標高差:220m
 渓の水か冷たくなり秋の渓流釣りになってきました。

釣り旅 2、3日目
9月10、11日  愛媛の渓流 仁淀川水系
釣果7尾 最大26cm
 釣り旅の2日目、3日目 仁淀川黒川上流とナメの渓

釣り旅
9月9日  高知の渓流 四万十川水系 
釣果63尾 最大26.5cm 遡行距離12.5km 標高差:220m
 釣り旅の1日目 四万十川源流

鉱毒の渓
9月4日  愛媛の渓流 吉野川水系
釣果65尾 最大28.0cm 遡行距離10.2km 標高差:260m
 鉱毒の流れ込みがある渓 鉱毒の区間からアマゴが釣れた

台風後の釣り
8月 27日  愛媛の渓流 東予水系
釣果52尾 最大29.5cm 遡行距離8.0km 標高差:290m
 台風から中1日空けて入渓 良い釣りが出来ました。

復活が待たれる渓
8月 23日  高知の渓流 物部川水系
釣果:21尾 最大30.1cm 遡行距離15.5km 標高差:380m
 昔素晴らしかった渓、復活はもう少し先になるだろう

仁淀川源流
8月 9日  愛媛の渓流 仁淀川水系
釣果:12尾 最大24.0cm 遡行距離14.8km 標高差:600m
 大量発生したテジロ ボコボコにされそうになりました。