四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2015年度)
    
秋の渓流釣り
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吉野川水系

2015/9/18 晴れ

 昔は普通車でも楽に車止めまで辿り着くことができたが荒れた林道になってしまった。剥き出しになり尖った岩を避けながらゆっくり車止め近くまで辿り着くと路肩が崩れて通行止めになっていた。近年、こんな風景を見かけることが多くなってきた。大雨が降ると谷筋から土砂が押し寄せたり、水が染み込んで路肩が崩れたり・・・・メンテナンスまで予算が回らない山奥の林道は通行止めになっても放置されていることが多い。異常気象などと云われているが、最近の雨の降り方は林道設計の余裕を越えているようです。

 これほど林道が荒れていれば、入渓する釣り人は少ないだろうとパラダイスを期待していたが通行止め近くの車止めには新しいゴミが散乱していた。ミミズの箱・おむすびの包装紙・弁当の容器・ペットボトル・・・・釣針の袋もあったから釣り人なんでしょうね。
 他に誰もいない自分自身がルールみたいな場所では
 渓や魚とどう向き合うのか?人間性の本質が試されているのだと思います。

 渓に入ると水が冷たいし、気温が上がらない。
 渓流シーズンの終盤まで夏仕様を通すつもりだが朝一番水に浸かるのが辛い秋の釣りになって来た。
 ゴミが散乱するのを見て「今日はダメかも知れない」と思っていたが
 1投目で7寸が掛かる。餌に数尾のアマゴが集まってきている。
 ゴミの釣り人は小尾根を越えて右支流に入ったのかも知れない。

 最初に釣れたのは8寸・・・・
尺伝説 「秋色アマゴ 尺1寸」に続く 

 アマゴ9寸(28cm)
 落ち込みから続く小さな溜まりに浮いていた。
 仕掛けを落とすと渕尻で喰ったのが見えたので軽く合わせた。
 コイツも顔つきが精悍なカッコイイ雄アマゴだった。 


 大滝までやって来た。
 どうもこの滝は釣れない。
 車道から近い・・・・仕事の人が滝だけ狙いで竿を出しているのかも知れないなんてね

 大滝を右から小尾根沿いに高巻こうとしたが渓筋がザレいる。
 足切りをしながら横移動してきたが残り10mくらいの谷筋がイヤらしい。
 一歩足を出すと湿った泥がズリ下がる感覚。
 若い頃なら後先を考えずその場を乗り切るにはどうしたら良いのかを最優先で考えていたが
 歳を取ったせいか最悪のことを考えて尻込みすることが多くなった。・・・・良い傾向だと思う。
 横移動を諦め、大高巻きに掛かったが岩壁にルートが阻まれ引き返しすことになった。

 左支流に向かう。
 右支流と比べて傾斜は緩やかだが、淵の落ち込みが狭まり深くなっている。
 たいした高巻きではないが淵毎に竿を仕舞わなければならず面倒だ。

 魚影は、ゴミの釣り人のせいかアタリが少ない。
 たまに7寸を掛けるのが精一杯


 しばらくアタリがなくなったので扇の大淵で納竿
 こんな良い淵でアタリがないとはねぇ。


釣果:19尾 最大34.1cm キープ1 
遡行距離7.5km 標高差200m
 


 渓流釣り遡行記(2015) バックナンバー

釣り旅 2、3日目
9月10、11日  愛媛の渓流 仁淀川水系
釣果7尾 最大26cm
 釣り旅の2日目、3日目 仁淀川黒川上流とナメの渓

釣り旅
9月9日  高知の渓流 四万十川水系 
釣果63尾 最大26.5cm 遡行距離12.5km 標高差:220m
 釣り旅の1日目 四万十川源流

鉱毒の渓
9月4日  愛媛の渓流 吉野川水系
釣果65尾 最大28.0cm 遡行距離10.2km 標高差:260m
 鉱毒の流れ込みがある渓 鉱毒の区間からアマゴが釣れた

台風後の釣り
8月 27日  愛媛の渓流 東予水系
釣果52尾 最大29.5cm 遡行距離8.0km 標高差:290m
 台風から中1日空けて入渓 良い釣りが出来ました。

復活が待たれる渓
8月 23日  高知の渓流 物部川水系
釣果:21尾 最大30.1cm 遡行距離15.5km 標高差:380m
 昔素晴らしかった渓、復活はもう少し先になるだろう

仁淀川源流
8月 9日  愛媛の渓流 仁淀川水系
釣果:12尾 最大24.0cm 遡行距離14.8km 標高差:600m
 大量発生したテジロ ボコボコにされそうになりました。

吉野川源流
8月 2日  高知の渓流 吉野川水系
釣果:12尾 最大28.0cm 遡行距離8.5km 標高差:200m
 去年より確実に渓の復活は進んでいるようです。