四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2020年度) 

  雪なしのホームグランド


四国の渓流釣り

東予水系   2020/2/15 曇り  四国の渓流釣りモバイルモバイルサイトはこちら
事前の計画では標高1000m超えの源流を目指そうとしていたが流の暖冬でも雪まみれになり釣りにならないだろうと目的の渓に向かう途中でホームグランドに変更した。
ホームグランドは1枚岩の渓相が続く、渓流靴のフェルトの減りは大丈夫だろうか・・・・と思い浮かべようとしたら何故か脚立に並んだ渓流靴が浮かんできた。
「あっ!靴忘れた。」
サンダルで渓を歩ける筈もなく、1時間近く走ってきたのに文句を云いながらも取りに帰ってくれた相棒様に感謝です。(あってはならぬ渓流釣りあるあるです。)
2時間のロスだったが夜打ちに近い朝駆けだったので歩き始める時間が少々遅れただけだった。
1時間弱歩いていつもの淵淵から入渓した。
同じような釣り方をする釣り人の入渓があるのだろうか?
最近、核心部がどうも釣れない・・・・こう云う厳しい渓ならアマゴが居なくなる心配はないがギリギリの遡行をしているのに釣果が伴わないと精神的にキツいと感じるのはまだ未熟者の証拠である。


蟻地獄の淵
車の中で思い浮かべたのはこの滝へのアプローチ、7m位の微妙な斜面をヘツリ上がってから竿を出す。雪が無いので簡単かと思っていたら湿ったヌメリやら落ち葉の堆積で足元が悪い、手探りがないので踏ん張った足裏に掛ける体重のバランスを考える慎重さが必要なので淵尻に立った時には袋ハギに張りを覚え7m分以上の体力が奪われてしまう。釣り終わっても先に進めず滑り落ちるように7mの斜面を下り、急斜面に取り付いての高巻きになるから効率が悪い。
6寸が1尾
いかにも釣れそうな滝淵なんだけど8寸以上のアマゴを見たことがない。次は絶対パスしようといつも思うのだが美しい滝見たさと遡行技術の衰えを認めたくない場として登ってしまう。
「次は絶対ぱすしよう!!」
連爆を大高巻きすれば釣れない状況が変わると信じて疑わなかった。
炭焼き跡の薄い踏み跡が付いている。炭焼きの石積みは見るからに古いものだと思われるが、こうして人が歩いた所には踏み跡が残っている不思議・・・・アマゴ釣りの杣道として後々にも残ればいいとできるだけ踏み跡を外さないように歩くことにしている。
いつものことながらキツい高巻きだった。
元気な相棒は最大の難所を前の滝で待っていてくれた。
「もう遅いから、待っている間に毛針を30回以上流しましたよ。早く底を釣ってください。」
毛針の動きに誘われてアマゴの活性が上がっていることはよくある。
だから、針外れがない限りテンカラでやった後を釣るのは全然問題なしなのだ。
毛針に反応してるけど水面まで出てこない、水面に出て毛針を追っても喰い切れないチビアマゴ・・・・俄に騒がしくなった水面の動きを底に沈んだ大物はどう思っているのか?
今日1番の引き、漸くまともなサイズが顔を見せてくれた。
『ナイス・アシスト』

漸く8寸が出たので連爆を大高巻きすれば釣れはじめる筈だったが状況はイマイチ・・・・いつもなら釣り堀状態になって針外しのめんどくささに先を急ぐ『直角の滝』も5寸が1尾だったとはどうなっているのか?
滑りやすい岩の切れ間に取り付く
令和初尺
記念すべき令和に年号が変わり初めての尺物
大物記録 『尺伝説』へ
令和初尺

後半、渓の規模が小さくなり浅淵が増えてくるとテンカラが絶好調になる。
ビッシっと合わせが決まるとメッチャ格好いい。
早くもテンカラの季節なのか?
「まだ、2月やでぇ」
気温は暖かいけど朝からハッキリしない天気、山から下りてきたガスに包まれ谷筋が暗くなってきたが慣れたルートなので不安は感じなかった。最後まで雪が残り氷柱が垂れ下がっている岩壁下の落ち葉は少し湿りがあるだけ、梅雨の時期まで谷の水量がもつのか心配になる。
尺を釣ってから9寸が釣れればサイクルヒット完成の状態が続いているのに後の淵までやってきた。チョット竿を絞り込んだけど7寸止まり、ここでやっとテンカラの釣果に追いついた納得の7寸だった。19尾対19尾・・・・テンカラ1尾に餌釣り5なら尾と云っているのだから数的には完敗だったが尺物が出たので精神的に落ち込んではいない。

山歩きで20km以上の距離を歩けるようになったので少々キツい渓歩きも大丈夫だろうと高をくくっていたがホームグランドは手足全身を使わないと先に進めない場所が多々ある。これで雪があったなら悲惨なことになっていただろう。後は下るだけの尾根にたどり着いたときにはヘロヘロ状態で次の日の筋肉痛が思いやられそうだ。

遡行データ
  遡行距離:9.9km 標高差:530m
  釣果:19尾 最長寸:30.5cm


渓流釣り遡行記 バックナンバー

祝・愛媛渓流釣り解禁2020
2020/2/1
釣果:23尾 最長寸:25.5cm キープ:なし
遡行距離:8.9km 標高差:210m
愛媛の渓が開けました。暖かい冬、雪は無いだろうと思っていましたが甘かった。


渓流釣り遡行記(2021) 一覧へ
9
渓流釣り遡行記(2017) 一覧へ