四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2020年度) 

  祝・愛媛渓流釣り解禁2020


四国の渓流釣り

吉野川水系   2020/2/1 晴れ/雪  四国の渓流釣りモバイルモバイルサイトはこちら
 愛媛の渓流が開けた。
去年は身体的にいろいろあって7月で渓流釣りを終えた。禁漁前には平壌生活を取り戻すことができたが少し動くだけで息切れする始末、源流行きを諦めざるを得なかった。このままでは源流に行けない体になってしまうと思い。俄仕立ての山歩きを敢行したけど体力と脚力の衰えに思うように体が動かず長続きしなかった。年末になり体力は少しずつ回復してきたが脚力が付いてこない・・・・里山歩きならキツくないだろうと始めた山歩き、徐々に歩くペースを上げ長距離と急斜面を歩けるようになってきた。
そして、なんとか間に合った今シーズンの渓流解禁は一入感がある。


暖かい冬、雪は無いのかと思っていたら、前日前からやや縦縞模様の等高線の影響なのか目的の渓近くになると薄らと新雪が積もり風が吹くと寒い。解禁の谷は確保しているのだしそんなに慌てる必要はない。高い山から陽が顔を出すのを待って歩きはじめた。
二礼二拍一礼
解禁の恒例行事、御神酒を供え今シーズンの安全祈願を行った。
最初の1尾は5寸に足りないチビアマゴだった。
無抵抗穂先を僅かに動かすが針に乗らない、餌の先だけを咥えテンションが掛かると放しているようだ。シーズン中なら「どうせチビアマゴだろう」と早々に見切りをつけ場所移動するのだが初アマゴの顔が見たくてねばりに粘って針掛かりさせた。
最初の淵で解禁しました。
いつもは釣れない区間、水量の多さに釣れそうな雰囲気を醸し出していたので竿を出してみる。何淵かやって「やっぱり居ないなぁ」と先を急ぎつつ申し訳程度の一流しに徹しているとツンつーんとアタリがあって合わせを入れるとポチャリと水面に落ちた。
「えっ!」
もう一度同じ流れをトレースしたら今度は竿が快く曲がった。この当たりが解禁時のスレが無い素直な釣りなのだ。
解禁2尾目にして8寸オーバー、幸先が良いじゃない。
いつもの年より雪は少なく疎らに積もっていた。これくらいの雪なら何でもないと思っていたが新雪は、よく滑り足の裏が高下駄になりやすくタチが悪い・・・・こんなことなら雪が深い方がグリップが効いて踏ん張れる。地面が滑るので水に浸かっての遡行が多くなる。心配していたウェーダーの水漏れだったが足首までは問題ない、太股の辺りでジワーッと浸みてくる感じ、まぁこれくらいなら靴下が少し濡れる程度で体温を奪われることはない。


なかなか陽が差し込んでこない谷筋、もう少しで暖かくなりそうだと思っていたら小雪が舞ってきた。以前、激しく吹雪き数分で10cmほど積もった事がある渓、まだ渓の半分くらい来たところで逃げ道がない。吹雪いたら嫌だなぁと思っていると青空が見えだした。この寒々とした滝を越えたら暖かくなるに違いない。
相棒は2月は釣れないと分かっていながらテンカラを振る強者だ。陽が当たり出した浅い砂地の場所で場所でバッシっとチビアマゴを掛け「渾身の1尾を見てください」と嬉しそうに笑いながら宝物を扱うような仕草で流れに戻した。その後も7寸前マックスを含め4尾のアマゴを掛け解禁日を飾った。
相棒が掛けた7寸前のアマゴ

 
解禁当初にしてはサビが無く肥えた魚体、尖った顔つきが精悍で年々朱点が増え派手になっている点を差し引いたとしても美しいアマゴだ。
魚止めまでやって来た。
大滝を越えたらもう少し爆発しても良いはずだったが最後の淵も6寸止まりだった。もうこれで終わりにしようと思ったが1つ上の小さな溜まりでチビアマゴを釣った実績を思い出し仕掛けを放り込み仕掛けはそのまま流れ下の淵の底に沈んだ枝に絡んだ。
「いらんでエエことしない方が良かった・・・・」
何回かしゃくっていると絡んだ仕掛けは無傷で戻って来たのをいいことに再チャレンジ、今度は流れに逆らって溜まりの底に沈めたら一発で喰って来たのは本日の最長寸25.5cmだった。やっぱりこの釣りは実績を疎かにしてはならない。
最期の溜まりで掛けた最長寸
水辺の横にふきのとうが顔を出していた。雪まみれの寒い釣りだったが春の息吹は確実に近付いている。
YouTubeに動画

遡行データ
  遡行距離:8.9km 標高差:210m
  釣果:23尾 最長寸:25.5cm 


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