四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2017年度)
    
 梅雨の渓流釣り

四国の渓流釣り

吉野川水系

2017/7/8 曇り/雨 

 台風9号通過と梅雨前線南下 空梅雨から一転、ちょっと雨が降りすぎやわ
 気象庁の積算降水量を見ながら降水量の少ない渓を探す・・・・いつもと逆パターン
 水量が増えて渓魚の活性が上がるのはいいけど雨が降る暗い渓で釣りをするのは苦手だ。
 早く梅雨が終わってくれないかと思うのは身勝手なんだろう。

 午前中は晴れ間が見えるらしいが午後から強雨マーク・・・・源流に入れば何とかなりそうだ。
 1時間弱歩いて林道が途切れた場所から釣りはじめた。
 使われなくなった林道は腐朽が止まらない。
 小支流に掛かる木橋は殆ど渡れないし、斜めに崩れかかった木道が落ちれば通行不能になる。
 かつては登山道、崩落が進み別ルートができている。
 遠巻きしながら植林の中に付けられたルート、安全優先には違いないが面白みに欠ける。
 登山のトレンドはピークハント、過程にある風景が忘れ去られて終うのは残念だ。
 渓沿いルートには生き生きとした風景が溢れている。

 斜面に咲く山アジサイが楽しませてくれた。
 玉のような花を付ける作られたアジサイは見事かも知れないが山アジサイの可憐さには敵わない。
 清楚であり続けたいと願う偏屈親爺の心の裏返しかもしれない。
 
 幅広の大滝に竿を出す、ここ数年、この大滝で釣れた例しがない。
 狙いは奥にある突きだした岩のエグレ・・・・
 奥の溜まりから岩壁に沿って流すと8寸(26cm)
 水量が増えるとアマゴの活性が高くなる、『雨子』とはよく言ったもんだ。

 
 
 やたらアタリがあるのに針に乗ってくれない。
 どうせチビ助なんだろうけど、意地になってあの手・この手で合わせて見る。
 やっぱり、アマゴ2寸だった
 しかし、太虫・8号の針をどやったら咥えられるんだ。

細かい雨が降ったり止んだりの天気、晴れ間が見えたのは一瞬だった。 
2段の滝から大粒の雨が落ちて来て合羽を羽織った。
水の中に入ればどうせ濡れるから、下はそのまま
速乾性のズボンだが陽が差さないと乾かない。
水分を吸えるだけ吸い重くて気持ち悪いたらありゃしない。

釣り初めの水量は平水の5割増し程度だったがここに来て倍以上になった。
山頂付近は雨が降り続いているのだろう。
こんな時、気を付けなければならないのは溜まりが決壊することで発生する鉄砲水だ。
水の色が変わったら、いつでも逃げられるようにしておかなければならない。

アマゴ8寸(25cm)
この渓のアマゴは朱点がない、あってもほんの少しだけ
最源流に近付けば近付くほど顕著になる
数年前は細かい朱点が多いアマゴだったような気がする。
魚種が変わったのか? アマゴが渓に合わせて変わっているのか?
まさか、こんな奥地に放流しているとは思えないしねぇ

 
アマゴ9寸(28cm)
この時期の引きは強い
もしかして・・・・なんのなんの9寸止まりだった。

 
魚止めの滝 ずいぶん浅く狭い淵になってしまった。
遠くでゴロゴロ云っていた雷が急にピカッと光り出した。
深い渓の中で広く明けた場所・・・・生きた心地がしなかった。
足早に樹林帯に逃げ込み今日の釣りは納竿となった。

釣りはじめた場所まで戻ってくると濁りが入って大増水
渡渉を繰り返す渓ならアウトになってしまう。
腐朽が止まらない林道だが頼りになる存在だ。

 
釣果:27尾 最大28.0cm キープ0 
遡行距離10.3km 標高差310m
 


 渓流釣り遡行記(2017) バックナンバー

雨に追われて源流へ
7月1日  徳島の渓流 吉野川水系
釣果13尾 最大22.0cm 遡行距離8.7km 標高差300m
遠征の予定だったが雨に追われて近場の源流に戻って来た。

雨に誘われて渓流へ
6月22日  徳島の渓流 吉野川水系
釣果21尾 最大28.0cm 遡行距離9.5km 標高差300m
空梅らしくなってきました。湿気に満ちた渓は気持ちがいい

空梅雨 原生林の渓に感謝
6月17日  高知の渓流 物部川水系
釣果22尾 最大25.0cm 遡行距離16.0km 標高差480m
空梅雨で渇水気味 原生林の渓なら何とかなる。

梅雨入り 渇水の予感
6月10日  愛媛の渓流 吉野川水系
釣果9尾 最大22.0cm 遡行距離15.2km 標高差420m
四国は梅雨入りとなったが雨が降らず渇水の予感

ブナ原生林の最源流
5月28日  愛媛の渓流 仁淀川水系
釣果6尾 最大18.0cm 遡行距離13.7km 標高差400m
釣れないことを気にしなかったら四国でこれ以上の渓はない。ブナの原生林をピークまで詰めてきました。

初めての渓泊まり  2日目 YouTubeリンク
YouTube 四国の渓流釣り 尺岩魚取り込みシーン
5月20日  愛媛の渓流 東予水系
釣果36尾 最大29.0cm 遡行距離9.0km 標高差550m
初めての渓泊まり、結構シンドかったけど充実した2日間だった、癖になりそうな感じです。

渓流釣りと焚き火キャンプ YouTubeリンク
YouTube 四国の渓流釣り 尺岩魚取り込みシーン
4月28日  徳島の渓流 吉野川水系
釣果12尾 最大24.0cm 遡行距離7.2km 標高差270m
 釣りの後で焚き火キャンプ