四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2017年度)
    
 真夏の源流釣り

四国の渓流釣り

那賀川水系

2017/8/18 晴れ 

 家を出るときは星が出て晴れていたのに稲光がする方向に車を進めている。
 一つ手前の峠に差し掛かると路面が濡れている、目的の渓周辺はついさっきまで雨が降っいたようだ。平地に雨が降らなくても、山間部は上昇した水分が雲となり山に掛かり短時間であるがほぼ毎日雨が降っているので真夏の源流は春先のような渇水状態にはならない。

 平地の蒸し暑さを忘れるには標高1000m以上の渓がいい
 さらに、原生林の渓なら渓筋を覆い被さる巨木が陽射しを遮り汗をかくことはない。
 うっとおしいアブさえいなければ、真夏の源流はパラダイスなのに・・・・
 今日の渓は四国で5本の指に入る美しい渓だと思っている。
 幅広でゆったりとした流れと苔の付いた巨岩を組合せた大淵が点在する。
 また、斜面は切り立った原生林に巨木が太い枝を広げ、空の青さとのコントラストが素晴らしい。
 こんな渓は釣り人も美しい精神を持って対峙したいものだ。

 釣り初めは5寸前後のチビアマゴが遊びに来て、つ抜けするのに大した時間は掛からなかった。
 漸く、まともなサイズ・・・・8寸に少し届かないが幅広で引きが強かった。
 この渓のアマゴは大きいパーマークが特徴で朱点は小さく控えめだ。

 夏の花は小さくて控えめな色使いをするものが多く見過ごしてしまいがち
 竿先を見るだけじゃなくて木や花に目をやる余裕がないとただの釣り人に成り下がってしまう。
 源流釣りは渓を丸ごと抱え込んで遊ばないと楽しくない。

 全体として渓は緩めで高巻きに苦労する場所は少ない
 水深の浅い場所を膝下まで浸かりバシャバシャ歩けば水の冷たさが快い。
 やがて、渓の傾斜が少し上がり巨岩が重なり合ったゴーロ帯が姿を現す。
 本流との出合いから入れば、この辺りが納竿場所になるのだろう。
 釣れてくるアマゴのサイズが2周りアップして7寸前後となり、待望の8寸が出た。 
 左支流を越えると少し水量が減り、再び渓が緩くなり歩き安く釣り安い。
 2尾めの8寸、良い面構えをしている。

 この渓で少し残念なところは最源流手前で植林帯が渓筋まで迫ってくることだ。
 木の密集度が上がり陽射しが届かず暗い渓になる。
 しばらく植林帯をやり過ごすと再び原生林の渓になり空の明るさが戻って来た。
 どうせ釣りをするのなら、こんな風景の中で竿を振った方が気持ちがいい。。

 そして、本日最大26cmのアマゴが応えてくれた。

 
 帰りの林道を求めて最源流の流れを辿った。
 既にアマゴの姿はないがムチャクチャ気持ちのいい空間が広がる。
 遡行距離は10kmを越えオンボロ足が文句を言い始めたが心が満ちてくるのを感じる。

 
釣果:68尾 最大26.0cm キープ0 
遡行距離15.8km 標高差480m
 


 渓流釣り遡行記(2017) バックナンバー

台風後の源流釣り
8月10日  那賀川水系
釣果40尾 最大26.0cm 遡行距離14.4km 標高差270m
台風5号の後、2日空けての源流釣りでした。

夏の渓流釣り 新規開拓 新規開拓
8月2日  那賀川水系
釣果23尾 最大28.0cm 遡行距離7.3km 標高差300m
今年初めての新規開拓、チョット嫌らしい渓だったけどいい渓でした。

源頭を詰め稜線に立つ
7月23日  那賀川水系
釣果48尾 最大24.5cm 遡行距離12.4km 標高差550m
渓の源頭を詰めて稜線に立った。
稜線から見た源流は渓を理解するのに役に立つ

ユル渓の二又
7月19日  吉野川水系
釣果39尾 最大29.0cm 遡行距離8.8km 標高差300m
チビ助に遊ばれたユル渓、源流を詰めて9寸
源流釣りとはそんなものです。

支流の魚止め釣査
7月13日  吉野川水系
釣果7尾 最大31.0cm 遡行距離5.2km 標高差200m
在来種を感じさせられる尺上を釣れて支流の魚止め釣査

梅雨の渓流釣り
7月8日  愛媛の渓流 吉野川水系
釣果27尾 最大28.0cm 遡行距離10.3km 標高差310m
梅雨が明けるのが待ち遠しい

雨に追われて源流へ
7月1日  徳島の渓流 吉野川水系
釣果13尾 最大22.0cm 遡行距離8.7km 標高差300m
遠征の予定だったが雨に追われて近場の源流に戻って来た。