四国の渓流釣り 渓の雑学
  渓師が語る加茂川


四国の渓流釣り

渓の雑学  2026/1/22
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加茂川は四国最高峰の石鎚山を中心とした二ノ森から笹ヶ峰までの石鎚山脈北斜面の水量を集め瀬戸内海に注ぎ込みます。石鎚山脈は石鎚山の1983mをはじめピークが1700m以上の山々が連なっていることに加え瀬戸内海からの直線距離が20km未満であることから海から急激に立ち上がった加茂川は険しい渓相に急峻な流れが特徴です。
白⇒川 オレンジ⇒分水嶺 
加茂川の源流は岩黒山を冠とする名古瀬上流のおだま谷右支流になります。
岩黒山の直下、瓶ヶ森林道の土小屋に近い場所に『加茂川の源』の碑があり 『水の都西条の、母なる加茂川を源とする「うちぬき」を市民の誇りとし、その恵みに感謝の意をこめて、今を永く保全されることを願い、この碑を建立する。 平成九年十一月吉日  西条市長 伊藤宏太郎』と刻まれています。
高瀑渓は加茂川の支流です。
西ノ冠岳を冠とし二ノ森の西にある鞍瀬ノ頭から北に派生した尾根に沿って下る高瀑谷が最源流になります。途中で老之川・黒川などの水量を集めて河口で加茂川と合流します。
写真は132mの落差を持つ高瀑の滝です。
谷川は加茂川の支流です。
瓶ヶ森の北斜面を下り、東に迂回する大保子川が源流になります。途中主谷・吉井川・八の川などの水量を集め黒瀬ダムの下流の東宮で加茂川と合流します。
写真は大保子川の水線切れ付近の二股だったと思います。


加茂川の釣り場

名古瀬
名古瀬源流の9.極印木谷、8.おだま谷はアマゴと岩魚の混成谷、7.ハト谷、6.シロジ谷はイワナ谷になっています。本流は大物が出る可能性を感じる大場所が現れますが高巻きに往生します。ダートが途切れると地図に道が載っていない源流域、あらかじめ谷の情報を得ておくか経験者に案内して貰うかしないと帰りが大変になります。
5.御塔谷は石鎚山北斜面の水量を集めて流れ落ちます。傾斜がキツい下流・中流域をパスして谷の流れが緩くなる刀掛より上の源流域を釣り上がるのが一般的ですが釣りはじめるまでに3時間近く歩かなければいけません。5.御塔谷もアマゴとイワナの混成谷ですが年を追う毎にイワナの勢力が大きくなっています。
谷の長さが短かいが5.東之川はアマゴの谷です。

極印木谷の源流

ハト谷の渓相
高瀑渓
1.高瀑は西ノ冠岳と二ノ森から水量を集める。嘗て高瀑の滝見の観光地としてバスが走っていた過去もあるが度重なる崩落で道が寸断され相当下流からの歩きとなる。核心部の渓相は厳しく通行不能の場所が随所にあり車道まで這い上がることを余儀なくされる。車道の終点から高瀑まで釣り上がるのが一般的です。
2.老之川は石鎚の弥山から水量を集める。兎に角滝、ばっかしの谷で最源流の平まで気が抜けない。2.老之川支流の15.雪瀑はもっと厳しい谷。
3.黒川谷は石鎚神社成就から水量を集める。他の谷に比べれば標高が低く流域面積が狭く水量の安定に難はあるが良いアマゴが居着いている。
高瀑渓の厳しい谷々は高瀑から八丁坂に続いている横林道の繋がりに留意しておけばエスケープルートを考えやすくなる。

高瀑源流の渓相

老之川最源流
アプローチ6時間、釣り3時間、エスケープ4時間 達成感は半端ない
谷川
瓶ヶ森を源とする12.大保子谷が最源流です。加茂川の中では比較的に流れが緩く谷の横に車道が付いているので釣りやすい谷の一つですが、その分釣り荒れが進んでいるようです。車道は出合から殆ど進まないうちに崩落で通行止めになります。
10.主谷は伊予富士と西黒森の北尾根に挟まれた広範囲から水量を集める。 箱型の両岸が切り立ったゴルジュ谷、水量が多いと遡行が困難になります。
14.𠮷居川は笹ヶ峰から北と北西伸びた尾根に囲まれた斜面から水量を集めます。
15.八の川は西に伸び奥が深い谷、谷の近くに林道はあるが所々で寸断され使えない。南側の高い位置にダートの車道が通っているが、下りも登りも300mの標高差があり健脚者向きの谷です。

主谷のゴルジェ

八の川源流

加茂川のアマゴ
 
釣友が釣った尺アマゴ
加茂川源流のアマゴは大きくなると体高が高くなり背ッパリになる。そして、9月なので婚姻色かも知れないが黒い縦模様が現れ、墨絵のような魚体は燻し銀のような渋さに満ちた魚体、薄らとしたパーマークと背中に数個の小さな朱点がアマゴの存在感を示していた。
源流域の怪物
瀬戸内海から急激に立ち上がった石鎚山系、急峻な水の流れは長い年月を掛け谷間を深く抉り釣り人を拒むような場所には怪物のような大アマゴが棲んでいるが人目に触れることは殆どない。
大水で流されてきたり、渇水で仕掛けが届くようになったり・・・・源流域の怪物に出合うチャンスは全くゼロではない。
石鎚の源流には山を越え本川から持ちこまれた岩魚が棲んでいる。
四国はアマゴ域、四国の山をを代表する石鎚山の源流に岩魚・・・・少し残念なように思うこともあるがアマゴとは違う強い縦引きを期待して岩魚域に足を踏み入れることがある。


 渓の雑学 バックナンバー

吉野川 源流の旅
2018/12/12

瓶ヶ森・西黒森を冠とし石鎚山系南側、嶺北北側のの水を集め東進、南小川と合流する辺りから北に進路を変え最長支流の銅山川や祖谷川合流、再び東に進路を取り剣山系北側の水を集め徳島市で紀伊水道に注ぐ延長194kmの吉野川は四国最大の河川です。また、池田ダムから取水した香川用水を流域面積に加えるなら四国4県に恵みの水をもたらしていると云える。・・・・

四国のブナ分布 剣山系 四国のブナ分布 石鎚山系
2018/10/27 

 源流釣りは山奥深い深山幽谷が釣り場、魚止めを探り更に奥へ分け入る。
 人工林の暗く単調な植生とは対照的に自然林の渓間は明るく多種多様な植生が現れるので釣ってて気持ちがいい。自然林を代表する木は何と言ってもブナだ、特に大ブナは姿形が美しく神々しささえ感じることがある。ブナは天然のダムと呼ばれ山に降った雨を根元に蓄え、渇水時期でもジワジワと供給するので水が切れることはない渓間は自然の豊かさが保たれる・・・・

四国の渓魚放流状況(2018)
2018/3/1 

2018年『四国の渓魚放流状況』を更新しました。

2018年度傾向
  ・土居町内水面漁協が去年放流魚を確保できなかったため
     4月以降に放流するそうです。
  ・物部川⇒大幅放流減 高知は全体に放流減となっています。
  ・那賀川⇒放流増加傾向

四国の渓魚放流状況を深読み
2017/02/23 

2017年『四国の渓魚放流状況』を更新しました。
    ⇒四国の渓魚放流状況 
去年から、放流量が全期間(35年分)だったのを10年間に変更した。
これは、アマゴの寿命やページの見やすさを考慮した結果です。
ただ、見やすくなったか?と問われれば数字の羅列だけなのでそれなりですね。

大滝を前にして
2017/02/15 

大滝を前にして「越えるか」「撤退するか」を考えることがある。
頭の中は『滝を越えれば桃源郷になるかも知れない!!』が支配する。
実際に、滝を越えるとバカ釣れになったり大物が釣れることを何度も経験している。 いや、いい思いをしたときの記憶は何時までも残るので、思ったほど回数は少ないのかも知れない・・・・