四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2025年) 

   青石谷の最源流


四国の渓流釣り

吉野川水系   2025/7/3  晴れ 四国の渓流釣りモバイルモバイルサイトはこちら
短い梅雨が終わったと同時に雨が一滴も降らない猛暑日が続くようになった。
源流に逃げようと思ったが膝の調子は相変わらずだ。
上の車道から尾根伝いに下った場所から釣りはじめる。
車道まで釣り上がれば車が待っているので足への負担が最小限になると考えた。
尾根を下る途中で支流と出合う。
過去にいい思いをしたことがあるので竿を出して見るが無反応・・・・一淵で切り上げた。

支流を越えると尾根道が途切れて道が不明瞭になる。
下に道があるような気がするのだが平行移動のまま進む、下って登り返すような真似は避けたい。
5、60m程進めば見覚えのある凸部が現れアプローチ道が正しかったことに安堵した。


梅雨明けから1週間経っているので谷の水量は減水気味かと思っていたが平水より10cm以上水位が高かった。ピークの山を思い浮かべてみたら「なるほどね。」って感じだった。
このまま日照りが続いたとしても渇水になる時期は、まだ先のように思えた。

青石谷
砕けた青石が底に敷き積まれ淵の水面がブルーに染まった美しい渓だ。
傾斜のある谷に大石が重なり合った厳しい渓相を見せているが、意外に高巻く箇所が少なく遡行の難易度はそう高くない。
メインの流れに仕掛けを入れればアマゴが喰ってくる時期なのだが反応がない。
どうしたことかと思いながら落ち込み右奥に仕掛けを入れると8寸前が針掛かりした。
細長くて数の多いパーマークと背中は青石谷の保護色になっている。
大滝までやって来た。
ここまで最初の8寸前とスレ掛かりした6寸の2尾だけ・・・・下の車道から釣り上がってくれば帰りの林道が近づくこの大滝が納竿の目処になるのでアタリが殆ど無い時点で想定内の釣果ではあるが、大滝でもアタリが無かったことに少々落胆した。
水量が多い性で大滝の飛沫が宙を舞い渕尻まで漂って冷感が気持ちいい場所で、早めの渓飯にして落ち込んだ気持ちを切り替えた。
大滝を越えると谷は一旦緩くなる。
バタバタとはならなかったがポツリポツリとアマゴが出るようになった。
樹木が覆い被さり必ず良型が出るポイントで7寸が針掛かりした。
7寸・・・・少々物足りないが出るべき場所からアマゴが出てくれたのは嬉しい。
連瀑の先にある3段の滝
上段の滝淵は釣り堀状態になったこともあるが、渕尻が大岩で堰き止められ砂利が溜まり浅くなってからアマゴが居付かなくなった。その影響があるのか?中段の長渕でアマゴが釣れなくなってから久しい。


3段の滝を越えると谷は再び緩くなる。
水深が浅くなったザラ瀬に魅力はなく大抵の釣り人は納竿を促されるだろう。
しばらくザラ瀬をやり過ごすと谷に傾斜が出てきて落ち込みと深みを持った中淵が現れる。

漸く8寸
8寸が出てくれれば釣れない釣りであっても一応の満足を得ることができる。
渓を囲うように覆い被さった樹々が夏の陽射しを遮る。
身体を動かし少し暑さを感じれば積極的に水の中を歩くウェット遡行は下界の猛暑を忘れさせてくれた。

岩場の斜面に山アジサイを見つけ這い上がった。
花の少ない時期の源流に咲く可憐な色彩は写真の被写体として貴重だ
強い引きでなかなか水面に浮いてこない。
「大物か?」と思ったのだが玉網で掬った魚体はさっきの8寸より少し短かった。
夏のアマゴは元気が良くて、このクラスでも慌てさせられる。
車道に出た。
車道ができて釣れなくなったと思っていたら水道取水用のエンテが出来ていた。
しばらくすると砂防エンテの工事が始まった。
工事が終われば最源流に行こうと思っていたが何年経っても終わらなかった。
現場事務所が片づき重機が居ないようなので工事は終わったようだ。
足取りは重かったが工事用の道が残っているようなのでエンテの様子を見に行く。
最初の砂防エンテの高さまで登ると目を疑った・・・・デッカいエンテが5基も連なっていた。
取水口には100㎜未満のパイプが2本繋がっているだけ・・・・
飲み水が大事なのは理解できるけど、ここまでやるなら他に水を得る方法はいくらでもあるだろう。
貴重な在来アマゴの棲む最源流部の渓は樹木の生えないコンクリートの構造物に変わってしまった。
ここまで登ってきたついでに最終エンテの先がどうなっているのか?気になってしまった。
真新しい色した最終エンテは既に土砂で満杯だった。
原生林が復活する前のチョットした深みに仕掛けを入れると7寸が餌に飛びついて来た。
「在来種か?」と期待をしたがどう見ても放流アマゴだ。 
最源流部の近況を釣査するのが使命感のような気がした。
大きな滝や淵はないけど源流アマゴが棲める環境は整っている。
たしか、広まった場所に渓を大きな倒木が跨がった淵で良いアマゴを掛けた記憶が残っている。
アタリが無いまま、最終エンテから標高差80mくらい釣り上がったが広まった場所は現れない。
もしかしたらエンテ帯の中に消えたのかも知れないと思いはじめた。
地図の端っこに稜線が見えるようになり、足が限界に近づいたので納竿となった。

遡行データ
  2025/6/18  晴れ  吉野川水系
  遡行距離:4.1km 標高差:370m 
  釣果:14尾 最長寸:26.0cm
 キープなし


渓流釣り遡行記 バックナンバー

岩魚釣り
2025/6/18 晴れ 吉野川水系
釣果:9尾 最長寸:28.0cm キープなし
遡行距離:3.6km 標高差:300m
膝を痛めてからの復帰釣行

キャンプ釣行2 面河
2025/5/14 晴れ 仁淀川水系 新規開拓
釣果:13尾 最長寸:25.0cm キープなし
遡行距離:2.8km 標高差:150m
釣りと石鎚の写真撮影を兼ねたキャンプ釣行Part2

黄金週間 キャンプ釣行
2025/5/5 晴れ 物部川水系 新規開拓
釣果:10尾 最長寸:23.0cm キープなし
遡行距離:5.0km 標高差:400m
源流釣りと野営宴会は最高の組合せだ

ヤマザクラの谷を辿る
2025/4/24 晴れ 那賀川水系 
釣果:25尾 最長寸:29.3cm キープなし
遡行距離:3.9km 標高差:310m
ヤマザクラに導かれ最源流を詰めてきた

四半世紀ぶりの谷
2025/4/11 晴れ 吉野川水系 
釣果:12尾 最長寸:26.0cm キープなし
遡行距離:5.0km 標高差:300m
四半世紀ぶりの谷に連れて行ってもらった。

新竿のテスト釣行
2025/4/6 晴れ 東予水系 
釣果:25尾 最長寸:30.5cm キープ2尾
遡行距離:3.5km 標高差:270m
今シーズン3尾目の尺上、好調さが続いて欲しいね。
7寸・8寸・9寸・10寸のサイクルヒット達成

春日和の源流釣り
2025/3/26 晴れ 吉野川水系 
釣果:26尾 最長寸:26.0cm キープなし
遡行距離:7.8km 標高差:340m
春日より、暖かくなったね

また、寒の戻りだ
2025/3/21 晴れ 吉野川水系 
釣果:38尾 最長寸:27.0cm キープなし
遡行距離:5.3km 標高差:300m
寒の戻り3日後の釣り

3月の源流釣り
2025/3/14 快晴 吉野川水系 
釣果:16尾 最長寸:30.3cm キープなし
遡行距離:6.6km 標高差:450m
今シーズン2尾目の尺上 狙い通りだった

ゴーロの連瀑 3月の渓じゃない
2025/3/8 晴れ/小雨 吉野川水系 新規開拓
釣果:12尾 最長寸:27.0cm キープなし
遡行距離:3.3km 標高差:280m

3月にウェーダーを履いてはいる渓じゃなかった

祝・四国の渓流全面解禁2025
 2025/3/1 晴れ 吉野川水系
釣果:16尾 最長寸:23.5cm キープなし
遡行距離:7.5km 標高差:240m

四国の渓流全面解禁 めでたいな!

滝見物の新規開拓だった
 2025/2/14 晴れ 吉野川水系 新規開拓
釣果:2尾 最長寸:20.0cm キープなし
遡行距離:3.0km 標高差:230m

雪に嫌われ下流の谷に転身した

祝・愛媛渓流釣り解禁2025
 2025/2/1 曇り/晴れ/雪 吉野川水系
釣果:9尾 最長寸:30.1cm キープなし
遡行距離:3.2km 標高差:280m

2025シーズンがはじまりました。今年もヨロシク

最終釣行2024
 2024/9/28  曇り
吉野川水系
釣果9尾 最長寸25.0cm キープなし
遡行距離:4.3km 標高差:150mx2


今シーズンのお付き合いありがとうございました。

リハビリ釣行2
 2024/9/14  晴れ
吉野川水系
釣果9尾 最長寸25.0cm(岩魚) キープなし
遡行距離:4.2km 標高差:250m


まだまだ、リハビリ釣行

リハビリ釣行と小屋宴会
 2024/8/24  晴れ
吉野川水系
釣果9尾 最長寸26.0cm キープなし
遡行距離:6.5km 標高差:300m


今回も釣れない釣り、アプローチルート開拓は大正解

渓で足を痛めた
 2024/7/4  晴れ
吉野川水系
釣果9尾 最長寸22.0cm キープなし
遡行距離:6.8km 標高差:390m


今回も釣れない釣り、アプローチルート開拓は大正解



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