四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2014)
    エンテの岩魚谷
 メインページへ
メインページへ

吉野川水系

2014/5/22 晴れ

 岩魚谷に入る前、本流で竿を出す6寸ほどのアマゴが掛かる。ライズを繰り返して泳ぐ魚にもクッキリとパーマークが見える。上流がアマゴ域なのは変わっていないことに安心した。

 はじめてこの渓を訪れた頃は最終エンテまであまごが棲んでいた。最終エンテを境に下流がアマゴ域と上流が岩魚域に分かれていた。それから何度か釣り上がったことがあるがアマゴが釣れたことはない。今日も支流の入り口を少し入ったところでチビ岩魚からはじまった。 完全に岩魚の渓に変わってしまったようだ。

           

 渓流フィッシングNo16に出てくる「天然イワナの生きる渓」は、この渓のことだと思う。

 著者の林田秀樹氏の言葉を借りれば四国に天然イワナがいる可能性は推測の及ぶところではない・・・と曖昧な結び方になっている。吉野川は紀伊水道を挟んで日本最南端のイワナが棲息する紀伊半島と向き合っている。紀伊半島、東海はヤマトイワナ系だから、もし四国に天然イワナが棲んでいるとしたらヤマト系でなくてはならないと言うのが通説になっている。林田氏が釣り上げたイワナはニッコウイワナ系だったので通説から外れる。コギとの関わりも書いているが、これはちょっと強引すぎる・・・・

 いずれ解明する技術が進んでも四国の天然イワナ説は謎のままでいいような気がする。


 尺伝説「エンテ谷の尺岩魚」へ

最終エンテを越えると新緑が眩しい原生林の渓になる。
エンテ帯を釣っているときよりも気持ちがいいのは当たり前だ。

岩魚8寸
8寸を超えると岩魚の底引きが味わえて楽しい。

巻きにくい大滝を越えると連瀑が待っている。

岩魚8寸(25cm)
左右に落ち込みがあって水量の少なく浅い落ち込みの方から出た。
下の写真のようないい場所からは決して岩魚がでない。
GWから攻め続けられて巣穴に隠れているのだろう。
前日に降った雨は渓に残る足跡を薄くしたがイワナの活性までには至っていない
いい場所+竿抜けに仕掛けを入れる。

右支流に入る。
魚が釣れそうなポイントは極めて少ない。
遡行するのが嫌になるくらいの薮沢

魚心を忘れかけた頃に岩魚が出るから引き返すことが出来ない
落ち込みの右奥に小さな深みがあって8寸岩魚が出る。

右支流から本筋に戻る
飽きない程度に6~7寸岩魚が出る。
水線切れ辺りまで辿り着きたかったが
先週の遡行疲れか?膝が痛く足が重い・・・・
渓横が広く歩き安い場所が狭まったところで納竿した。

出合いまで戻って少し本流を釣り上がる。
本流もエンテ谷
エンテが岩魚の遡上をくい止めているのでこちらはアマゴの谷

久々に見るアマゴ7寸
俺はやっぱりアマゴがいいな。


釣果:12尾 最大35.0cm(岩魚) キープ7  
遡行距離6.3km 標高差330m