四国の渓流釣り
 
2009年度 渓流遡行記

2/22 吉野川水系
  遅ればせながら愛媛解禁

3/1 吉野川水系
  釣れない谷

3/8 吉野川水系
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  大スランプ脱出か?
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4/5 東予水系
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4/18 東予水系
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8/13 吉野川水系
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8/29 吉野川水系
  20年前のロマン?
9/19 東予水系
  淵連続の谷

四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2009)
    淵連続の渓
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東予水系

2009/9/19 晴れ

 9月も終盤となり、だいぶ陽が短くなってきた。
 『果たして、今日は魚止めに届くのだろうか?』 と思いながら、周囲が少し明るくなりだした6時過ぎ、林道を歩き始めた。 林道は連瀑帯横の急斜面が続いている。林道が連瀑帯の方に近づくと深い大淵が視野に入ってくる。いかにも大物が潜んでいそうな大淵に足を止めて覗き込む。
 「いやいや、こんなところで竿を出していたのでは、到底魚止めに届かない・・・・」

最初の滝から釣りはじめる

この滝壺 浅くなったような気がする。
ポイントは、左のエグレと右の落ち込み。
チビスケしか相手にしてくれなかった。
今日の相棒はKEIZOUさんです。

左をヘツる。
苔が乾いて滑り落ちそうで怖い。

先に右小支流からの滝が見える。

下の浅いところでチビスケが掛かったが
落ち込みの深みから反応がない。

メチャクチャ俺好みの長渕なのに
「何でだ!!」

序盤は滝の高巻きがきつい
KEIZOUさんが掛けた9寸(27cm)♂  本日最大
ええ感じのアマゴやなぁ

今日はB虫よりキジ餌の方が反応がいいみたいだ。

6寸と7寸が釣れた。

KEIZOUさんがでっかいのが見えたと言っていたが
でっかいのが居ても不思議はないのだが・・・・

直角の淵
直角の淵を曲がると小ゴルジェがある。
その先に30m以上の落差を持つ直角の滝がある。
今日は水量が少なかったのでゴルジェを通過して滝の落ち込みを釣ることができたが7寸1匹とはちっと淋しい

直角の滝を小支流から高巻くと細い林道が現れる。
林道を植林沿いに100m程登れば本林道と交差する。
ちょっと毛色が違うアマゴ(7寸)が釣れた。

5〜10mの落差をもつ滝が深淵を作る。
良淵が次から次に現れるのだが大物がでない。

6〜7寸がアベレージみたい。

焚き火で魚を焼き枯らしにした跡

この渓の専門家に先を越されてしまったようだ。

3mくらいの岩場
KEIZOUさんは上手く滑り降りた。
俺はストロークが足りず、あたふた・・・
ちょっと怖かったが岩にテープを掛けて下降した
 1本目の林道と交差した。
右ルートが続いているようだが
信頼できる林道なのか?何ともいえない
左ルートもちょっと怪しそうである。
   

水量は細くなったが、まだまだ絶好の深淵が続く

魚はいるにはいるが、餌に興味を示さない。
魚同士でを追え合っている。
9月終盤、ここは1000mを越えている。
すでに産卵シーズンが始まっているのだろうか?
そうなれば、釣り人は野暮な存在だ。

2本目の林道と交差した。

以前来たときは、この少し前で納竿して林道を探した。
地図通りの林道を見つけたが笹の藪漕ぎになってしまい、メチャクチャしんどいエスケープになってしまった。

できるならこのルートからは帰りたくない。

納竿点・・・・タイムアウト

もう少しで谷が散り始める。
不思議なことに、こんな場所にも魚が居る。
今日も魚止めに届かなかったようだ。

2本目の林道と交差した。丁寧にケルンを積んで赤テープの目印があるから間違いはないだろう。そろそろ、帰還のことを考えなければならない。
2時を過ぎるか、たぶんあるだろうの営林署の小屋を納竿の目処と決めた。
水量が少なくなって水の流れが殆どなくなった。アマゴはまだ居るが反応が鈍い、水面が鏡のようになっているせいだろう。納竿の目処としていた2時を過ぎたので渓横の林道に出た。
「もう時間だよ」とKEIZOUさんに合図を送るが、彼は次の淵が気になるらしく指を指している。
 まぁいいか、日が暮れるまで4時間もある。帰り道は大体、地図通りにあることは確認はできているから・・・・ただ、この左ルートは、以前、赤テープに導かれるままに進路を取っていると突然赤テープが途切れてしまい薄暗くなった植林の急斜面を300m植林サーフィンで下った苦い経験がある。それよりも1本目の林道交差から右ルートを下り標高1000mにある山小屋ルートの方が楽に帰れそうだ、1本目の右ルートがあることは確認できている・・・・・山小屋までの林道が未開拓だからちょっとやばいかもしれない。KEIZOUさんが淵を釣り上がってくるまで地形図を広げて思考回路を働かす。
 やはり、これしかないなぁ1本目の林道から200m登って登山道を下るルートが1番確実だ。先の100mは急だが残りの100mは緩そうだ。
 2本目の林道を下って渓を交差する前で、登山道に登り返すらしい林道と交差したが少し登っただけで登山道に向かっていない。渓筋から登山道に登り返すのが無難だろうと考えたが渓筋の先は登山道から遠く離れているしずうっと急斜面が続くので断念した。林道は、なにやら途切れそうで心細くなってきたが赤テープに助けられる。このまま標高を維持して登山道に回り込めれば楽勝なのだが・・・・。
歩き始めて1時間少々、特徴のある山が見えてきた。登山道上にあるコルに間違えない。そこから30分、一つ尾根と谷を超えると林道と交差して膝にくるような急斜面を300m急降下、森林鉄道の線路跡を平行移動して朝登ってきた林道と出合い250m下り3時間少々で車止めに到着した。


営林小屋から続く林道、想定していたコースとは違ったが、標高を維持して1時間半で登山道と交差した。

左下
特徴のある山
登山道上にあるコルだ
現在位置がわかれば一安心

右下
城壁のような石積み
森林鉄道が通っていたようだ。

 


釣果:二人で50匹 最大27cm