四国の渓流釣り
  2014年度 渓流遡行記
2/1 東予水系
  祝・2014愛媛解禁 
2/23 東予水系
  とっておき?小渓
3/1 吉野川水系
  四国渓流全面解禁日
3/7 東予水系
  まだ、まだ春は遠い 
3/12 吉野川水系
   愛媛の渓 脱出
3/16 吉野川水系
  低山源流へ
3/19 吉野川水系
  雪渓の渓
3/23 東予水系
  ホームグランド2014 
3/27 吉野川水系
  山越えルートの谷 
3/31 吉野川水系
  最源流はまだ早かった 
4/6 吉野川水系
  花冷えの渓
4/13 物部川水系 
  尺淵の渓 
4/20 高知東部水系
  高知東部日帰り遠征
4/26 東予水系
  東予水系ゴルジェの渓
5/1 吉野川水系
  高巻きの渓 
 
5/5 吉野川水系
  GW 釣り&キャンプ
 
5/9 吉野川水系
   𢮦寸定規捜索
5/11 那賀川水系
  怖・恐ろし渓
5/16 吉野川水系
  登山道の渓 
5/22 吉野川水系
  エンテの岩魚渓 
5/30 吉野川水系
  今日も岩魚釣り
 
6/8  吉野川水系
  植林の渓 
6/13 吉野川水系
  15年ぶりの渓 
6/20 吉野川水系
  小谷 新規開拓 
6/23-25 仁淀川水系
  釣り旅(小田深山)
7/8  吉野川水系
  久しぶりの祖谷支流
7/12 仁淀川水系
  御来光の滝(仁淀源流)
7/16 那賀川水系
  那賀川源流
7/19 吉野川水系
  吉野川源流
7/27  物部川水系
  物部川源流
8/1 那賀川水系
  源流域 魚止めの確認
8/8 吉野川水系
  淵の渓
8/14 吉野川水系
  台風後の釣り
8/21 那賀川水系
  車道が出来た渓
8/25  吉野川水系
  祖谷川支流2本
8/29 吉野川水系
  暗い滝の谷
9/2 吉野川水系
  吉野川支流の源流
9/6 吉野川水系
  昔はよく釣れた渓
9/12 吉野川水系
  取水下の渓
9/19 吉野川水系
  ちょっと気になっていた渓
9/27 吉野川水系
  釣り&キャンプ



関連遡行記
 
四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2014) 
    15年ぶりの渓
 
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吉野川水系

2014/6/13 晴れ

 前回、入渓したのは15年以上前のことだ。
 なんとなく緩い渓だったようなイメージが残っている。
 梅雨の雨で水量は平水時より10cmくらい高くなっているので渓通しで進めず余儀なく迂回、渡渉が多くなり苦労しながらの遡行となる。あとで地図をよく見ると渓の両岸は等高線が詰まり曲がりくねったゴルジェの地形、記憶とはいい加減なものだ。


 
 アタリはあるが針掛かりしない。ミミズの先だけ持って行かれる。たぶん小さい奴が太虫の先を咥えて合わせを入れると針先に餌が残るパターン。いつもはミミズ1匹で3尾は釣れるはずなのだが最初の滝淵でミミズ3匹で4寸1尾・・・・なんとも効率が悪い。このままだと魚止めまで餌が持たない。

水量は抜群に好条件

 渓が狭まって嫌らしいそうな場所。渓は左に曲がっているから左から高巻くのが正解のように思える。たしか岩の割れ目に足を掛けて登ったような記憶が残っている。左に行くには腰まで水に浸からないと渡渉できない。渓の両岸は切り立った地形でまだ渓まで陽が届いていないから濡れるのは嫌だ。遠巻きになるが右の渓尾根を登ることにした。尾根を登り切ると薄い杣道が続いていた。右が正解?と思い直したが高巻いた先の左ルートには赤テープが巻かれていた。

 
型は5~6寸 7寸がマックス

渓の両岸は切り立っている。
水量が少なければ川通しで問題ないが
梅雨の雨で水際のヘツリを繰り返す。

 
アマゴ8寸(25cm)
小物ばかり相手にしていたのでもっと大きいのかと思った8寸止まりだった。

 たぶん、このゴルジェの先が二又。左を少し登ると細いテラスが現れる。細いテラスの先は行き止まり・・・・前回はロープを掛けて降りたと遡行記に残っている。少々ハング気味、ロープを使えば降りられそうだがその先の淵が深そうなので直で越えられない。・・・・遡行記では右の斜面に取り付いて40m高巻いたと書いてあったがあんな急斜面をどうやって登ったのか?テラスの先でしばらく考える・・・・。
 安全策をとって少し戻った小支流のルートを選ぶ・・・・50m程上には植林が見えていた。植林に入ればなんとかなるはずだ。早めの昼飯をとってから小支流を登りはじめた。小支流と植林の境は切り立って横移動ができず上へ上へ押しやられる。急な小支流を100mくらい登っただろうか。立木に掴まれば植林に入れそうな場所を見つけた。あと3m進めばこの登りを脱出できるところで枯れ葉で足が滑ってビビリが入る。滑ると20mは滑落して無事ではいられないだろう・・・・根付きの草を束ねて少しずつ後ずさり、最後の2mが掴まるものがない。なんでこんな場所を通ったのか・・・・半べその立ち往生・・・・ふと上を見ると細い木が垂れている。岩に足を掛け背伸びして枝を掴んで手探りとした。その先は数本のツルを操って垂直の岩場を登り切って植林の中に脱出した。 

 安全策を取ったつもりだったのに際どい大高巻きになってしまった。  大反省
 二又まで直線距離で50m程の距離なのに渓に降りる場所がない。下り上りを繰り返しながら渓筋を2つ越えると漸く広い尾根筋になりお助けロープを頼りに二又の上流に立った。高巻き開始から2時間・・・・とんだロスになってしまった。二又から渓と林道が交差する場所までは車止めから二又までとほぼ同じ距離がある。陽が暮れるのが長くなったとは言え渓に居られるのは17時が限界、あと3時間で辿り着けるかどうか心配だ。いや辿り着かないと帰れない・・・・。

 二又より上流はさほど危険な場所はないが標高差250mと勾配はかなりきつい。
 良さそうな場所だけを釣ることにしたが型の平均は7寸と良くなってきた。ほぼ中間地点に赤テープが斜面に続いている。たぶん前回撤退した林道ここで納竿することも考えたが食いが立ってきたばかり、時間はまだある。遡行が困難な場所が現れてもここまで戻れば撤退できる。はじめて気持ちに余裕が生まれた。

アマゴ8寸(24cm)
 顔がでかく顎曲がりだったが胴体より下は細く痩せている。

 
16:30分
いい場所だけ竿を出していたがアタリがなくなった。
竿を仕舞って渓と林道が交差する場所を急ぎ足で目指す。

 左に古い石積みが見えてきた。地図上で渓と林道が交差する場所に違いないがGPSで現在位置を確認するともう少し上で交差しているようだ。緩い斜面から植林に入る。細く薄い踏み跡が続いているような感じ・・・・17時ジャスト今更考えている余裕はないから前進あるのみ。やがて測量調査の杭が10m間隔で続くはっきりとした林道になった。ヘヤピン道をショートカットを繰り返しながら本流沿いの車道に出たところで偶然、釣り帰りの村兆さんの車が通りかかり車止めまで送ってくれた。2時間の歩きを覚悟していただけに30分の短縮は嬉しかった♪♪♪ 


釣果:23尾 最大25.0cm キープ7 
遡行距離11.3km 標高差420m