2016/8/19

 昭和30年代、初めて四国に岩魚が持ち込まれた記録が残っている遙か以前
 祖父と孫が四国に居ない筈の岩魚を探して吉野川源流を辿り1尾の岩魚を釣りあげた記憶
 40年後、僅かに残った記憶を頼りに、当時祖父と歩いた行程を辿りながらシコクイワナが生息していた場所を探し当てる物語です。平家落人伝説と上流へ追い込まれて行く岩魚の姿が重なり合い、その場所は意外な渓だった。     (シコクイワナ 青木哲也著)

 本は借り物
 『シコクイワナが生息していた場所は何処なのか?』
 貸し主から聞いて知っていた。
 「・・・・谷」 その結末は何となく不満だったので読まずに借りっぱなし・・・・
 ソロソロ返さなきゃ てんで読み始めた。

 吉野川源流域、殆どの渓は釣ったことがあるし、ぐるりと囲む山々も登ったことがある。
 文中で祖父と孫が辿るルートが感覚的に頭に入っているから物語の深みに入ることができた。
 そして転結、なるほどね・・・・現実はどうあれ、物語としては納得できる。
吉野川最源流 白猪谷の岩魚
シコクイワナはニッコウ系であってはならない。


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