四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2001年度) 2001年度納竿日 原生林の渓 |
四国の渓流釣り |
序文 | 2001/9/29 |
最終日の釣行先は、かなり前から決まっていた。 原生林の中を歩き、天然アマゴと戯れ、源頭に立ち、私が最も気に入っている風景を写真に納め来年の遡行記の背景にでもしようと思っていた。 四国渓師会の納竿会でそんな話をしていたら1週間くらい前に、渓師会会員のあめごさんから連絡が入った。 「会長、原生林の渓、私も連れて行ってください」 「あまり魚いないですけどいいですか?」 「私は釣果にこだわる釣りじゃないですから・・・・・・」 「ほんじゃ私がガイド役を努めますので、釣りの方は宜しく・・・・・」 「でっ、どんな渓なんですか?」 「歩くだけで、不思議な気持ちになる 渓ってところですかね」 最終日、2時過ぎに起きると、やけに肌寒い釣行の荷物を積み込みながら、車の温度計を確認すると14℃ 「どおりで、もうすっかり秋だなぁ いよいよ最終日か」 いつものように、道の駅であめごさんと待ち合わせ、最終日ということで気合が入っているのか待ち合わせ時間のだいぶ前に到着、遅れてあめごさんの登場 私の車に荷物を積み込み原生林の中を流れる渓へと出発した。 今週、車検を終えたスペースギアは快調そのものだ。気になっていたところは全て直してもらった。「そろそろ、買い替えかな・・・・・・・ウー-ン資金が・・・・・・」と思っていただけに一安心した。あと5、6年は大丈夫のようだ。ついつい楽しくなって、アクセルを吹かし、コーナーを攻めていると 「会長、ハイテンションですね。安全運転でお願いしますよ」っとあめごさん 「ゴメン、ゴメン 最終日だから・・・・・」 車はハイペースで予定時間より早く車止めに到着した。 車止めは、高度1000mを遥かに越えている。外気温が10℃と冷え込んでいた。 |
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原生林の渓へ | |
原生林への入り口 |
水量は少々少なめ |
車止めから平坦な林道を30分歩く、途中、林道が崩れているところがあり、記憶を頼りに迂回して林道に復帰する。復帰してしばらく林道を辿ると林道は切れてしまう。藪コギをしながら山肌が大きく崩れたところに出る。そこから雑木につかまりながら連爆帯の途中に降りたった。連瀑帯は、土砂に埋まってしまい釣りができる場所は少ない。土砂崩れの部分を2箇所通り過ぎると原生林のトンネルが2人を迎えてくれた。 「会長、凄いところ知っていますね。」 「もう少し行くと、『凄いところ』が『素晴らしいところ』に変わりますよ」 やがて連瀑帯は、その傾斜を緩める。渓の横にはワサビの群生現れ、広葉樹の葉の隙間から光が漏れてくる。渓の流れが緩やかに流れる。その流れの中から数は少ないが天然アマゴが針掛りし遊んでくれる。やはり、ここは、別世界だ。 |
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アマゴ7寸 |
水量は少なめ |
あめごさんが釣ったアマゴ 車止めの気温が10℃ 水温も10℃ すでにさびが始まっていた。 |
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魚止め滝 あめごさんが竿を出すが魚信はなかった。 |
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魚止めの滝を越えると、魚はいなくなる。10分ぐらい源流の風景を楽しみながら遡行続けるとこの渓の源頭に到着、細くなった沢の水で作るカップラーメンとコーヒーは格別なおいしさである。目的の写真を撮り、ワサビを採取する。 「いつもは、ワサビを取るときに来年も生えてくるだろうかと思い、遠慮しながら取るんだけ ど、ここはそんな心配要りませんね」 「少し間引きしないと、根が大きくならないのかも知れませんね」 「でも、こんなに生えていたら、いくら間引いてもキリがないですね ハッハハハハ」 「ね、素晴らしいところでしょう?」 「まったく、全く・・・・・・・来て良かったなぁ」 あめごさんも、初めての最源流部の釣りと、原生林がもつ自然の豊かさに、大満足したようだ。 |
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魚止めの滝を越え源頭部へ |
源頭部から谷通しで林道に戻っていたのが午後2時前 |
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2001年度最終のアマゴ7寸強 |
連瀑帯、滝下の小渕 |
釣果10匹(キープ無) 最大21.0cm 20匹 あめごさん |