四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2001年度)
    ねぼすけ渓師  祖谷川支流A谷 

四国の渓流釣り

ねぼすけ  2001/9/8 
 夢中の彼方から、いつもの音楽が聞こえてくる。
 「早く起きないと。。。。。。会社に遅れてしまう。。。。」
 「はやく お・き・な・い・と・・・・・・・×△○◎☆☆☆。。。。。。。。」
 
あっっっ・・・俺、今日釣りに行くのだったっけ。。。。。しまった。。。。。」
 3時に起きるつもりが7時になってしまった。
 「何たる不覚・・・・情けないやっちゃ・・・」
 何時もなら、ふてねっと決め込むが、もう9月には行って禁漁まで一月をきっているし、まとまった雨が降った後だし・・・・明日は用事があるし・・・・・・・大慌てで釣りの準備をして家を飛び出す・・・少し走って、何か物足りないものが・・・・・
 「あっっっ・・・地図忘れた」
 Uターンして、家にもどり地図を持って、再び家をでる。
 一山越して、いつものコンビニへ食料の買出し
 いつもの時間だと貸し切り状態なんだけど、レジに列ができている。
 「お兄ちゃん早くレジ打って・・・・コラコラ、おばちゃん横入りはダメヨ、えっ子供が並んでいるって・・・・まっいいから、いいから・・・・早くレジ打って・・・・・・」 独り言・ひとり言

 気を取り直して『カッ飛び』っと行きたいところだが
 「しかし、道混んでるな・・・・・安全運転、安全運転」
 チラッと横目で吉野川を見ると、濁流っと化していた
 「こりゃ上流じゃないと釣りにならないな・・・・・」

 祖谷方面に進むと、車の混雑がなくなり、祖谷川は水量は多いけど濁りは、入っていない
 「いいかもしれないな・・・・・・」
 上流へ入ろうっと思っていたが、近くのA谷に方針変更、民家を越えて急な坂道を駆け上がり車止めへ。。。。。『車止め』がない、林道が伸びていて、いつもの車止めは、林道工事の休憩事務所になっていた。どこに車を止めようか?っと思っているといいタイミングで工事のおにいさん
 「車、どこに止めたらいい?」
 「その辺のヘリに置いても邪魔にならないから、・・・・・」
 「ありがとう」
 林道工事のガタゴト、ガタゴトいう中、入渓準備に取り掛かる
 
あっっっ・・・餌箱忘れた・・・・・どうしよう?」
 そういえば、景品で貰った餌箱が車の中に転がっていたな、チョッと旧式で「こんなもん使えるのか?」っと思っていたがやっと日の目にあったな 「餌、えさ」
 
あっっっ・・・餌が・・・・・・・・元気が無い」
 二箱の餌、半分以上が死にかけてベロ〜ンっと伸びていた。仕方ないので、比較的元気な奴を選んで餌箱に詰めて蓋をしたが、蓋の勘合甘く、ミミズが這い出してくる。
 「いいかげんな餌箱やなぁ」っと文句をいいながらベストのポケットに餌箱をしまった。後で気付いたのだが、元気のいいミミズは、餌箱から這い出して来るようで、ポケットを探ると元気なミミズが手に掛かる。「元気のいいミミズを選ぶオートマチックやがな」・・・・な〜ンチャって

 林道を、10分ほど歩いて、取水エンテの直ぐ上から入渓、水量的には抜群、一投目でチビアマゴがかかる。いつもなら、餌をかえるのだが今日は、餌が少ないので、アマゴが食べ残した餌を整形して再び流れの中へ、またまた、アマゴがかかる。
 「大成功。。。。。今日は餌貧乏だから、そう簡単には餌はやらないぞ」
 
『セコイ・・・・・・』

エンテ
このエンテが終わったところから
この谷の核心部が始まるのだが・・・・・・
針掛りするのはアブラハヤだらけ
「餌がもったいねぇ!」
 

 
五つのエンテを過ぎた辺りが、この谷の核心部
 「そろそろかな 確かここで9寸を釣った事があるなぁ」
 っと思っているとアブラハヤの猛攻が始まる。流しても流してもアブラハヤだらけ、餌の浪費は避けたいのだが・・・・・
 「君達にやる餌は無いんだけど・・・・・・・」
 核心部を過ぎても状況が変わらないため、小さな支流を越して、枝分かれした林道が左の谷へ伸びて丸木橋がかかったところから林道を戻って上流を目指して歩き始めた。

 上流は、ザラ瀬に変わる。ザラ瀬はパスして、ザラ瀬が終わったところに5m4段の滝から釣り始める。 「前に、ここでいい思いをしたな7寸〜8寸の入れ掛かり・・・・・」
 だったのだが、それは、それで、あれは、あれで、昔の話は、昔の話だった。6寸位のアマゴしか針掛りしない。それでもアブラハヤがいなくなったことが嬉しかった。アマゴのアタリに集中できる。

 短い滝と淵の連続帯が終わり、急に川は細くなり、流れも少なくなって、時間も時間だし納竿となった。

 
反省

   『朝寝坊の半端な渓師じゃ いい釣りはできないなぁ』   全くもう・・・・


納竿地点
渓は狭まり、水流は少なくなる


釣果21匹(キープ無し) 最大19.0cm