四国の渓流釣り 渓流釣り遡行記(2001年度)
    絶好調  北日浦の谷 

四国の渓流釣り

 2001/3/18 

 5時30分、最終集落の車止めに到着、霧のような雨が残ってなかなか空が明るくならない。今日の渓は、去年尺物を上げた渓である。そう大きくない渓なので、尺物のことはあまり考えていなかった。(思いのどこかでは期待していました。(^_^メ) ) 去年の釣行の際に、林道が交差する地点までは、尺を含めて思いのほか釣れたのだが、林道交差地点を越すと全くアタリがなくなった。早期はどうなのか気になっていた。それと、先々週に痛めた足の具合、通常歩くには、全く問題ないのだが、渓の遡行はどうなのか少々不安はあった。ここなら帰り道をほとんど把握しているから、再発しても何とか帰ってこれるだろうとの思いがあった。

 雨が止まないままの出発となった。上の林道と交差するまでキツイ登りが続く、フクロハギに快い張りを感じながら約1時間でいつもの下降地点に到着 到着した頃には雨は止んでいた。少し休憩をいれ谷底に下降していった。
 渓の流れに着くと水量は、あまり上昇していない。平水よりちょっと上って感じだ。
釣り始めて2投目にアマゴ、それから1淵1匹のペースで上がってくる。型は6寸から7寸ってところ、もう既に淵尻に魚が出ていて、淵尻から投入したえさを追い始めている。解禁から1月半、渓は春の釣りになってきた。
 ここのアマゴは腹と胸ヒレが黄味かかっているのが特徴。そういえば川底が黄色に近い黄緑で保護色のつもりなのか。
 水の流れが両岸の岩に狭められた長細い淵で、振り込んだ仕掛けの目印めがけて、大きな魚が浮いてきて、底に流れるえさを見つけて、再度もぐり大きなアタリ軽くあわせると、水深と流れがあるため強い引きが伝わってくる。「尺かなぁ」と思ったが9寸前の26.2cm、3月になり魚の引きもかなり強くなってきた。

アマゴ26.2cm
岩で狭められた長細い淵、水深3m、流れも速い 
私はこんな淵が好きでたまらない
右下の岩の中から浮上してきた。

 

アマゴ22.8cm
落ち込みの石の間から餌をめがけて突進してきた
8寸に満たなかったがきれいな魚体だったため記念写真
ここのアマゴは、腹部、胸ヒレが黄味かかっている。
川底が黄色に近い黄緑で保護色のつもりなのか?

 林道が交差する付近になっても、相変わらずアマゴは釣れた。さすがに一淵一匹ってわけにはいかなかったが・・・・・・昼までの4時間弱で40匹、かなりのペースである。

 12時をこえ、陽が差し込んできて暖かくなったので昼食にした。


 淳師匠に、今年になって渓で味噌汁やらカップラーメンを作ってもらううちに、私も、はまってしまったようだ。今日は、単独行なので古いキャンプ道具を探して、バーナーと鍋を自前調達した。

 下の写真の風景のようなの場所で食事をし暖かいコーヒーを飲む、この釣りには、この贅沢な余裕が必要なんだと思いました。これで少しは「いい渓師」に近づいたような気がします。

 上の写真の滝を越えてからも、釣りは絶好調そのもの、型も7寸が主体になった。
 ふと水の中に目をやると小さい淵の中で何かがこちらを見ている。
 「なんだろ?」
 「ギヤァァァ〜〜〜・・・・出た〜〜〜」
 
渓中に私の奇妙な声がこだました。
 それは、猪の腐乱死体、仰向けになり牙をむきだしてこちらをみていた。
 「こわーーー」小心者のわたしは逃げるようにその場を立ち去った。

 やがて、斜度がきつくなったところから急にアタリが無くなった。落差もあり、ある程度の淵も形成され絶好のポイントなのだがアタリがない。先ほどの小心者の奇妙な声に驚いて隠れてしまったのだろうか?いくつか滝を高巻きし、上流に向かったが同じような状況、最後の淵と決めた場所で1匹追加、もう少し釣り上がろうかと思ったが足のことがあり、これにて納竿、水線まで高度にして100m、水量もあり、まだまだ、アマゴもいるようだ。
 


素晴らしいポイントなのだがアタリが無かった。
一番上の滝で一匹追加
上流には、まだまだ、アマゴはいるようである。

 帰りの林道は、左側にあるはずと植林帯の緩斜面を登り初めて、直ぐに見つかった。
 最近は帰り道が何処にあるのか勘で分かるようになった。(無かったときは、悲惨ですが)車止めまで二時間弱、何度か痛めた足を捻ったが何ともなかった。もう大丈夫である。 

帰り道ふきのとうが芽を吹いていた。
来週からは、春の釣りができそうだ。

 
釣果61匹(キープ8匹) 最大26.2cm