9月23日 N谷支流                 メインページへ  メインページへ  


 久々に慶三と夜討を敢行、出発時から降り始めた雨が車止めに到着したとき、かなり大粒になっていた。缶ビール1本飲み干して眠りについたが、車を叩く雨音と、たまに暗い夜空を一瞬に明るくする雷鳴とで浅い眠りのまま朝を迎えた。目覚めたとき雨は到着時より小ぶりになっていたが、50mほど下を流れている本流は濁流と化していた。予定していた支流は本流を渡らなければならないため帰りが不安になりその上流の支流に予定を変更した。
 林道を川沿いに辿って、キツイ登りを経由して林道が渓と交差する手前から入渓、入渓地点は、遡行も苦労する鮮烈な流れとなっていたが緩い部分は透明度を失っていなかった。この渓が持っている不思議なパワーを感じた。 
 この渓は、傾斜は緩いが適度(2〜5m)の落差がある淵が連続する。底面が滑床状になっていて美しい渓だ。くの字の滝より上流は傾斜が出てきて高巻く個所もいくつかあるが全体に釣りやすい渓である。

 水量も渓相も悪くないのに釣りあがってくるアマゴはチビアマゴばかりで大きいのが釣れない。釣り始めて1時間たったときヤスで突かれた6寸ほどのアマゴが釣れた。傷口から見てそう日にちが経っていない。大きいのが釣れないのはこのせいかも知れない。この渓のアマゴは釣られないようにヤスで脅迫されたのに違いない。

 通称「くの字の滝」で慶三の竿が大きく曲がり大物が浮いてきた、私は釣り竿を素早く横に立てかけて水の中に入り網ですくった。一度はしくくじったが息の合った見事な連携プレーであった。できれば釣るほうにまわりたかったが・・・・・・検寸すると32cm、男前の雄アマゴであった。 つい2ヶ月ほど前も今回と同じようにいっしょに遡行して慶三が尺物をあげた。同じように釣っているつもりだが何処がどう違って尺物が慶三に行くのか。慶三曰く「高木さん、養殖ミミズと天然ミミズの違いですよ」っとさも腕の違いがあるかのようなニアンスで言った。そういえば最近、夏になり日持ちが悪くなる理由と、めんどくささも加わりミミズを掘っていない。今シーズンの最終日はピチピチの天然ミミズで尺物と勝負する と心に誓った私であった。

 尺が釣れたことによりくの字のより状況が良くなると思ったが状況は変わらす、二又右支流を詰めて遡行したがアタリが全くなくなり納竿、「このままでは終われないと」あきらめ悪く二又左支流を少し上がったが同じような状況で納竿した。
 


釣果13匹 最大19.0cm(慶三32cm)

 

      

入渓地点より少し上の滝、林道はこの滝上で交差する。
雨による増水で普段の倍ほどの水量になっていた。
しかし、緩い部分は透明度を失っていない。
右側で釣っているのが慶三です
この滝は右側を20mほどの高巻きが必要

       

通称「くの字の滝」
慶三が釣り上げた32cmの尺物
この時期のアマゴらしく婚姻色が出ている。朱点は少ないが素晴らしい魚体である。
私が右、慶三が左を釣っていた。
素早く右の大岩に竿を立てかけて網ですくい上げた.見事な連携プレイであった。

「平成12年度年間釣り大会状況」に登録してあります。


        

二又右支流の納竿点
水量はまだまだ多いのだがアタリがなくなり納竿
この後、あきらめが悪く左支流も釣りあがったが同じような状況で納竿
 

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