7月16日 那賀川支流                  メインページへ  メインページへ  


 久々の新規開拓
 夜討をかけて、午前1時過ぎに車止めに到着、車止めは地図より少々伸びていた。平村会長から「キツかぁ谷、帰りは川通し」と聞いていたので車中での宴会をほどほどにして、しばし(2時間ばかり)の眠りについた。
 水量は到着時に思っていたよりも少なく、平水をかなり下回っていた。車止めから二又の出会いまでは川幅は広いが大石が積み重なって遡行するのにかなりの腕力が必要となる。
 小さな落ち込みで8寸を取り込み、二又まで4匹のアマゴが上がった。
 二又付近で小尾根が大きく崩れていて、右支流の水が伏流してしまい、確認するまでここが二又とは思えなかった。

 左支流、右支流ともゴルジュの滝が待ち受けていて正面突破は不可能 左支流と右支流の間の小尾根沿いに細い林道を発見、50m程登って帰りのことを考えて(左支流なら、あわよくば、植林の中に帰りの林道があるかもしれない)左支流の下降ルートを探すが発見できず川からの距離は離れるばかりであった。しばらく登ると背丈以上の笹の中に獣道と間違うほどの小さな道を発見、疑ったが、鉈で小枝を払った後があったので信じて笹を掻き分けながら前進した。この時期私は、下ばかりを見て歩く蛇が怖いからだ。長い物が目に入ると一瞬血の気が引くのを感じ確認して「なんだ小枝か威かすなよ・・・・」と、この繰り返しである。しかし、この状況ではそんなことも言っておれず笹を掻き分けるのに必死で川へ下降した。蛇とのニアミスはあったかもしれないが、小さな谷沿いに何とか無事二又から200mほどの上流の滝上に到着、恐怖の藪コギ終了

 しばしの休憩の後、釣り始めたが水量が少ないのが心配だ。
 下降地点から少し上がったなんでもない落ち込みで慶三が32cmを釣り上げた。久々に見る雄の尺物で顔つきが凛々しい。落ち込みの直ぐ上に5m程の滝があり、かなり深い淵になっていた。おそらく、上の淵から落ちて、雨による増水で再び淵に帰れる日を待っていた時に、落ちてきて餌に針掛りしたのだろう。慶三も3年ぶりの尺物に笑顔
 やる気が出て、大高巻きを繰り返したが、釣り上がったのは二人で1匹ずつのアマゴ、しばらくいくと、とんでもない滝(20m)が現れて魚止めをあきらめてあえなく納竿 人止めの滝?

 林道を発見することなく(植林はかなり上のほうに見えていた)川通しで来るときにきた道を辿って尾根筋に、釣れていないフラストレーションがたまっていたため、右支流に様子を見るため下降(反対側より傾斜が緩いため楽に下降できた)水量は左支流より多く中淵の連続でこれならいい釣りになると思ったが、前日に釣って内臓を取り出した後があった。2、3淵探ったがアタリがなく納竿。せっかく下降して来たのに残念、わかりやすい痕跡に私はフラストレーションはたまるばかりだったが、慶三は3年ぶりの尺物に余裕の表情、対照的な二人であった。

釣果5匹 最大24.0cm(慶三 2匹 32.0cm)

 



本流の車止めから二又の出会いまではこんな感じで大石が積み重なっている
中央左上の小さな点が慶三 岩の大きさが解っていただけるだろう
ここから数100m斜度もかななものだ 腕力が必要

  

アマゴ8寸(24.0cm)
右の淵の落ち込みでアタリがあった
水の流れはしょぼくれている


  

慶三が釣った尺物 32.0cm
精悍な顔つきの雄 体高がないのが残念 この水量じゃ仕方ないだろう
岩の向こうのほんの小さなポイント(たたみ半畳もない落ち込みの深み)
この上に大きな淵があり 雨で増水し淵に帰るのを待っていたのだろう


 

魚止めじゃなくって「人止め」の滝 20m
壁面に覆われてかなりの高巻きが必要
アタリがなくなり、暑さとキツさで根性がつきてしまい これにて納竿

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