空梅雨 原生林の渓に感謝

渓流釣り遡行記2017
物部川水系  2017/6/17 晴れ

梅雨だというのに今週も雨が降っていない。
先週の状況を考えれば、纏まった雨が降るまで停滞を決め込んだ方がいいかもね。しかし、釣りを諦めるわけにはいかない悲しい性。山の奥が深くて規模が大きい渓、最大のキーワードは原生林、 原生林の渓なら少々雨が降らなくても大樹の根に溜め込んだ水が浸みだしている筈だ。
今年の冬は後半に雪が多かったと記憶している。

川と車道が交差する橋、車を止めて橋下を覗き込むとチョロチョロしか流れていない。「こりゃダメだわ・・・・」と思ったがこりより上流に取水があったのを思い出した。電力用、産業用、農業用 用途は様々だが完全に止めてしまったら死の川、水生生物が棲めない環境になってしまう。効率が悪くなってしまうけど流入量の何割かを下に流すようにならないのか?
水は人間様だけの為にあるものじゃないだろうに・・・・
いつもの水量より少ないが釣りをするには問題ない。


アマゴ8寸(25cm)
このところ大物に相手にされず、久しぶりの8寸

大石が重なり合う地形
石が磨かれ引っかかりが少ないので靴底のフェルトが滑る。気を付けていたのに勢いよく転けて太股を強打した。直ぐに立ち上がれたし、長い距離をチャンと歩けたから大したことないと思っていたが帰りに運転していると痛みが出てきて涙目になった。



漸く、巨岩帯を越え渓が緩くなった。
しばらくは深みがなくなり浅い瀬が続くようになる。瀬釣りはあまり得意じゃない。有望な落ち込みが現れるまで竿を終ってゆっくり歩いた。陽の光が届くようになった渓の斜面
それにしても素晴らしい原生林だ。


支流の出合いを越えるとアマゴが変わった。
それまでは小さく控えめな朱点だったが、朱点の数が多いアマゴになった。側線に沿って朱点が並んでいるから卵放流のアマゴと思われる。どちらも、昔釣ったことがある在来種タイプとは違う。『昔釣ったことがある・・・・』 それは本当に在来種だったのか?
この原生林の営みと比べたら俺の釣り人生なんかちっぽけで確かめるすべを持ち合わせていない。ただ、この渓らしさを感じる美しいアマゴだったので在来種を意識させたのだと思う。



大滝が現れたり、短いゴルジェになったり渓相は頗るいい
何より渓の両斜面にある原生林が素晴らしい

真新しい足跡を見つけた。まぁ、渓の横に林道が付いているし釣り人が横から入るのは仕方がない。人が釣った後なら全く釣れ無くてもいい筈なのに、適度に釣れるのはどうしてなのか?
どんな釣りをしているのかが気になるところだ
アマゴ8寸(24cm)
2尾目の8寸、釣果も20尾を超え、渇水を気にしながらの釣りとしては上々のデキ原生林の渓に感謝です。


流石に最源流部まで来ると水量は少なくなった。
崩落で土砂に埋まっていたが大分渓らしくなっている。まだ、ピークで崩落は続いているようだが渓が回復するスピードを追い越さないことを願うばかりだ。

撤退道は原生林の中に求めた。
今まで歩いたことがない道、何処かで途切れてしまうのではないかと心配していたが意外とスンナリ車止めまで続いていた。



釣果:22尾 最大25.0cm キープ0 遡行距離16.0km 標高差480m

 


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