お気に入りの渓

渓流釣り遡行記2015
吉野川水系  2015/4/16 晴れ

車道は荒れていた。
たしか、去年までは最終集落に人が住んでいた筈だが今年はその様子がない。集落から車止めまでの林道も荒れ放題だった。土砂崩れと大木で道を塞がれた箇所が数カ所あり車が通れる幅だけ片付けられた状態だった。(普通車だとギリギリの幅)人が住まなくなるとは、こういうことなんだと思う。

この渓は、原生林の細長いV字渓だが、足掛かり・手掛かりのクラックが安定しているから滝や落ち込みを直登とヘツリでクリアーできるのが魅力の渓だ。魚が釣れることは大事な要素だが、渓を攻めている感覚は大事な要素だ。単に遡行がキツイだけじゃなくて地形を読み安全で短時間にクリアーできたときの喜びは大きい。そう言った意味でこの渓はお気に入りになっている。

最初は大場所の連続、高巻きを強いられるのはこの区間だが最短の高巻きで済む。この大場所の区間は魚影が薄い。左上に林道が通っているからパスしてもいいと思っているが、たまに8寸~9寸クラスが釣れることがある。もし大物が釣れるとすればこんな場所に違いない・・・・それに魅力的な滝が数カ所あるから外す訳にはいかない。

予定通り大場所の区間では5寸が1尾で大物は出なかった。(^_^;)
渓が緩くなった場所で7寸が出た。いつもならこの辺りから釣れはじめてもいいのだが後が続かない。誰か最近釣り上がった後なのか・・・・目を凝らしみてもそれらしい踏み跡は見つからない。

大木が倒れて渓を跨ぐ、原生林・川幅が狭いが故の風景だ。植林の木が渓に倒されているのは邪魔で仕方ないが原生林の大木だと風情があって良い。

右の淵を巻くには1本の細い木が頼りになる。去年までは木を握りクラックに手を掛けて身体を押し上げていたがガレ石が滞積してクラックが見つからない。
木にテープを掛けて結び目を作りスリングのようにしてクリアーした。

なかなかアマゴが出ない厳しい釣りが続いていたが漸く大滝のエグレで8寸が出た。

終盤、浮いているアマゴが見えるようになって来た。
50cm程アマゴの後ろに餌を放り込んで餌を喰うのを見てから合わせを入れる。この釣り方は魚の前より後ろの方が確立が良いみたいだ。


二又奥の末広がりで優雅な滝までやって来た。ここから最源流域に入る。
二又に分かれて水量は減るが形の良い淵が点在して深みがある最源流域、両岸の斜面が緩くなり気持ちのいい渓になる。

魚止め
第1支流に赤テープがあり薄い踏み跡、全て原生林だと思っていたが見上げると山の上の方に植林が見える。たぶん、植林に向かっているようだ。
地図を見ると150m程登れば尾根に出てショートカットできそうな感じ、今日は、荷物が多いから登りはキツイ、ルート開拓はやめていつもの荒れた林道を帰った。
釣果:12尾 最大24cm キープ無し 遡行距離9.4km 標高差300m

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