人工物を読む

源流釣り 地図を読む

人工物を読む

道は地図を読む上で最も重要な人工物です。
2重線⇒幅2.5m以上の車道 
1本線⇒幅1.5~2.5mの車道 未舗装である場合がある。車が通れない可能性もある。
破線⇒幅1.5m以下 車は通れないと思った方がいい 登山道や林業用の道など
ここでは、破線の道について考えてみます。

①道の分岐
道の分岐は現在位置確認の手掛かりになります。

②道の進路
大きく進路方向が変わる場所、ヘヤピン、つづら折れのはじまりと終わり

③道の傾斜
急に傾斜がキツくなった場所、急に傾斜が緩くなった場所、登り、下りも判断の材料になります。

④谷と交差する場所
橋が架かっている、対岸に道が見える。谷に沿って通っている道は支流との交差を確認する。

源流で手掛かりになる人工物

①送電線
交差する場所、送電線の方向 地図に載ってなくても点検道がある可能性がある。電力の点検道はよく整備されています。是非、地図に載せてください。

②取水道(地下の水路)
渓と交差する取水道には取水口がある。地下に潜っていることがあるので出入り口の標高を確認する。

③小屋(独立建物)
山小屋、避難小屋、作業小屋
使われなくなって朽ちた小屋であっても放置されたままになるので、何らかの跡が残る。小屋があれば下界に向かい延びている道がある

④砂防エンテ、堰
砂防エンテ、堰は地図に載っていないことがあるので不意の出現に混乱しないように、逆に、地図に載っているものは必ずある。新しい砂防エンテなら工事に使った道が残っている可能性がある。 エンテの施工年はプレートに記入されています。

⑤行政境界線
勿論、線は引いていないが地図に載っていなくても境界道がある。境界を示す杭が打たれているので目印になる。

⑥三角点
測量の際に基準となった人工的な石で全国に10万カ所以上ある。必ず地形図に乗っているし緯度経度をGPSで測定しているので正確な現在位置となる。

⑦記念碑
数は少ないが目立ちます。道案内の標識があったりする。


人工物を読む上で注意すること

・人工物は、変わることがあります。

・使われなくなった道や古い道はメンテされないのでヤブになって消えることがある。

・また、道が伸びたり、新しい道ができていたりする。

・登山道は整備されているのである程度信頼してもいい。

・できるだけ新しい地図を見て確認をとる。
  国土地理院 電子国土Web と合わせて地図を見る。
  地図ロイドなどのスマホアプリは最新の地形図を表示しています。


 

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